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外国人技能実習生の配属前の日本語能力はどの程度なのか。 [技能実習生受入時の本音の問題点]

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外国人技能実習生(研修生)の受入を検討する際に、
業種業務内容によっては、『日本語能力』が大きく左右されます。


DSCF0010.jpg



私たちが送り出し機関に求めている日本語能力は、

基本的に『N4』、いわゆる日本語検定4級以上の人財にして

日本に送り出すようにしていただいてました。


N4 基本的な日本語を理解することができる
   
   読む 基本的な語彙や漢字を使って書かれた日常生活の中でも
      身近な話題の文章を、読んで理解することができる。

   聞く 日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、
      内容がほぼ理解できる。


*日本語レベル(N1~N5)の程度の様子です。
 ご参照ください。
 https://www.jlpt.jp/about/levelsummary.html




人により能力の違いはあれど、日本語は一生懸命に修得していただかないと、

そもそも受入企業様に講習費用をお支払いいただいている意味がありませんので、

常に講習中もチェックしています。


もちろん細かく受入企業様と打ち合わせしているため、

実際の受入時に日本語能力での大きな問題は発生しません。


ただし、あまり多くを期待されてしまうと、お気持ちはともかく、
非現実的なため、致し方なく受入をお断りせざるを得ない場合があります。



私の経験上、水産加工会社にてこういう事例がありました。

そちらの工場では、ホテルの結婚式などに縁起物のお料理でよく出されるエビを
調理して見栄えよくデコレーションしたものを製造している会社でした。


このため、従業員のオバチャンたちと

『ここはこうカットして・・・』

『この部分には色付けして・・・』

なんてコミュニケーションが頻繁にとれないと、

完成品に仕上がらない。


時間もそんなにかけていられない、なんて要望から、

受入を断念したことがありました。



技能実習生は日本に来る前に160時間以上、

入国してからも160時間以上、講習を受けなくてはなりません。


いや、必要に応じた対応をしている送り出し機関では、

来日前に数百時間の日本語教育を施しているところもあります。

まれにN4以上に頑張ってくれる実習生もいるほどです。



それでも海外では何が起こるかわかりません。

つい先日も、来日予定の女性が直前で交通事故を起こし、
来日できなくなりました。


大変申し訳のないことではありますが、その女性の受入にかけた費用は
戻ってくることはなく、改めて一人追加する際には、もう一人分の費用負担を
お願いすることになります。



モノと違い、人は本当に難しいです。

能力も性格も、細かいこと言えば生まれも育ちも違います。

まして国が違えばなおさらです。


私もお伝えしていることと、結果が合わなかった時もままありました。


これは120%にしたく様々創意工夫してきていますが、

現実的にはゼロにはならないのかもしれません。



それでも、だからといって、なぁなぁにすることなく、

N4以上をきちんとそろえられるように、努めるべく、

今でも取り組んでいることと思います。



余談ですが、
実際、N3以上の場合、もしかすると『通訳』で就労入国可能な
レベルですので、よほどのことがないと実習生でのレールには
乗らない人がほとんどですけどね。






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