SSブログ

日本に出稼ぎに来てくれる外国人の監理は誰がするのか?! [行政の対応や思惑]

スポンサーリンク




日本が外国人労働者の受入を認めた場合、
いったい誰が責任をもって、その監理を行うのでしょうか。

shared-img-thumb-0I9A350615032140wakaranai_TP_V.jpg


様々限定出来ではあるものの、
先日の外国人技能実習生の法改正、並びに介護職の追加、などを受け、
外国人の方々の力を借りるという世間のイメージが浸透し始めたことと思われます。

実際、すでに普段の生活の中でも、
日本人ではない方に、そこかしこですれ違い見かける世の中です。

批判されているポイントは、今いる日本人の生活に対して、
また来日する外国人の人権に対して、
問題なくするためには、どうしたらいいのか。


この点、技能実習制度は、明らかに実習生≒労働者≒外国人は
守られています。

生活にしろ、会社で働くにせよ、日本語にせよ、
適宜指導や助言が入り、都度都度のトラブルには、
監理団体が第三者的に間に入って解決に励みます。

*ここに罰則がないから、悪質な輩が群がって社会問題となり、
 今回の法改正の運びとなっているワケです。


だから、極論で申し上げれば、実習制度のレールに乗って
入国してくる外国人労働者は、ちゃんとソフトランディングができ、
加えて、仕事も生活も維持できます。


でも、留学生や技術職、通訳などで働きに来ている方々には、
そんな善意の第三者は一人もいません。

結果、就職している会社が良くしてくれればともかくも、
それこそブラックな会社では、自分の身はわからないながらも自分で守らねばなりません。

その時、ルールや法律、社会常識などは、まったくわからないでしょう。

住民票の転出、転入、社保、雇保などの脱退、
引っ越しは誰に頼めば?
電気、ガス、水道は停めれますか?

病気になったらどうするのでしょう?
誰が世話をするのでしょうか?

入管に紐づいての在留資格の場合、
転職は転職で手続きをせねば、ある意味それも不法就労ですが、
どう対処すればよいか、わかると思いますか?

お役所が、外国人の方向けの窓口対応が必要として、
整備を進めるところもあるようですが、
全ての国の通訳を置くところがあると思いますか。


実習制度では、すべからく監理団体が対応しています。

国が人権問題を言うならば、
法務省や外務省、厚労省がちゃんとフォローしてくれるのでしょうか。

まずありえません。



ならば、誰かわかる人に助力を頼むしかありません。


加えて、ボランティアで賄えることではないと思いますので、
結局はルールを作って、我々のような監理団体に、
その業務をあてがうことが、イチバン現実的ではないでしょうか。


その費用は受益者負担でもあるので、基本的には本人が支払うべきです。
でも、本人が負担できない場合、そのコストも含めて
招聘する企業があるならば、企業が負担すべきでしょう。


この点、様々なアブソーバークッション役を置くことこそが、
イチバンの解決策であると考えます。



そして、

どの国でも常識として尊重され認められる共通認識は、

『郷に入ったら郷に従え(When in Rome do as the Romans do. )』

であり、その国の法律です。


特に人のお世話をする仕事ですから、
法律できちんと整備すべきです。


全ての考え方は、今そこにいる日本人、
並びにそこに来てくれる外国人にとって、
イチバン現実的に良い方法は何なのか。


ここを考え議論し、法整備を進めるべきだと思います。



いかがでしょうか。










スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 4

とある読者

いつもブログ読んでいます。これからも執筆お願いいたします。

ブログ主様と同業ではありませんが、介護は、条件の良い法人や施設は、日本人はなかなか辞めずに、人出には困っていない状況もあります。

このように人出が足りている法人や施設ばかりではありません。
施設経営者には、積極的に技能実習生出身国や日本語学校の
レベルテェックし、法案がとおり施行されたら、すぐにでも導入したい。
(実際は語学訓練期間もあると思います) と言う方もいます。

 技能実習生と違い、EPAで看護士・介護福祉士国家試験を取得で、日本在留希望者で、どのくらい現在の職場に残る方がいるか気になる。
介護福祉士試験も昨年度試験から、日本語に「ふりがな」がつきました。

技能実習生で来日し、無事介護福祉の国家試験を苦労し取得し、入管法改正で、介護福祉士なら日本で働けるとして待遇の良い職場に転職か?

諸外国も高齢化や最低賃金上昇が進み、介護保険制度が開始され、日本で働くメリットが少なくなる気がします。

長文大変申し訳ございませんが、もしブログテーマで
「どうしたら日本人が外国籍や外国人と上手く仕事をしていく事が出来るか?」 書いて頂くと幸いです。


by とある読者 (2016-10-29 13:01) 

元技能実習生監理団体職員

とある読者 様

拙いブログに心温まるコメントと同時に、
貴重なご意見をありがとうございます。

ある施設をヒヤリングしに行った際には、
『介護職員初任者研修までやらせてくれないか』
など、外国人人財の現実を
まだまだご理解いただけていない状況であることを
痛感させられたことを思い出しました。

順にお答えいたします。

EPAは3800人を超えたとの記事がありましたが、
そのうち何人日本に残っているのかは、
私もよく存じません。
ただ、資格取得後、日本に残らない方も意外と多いとは
聞き及んでいます。

また、実習生として来日し、介護福祉士の資格取得まで
頑張れる子がどれだけいるかは定かではありませんが、
おそらくほんの一握りかと思われます。
試験が難しすぎることと、
実習生のほとんどが、結局数年限定の出稼ぎという
スタンスに変わりはなさそうだからです。

加えて、もし資格取得できた子も、ご心配の通り、
外国人は1円でも高い給料を支払う施設に転職していきます。
これを留める強制力を利かせることは、
おそらく法令違反として罰せられることでしょう。


日本で働くメリットは、すでに薄れています。
この10年、日本の経済成長はほぼ横ばいですが、
実習生排出国は、すべからく二桁近い成長率を
毎年のように更新しています。

特に近年は韓国、台湾ほか、外国人労働者の奪い合いですので、
どんどん日本のメリットは小さくなるばかりです。


それよりも、各国が今後右肩上がりであるならば、
先進国日本の介護サービス技術を、
各国に輸出するビジネスのほうが優れているのかもしれません。

資本の整理が可能であれば、
ゆくゆくは企業間移動も可能となり、
先進国日本に社内研修名目で、
自社独自の労働者確保策が確立できます。


余談が膨らんでしまいました。

外国人とうまく仕事をするためには、
ひとえに『相互理解』でしかありません。

彼ら彼女らが、何を目的に働いているのか。
そもそも、働き続ける先に、何を目指そうとするのか。

ある意味、日本人スタッフと同じです。
ただし、日本人よりも、よほど前向きかつ上昇志向、
もしくは単純に「やる気」を感じることと思います。
甘やかされ育ってきた、ぶら下がり日本人とは、
そもそも、してきた苦労が違うからです。


厳しいようですが、近道はありません。

外国人スタッフそれぞれの背景を理解すること。
ちなみに、これは要介護者の個別な背景や諸事情を理解することと
同じことと思います。

後は、ご自身の経験の厚みのみです。

この先、生き抜くことは大変なことですが、
共に頑張って、溺れないよう泳ぎ切りましょう。


ご活躍を心より祈念いたします。


by 元技能実習生監理団体職員 (2016-10-29 15:40) 

とある読者

元技能実習生管理団体職員様 
ご多忙の中、ご返事どうもありがとうございます。

本来ならアドバイスを頂いたので、コンサル料をお支払いたいのですが、
お立場もあると思いますので、コメントでお礼申し上げます。

介護関連の「5年間の技能実習生」 入管法改正の「留学生」の件は
注意深く制度を常にテェックしていきたいと思います。

by とある読者 (2016-10-30 15:14) 

元技能実習生監理団体職員

とある読者 様

重ねてお気遣いありがとうございます。

頑張ってください。
応援しています。
by 元技能実習生監理団体職員 (2016-10-30 15:33) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。