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外国人技能実習生の受入は、今、どの国がいいのか?! [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

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久しぶりに送り出し機関の方と色々お話ししました。
ベトナムの送り出し機関では、日本国内において、
日本人を雇って、日本対応をさせているほどです。

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かつて、中国が絶世期であったころ、
実習生が背負う借金額がみるみる大きくなっていくことに気づけるわけもなく、
結果、手痛い失敗をしたのは、はるか十数年前。

競争は激しくなり、監理団体の責任者が賄賂で手籠めにされたり、
一人受け入れたら、管理費を支払うどころか、いくら支払ってくれると、
ウキウキしてボロ儲けをたくらむ組合も少なくなかったと思われます。

それでも、中国もまっとうに取り組む送り出し機関がないことはなく、
日本のサービス、品質、責任感という点から、教育やシステムの健全化に
磨きをかけ切磋琢磨していた送り出し機関もありました。

3年、5年過ぎ、リーマンショックがあり、日中の国家間の問題もあり、
東北大震災もあり、気づけば中国の経済成長の早さから、
日本との経済格差は見る間に近づき、結果出稼ぎに来る魅力は
かなり失われてしまいました。


並行して、ベトナムが注目され、かつては空港に降りたら、
10人中8人がいなくなる時期を越え、万引き事件も少しずつ少なくなり、
中国の代替国としての位置を築き始めます。


日本がお客となるこの制度に、ベトナムでは、
あっという間に送り出し機関の乱立が始まります。

国営企業がもつライセンスを間借りする代理店業が増え、
プチ中国化し始めます。

インターネットの普及のせいか、
時代のスピードは超絶早く、
ベトナムの経済発展も右肩上がり。

結果、中国の経験から、今後来るベトナムの実習生は
3年半後、はたして借金を背負って出稼ぎにきた意味が
あったのかどうか、心配になってきています。


他国はどうなんでしょうか?

個人的には、フィリピンを推してきていますが、
フィリピンも一長一短があります。

国のシステムとして送り出し機関は、良質な中国、ベトナムの送り出し機関と比べ、
とてもではないですが、レベルが低すぎる。

インドネシアはよくはわかりませんが、
イスラム教の断食や礼拝、豚肉拒絶の習慣が、
日本企業には合わないと思われます。

ミヤンマーはパスポートなど明らかに偽造と分かる書類が多く、
日本の入管が非公表ながら在留証明を下さないという噂を
教えてもらいました。
マレーシアもスリランカもネパールも同様の様子です。


国を変える(増やす)という行為は、受入企業はもちろん、
監理団体にとっては、大変大きな決断です。


国ごとに、日本では想像つかないルールもありますし、
そもそも送り出し機関が、日本の常識の温度では
機能してくれません。
例えば、実習生のサインが必要な書類に、
サイン漏れがあるのを平気で期日ギリギリに送ってきて、
いったい入管にどう説明しろと。
そんなくだらない理由で、受入がまた一カ月遅くなる始末です。

また、送り出し機関は、なんとか人を集め、
なんとか送り出した後は、まったく知らん顔なんてことは、
ザラにあります。

なんのために管理費を支払っているのか、意味が分かりません。


話がそれましたが、結果、どの国が良いのでしょうか。


強いて言えば、この先それなりに長く安定的に続けられる、
日本との経済格差が長く続いてくれる(不適切な表現をご容赦ください)、
素直で頑張る、文句も言わない楽な実習生を、
きちんと送り出して、フォローしてくれる送り出し機関の有る、
国はどこにあるのでしょう。苦笑


苦笑いするしかありませんが、
法律は、制度が改正され、全てのハードルが上がります。

その上がったハードルに監理団体はもちろん、
送り出し機関も結果的には、つき合わされれます。

そんなハードルに付き合いきれる国が、送り出し機関が
いったいどこにあるのか、本当に教えていただきたい。


ナゼかご縁があって、私が気にかけていた国は、
先日議会の解散を宣言し、政局が不安定です。

そんな国でも、正直困ります。
政治が、治安が、不安定な分、
その国にある大使館でビザ発給してもらえなければ、
実習生は日本には来れないからです。


監理団体の方々、ぜひご教授ください。

よろしくお願いします。



宣伝です。

こんなサイトも作ってみていますので、
まだまだ鋭意作成中ですが、
ご興味ございましたらご参照ください。
昨日と今日でガラッと変わるくらい、まだまだ試行錯誤中です。汗

『外国人労働者受入の円滑な進め方』
http://gaikokujin.link/blog/






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とある読者

度々書き込みブログを汚しすみません。介護 技能実習 で検索し
ブログ主様にたどり着いた次第です。

介護人出不足対策は色々していますが、
1、賃金格差を考え、家賃補助を出し国内遠方から、介護職リクルート
結果 数年は定着するがやはり故郷へ戻ってしまう。

2、福祉フェアや企業展など民間面接会参加
結果 出店費用(1回15~35万円位) 施設見学に来る方は少ない。

3、基本給は押さえ、各種手当てを増額
結果 基本給を上げてしまうと、介護保険制度改革や報酬引き下げ等に
対応できない。 各種手当て増額は効果は多少あると思う。

他にも各種地方自治体独自制度を駆使し、施設職員家賃補助等するが 人が来ない。最後手段としてEPAや技能実習生制度になります。
※日系人関連も今後注視して行きたい。

今は現場を離れてますが、職場に色々な地域出身者(国内外)の関係で勉強になりました。当時日系人(中南米等)や外国籍(定住者等)もいました。

海外は、日本のようにほぼ均一民族や言語ではありません。日本は北海道の方が沖縄で生活が出来る位、どこに行っても日本語で通じます。

海外に行くと同じ国の中でも、地域により(山河を越えたら)全く違う習慣や言語も珍しくないです。(私は18年位海外には行ったこと無いです)

ブログ主様のおっしゃる通り、中国(略称)から日本へ働きに来るのは、介護職では魅力が少ない。(友人が北京オリンピック見学に行った感想から)

以前日系人から聞いたのですが、海外ではパスポートを始め、戸籍の偽造は簡単(5ドル位)との事。日本の戸籍制度は、世界一というか、日本は管理社会だな、とツクヅク感じます。

最近、私の中では、アフリカ・中東地域は全く未開地だったので、、
近所のイスラム教徒モスクで見学・礼拝を体験し、その後ムスリナの方々と会食をしました。

日本と大きな違いも多々ありましたが、介護職を希望される方は少ないと、お話を聞いて感じました。(宗教により家族介護の違いもありますし、仏教的な輪廻感ではなく、時間的に直線的)

介護施設で、男女区別・礼拝場所を確保、断食や、食事配慮・豚の油脂を使った各種介護・衛生製品 長期休暇(メッカ巡礼・最低1週間位休み)

イスラム教は、世界人口約73億人のう、約16~19億 人出不深刻化する2025年迄には、対応していかなくてはと考えております。
日本人は生活の上で、「宗教」をあまり意識しないかも知れませんが、
「宗教」こそ生活の糧となる方も多いなと感じました。

ブログ主様も、大変なお仕事をされていると考えますが、
昭和30年代後半から50年代初め、長距離遠洋航海日本人船員なり手がいなくなり、色々な国から船員を集めてきたの似ていると思います。

これからもブログ更新(特に介護分野) 宜しくお願いいたします。
by とある読者 (2016-11-05 13:54) 

元技能実習生監理団体職員

とある読者様

汚しなんてトンでもございません。
現場をご経験されていらっしゃる方のご意見は大変貴重です。
重ねて感謝申し上げます。

率直に申し上げて、介護での実習生受け入れについては、
門戸が開くわりには、結果、受入は非現実的で、
EPAのように失敗では、と巷で批判される気もしています。

雲の上の方々は、どこまで現場の現実をわかって
法律を決定しているのかと、切ない気持ちにもなります。

受益者負担がままならない部分は、
留学生に奨学金を用意しているように、
介護も国の問題として、例えば初期の受入にかかる費用だけでも
フォローがあると、まだ受入の幅が広がるのではと
期待したくなります。

なんだか2025年問題に向けて、
要介護者は捨て置けと言わんばかりの結末が見え隠れしそうです。
自身の介護の心配も含め、法律の許す範囲で、
何とか対応できればと願ってやみません。



by 元技能実習生監理団体職員 (2016-11-05 14:34) 

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