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留学生と技能実習生、どちらが雇用するにメリットが大きいのか? [人口減少社会]

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最近、留学生を労働力として雇用に励む企業が多い。

留学生と、技能実習生、企業にしてみたら、いったいどちらが良いのでしょうか?


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私の知る限り、
以下、相違点を列挙してみます。


・労働可能な時間

 実・・・正社員として雇用。
    時給日給月給など、労働関連法上、可能な雇用形態にて対応が可能。

 留・・・週28時間以内であれば可。ただし、夏休みなど学校が休みの間は、8時間労働も可能。
   注:入管に、資格外活動許可を取りに行かせ、その写しを会社が保管すると問題はない。


・職種制限

 実・・・入管で許可された実習計画に限って、就労が可能。
   ≒転職のリスクはない。

 留・・・基本的に職種についての制限はない。
   ≒基本的にアルバイトのため、時給が良かったりすると転職する場合もある。


・借金

 実・・・採用面接に合格決定後、日本語講習など所定の手続きを踏むなど、
   入国、配属されるまでに、数十万円~は必要となる。

 留・・・留学しに来日し、授業料や生活費などは全て自前で必要。
   入国までの手続きにかかる費用に加え、授業料や生活費などの費用負担が
   可能かどうかの確認が必要のため、実習生と変わらないかそれ以上の費用が必要。
   返済は、就学しながらのアルバイトなど。

・在留期間

 実・・・3年(1年)、実習生としての再入国は不可。

 留・・・日本語学校、専門学校、大学と進学した後、就労ビザが下りる就職先に入社できれば、
   労使が良好である限り、滞在年数に制限はない。
   また、許される範囲で転職も可能。


・第三者の存在

 実・・・監理団体が実習生保護の役割を果たし、
   コンプライアンスに沿ったトラブル解決に対応してくれる。

 留・・・基本的には自己対応。就業先を見つけることは学校などが支援してくれるも、
   確保までの保証はない。
   就業先が見つからぬまま、ビザ期限切れにて帰国となる場合も多々あり。


・初期費用

 実・・・業務に就く前に、一人当たり数十万円必要となる。

 留・・・一切必要としない。
   ただし、斡旋する会社からの紹介の場合、手数料が必要となる。


・通勤距離

 実・・・会社が寮など用意するため、通勤に問題はない。

 留・・・留学する学校の周辺に居住することが多いため、
   その住居から通える範囲に限られる。


ざっと指摘してみると、こんなところでしょうか。

技能実習生のコンプライアンスについては、
今まで幾度となく指摘してきましたが、

留学生については、ひとえに、就業時間数がネックかと思います。
A社で28時間、B社で28時間、C社で28時間、
なんて掛け持ちしていても、隠されたなら会社側ではわかりません。

だからといって、罰則はないと思いますが、
であるからこそ、入管から発行される『資格外活動許可証』の確認までは、
就業前にきちんと確認しておくと無難です。


どちらが受入企業にとってお得か、便が良いのか、
業種にもよるし、立地にもよるし、必要とする業務内容や人数にもよることでしょう。


ただし、うるさい世の中ですし、当然のことですので、
労務上と、入管上のコンプライアンスには、
最低限注意しておくべきかと思われます。










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