SSブログ

この外国人技能実習制度は、都会の中企業以上でしか成立しないのかもしれません。 [技能実習生の法改正]

スポンサーリンク




いつもの通り、率直に申し上げます。
タイトル通りです。
また、異業種の監理団体のことを言っています。
加えて、既存の受入企業を抱えている組合に既得権が発生すると思います。

20151011094949.jpg


監理団体側の視点から、以下申し上げます。

監理団体とはいえ、収入を得なくては自転自走できません。
営利を追求しない事業とはいえ、家族の生活すらままならない収入であれば、
誰がこんな面倒なお世話ができるでしょうか。
いや、仕事はすべからく面倒で大変なんですけど。苦笑


加えて、法律が直接的に絡むため、
また、外国人技能実習制度においては、所属する職員はもちろん、
実習生一人一人、また受入企業に対しても、
相当の監理責任を負います。
これは送り出し機関に対しても同様です。


誰が好き好んでそんな重い責任を無償で負うものでしょう。

営利を追求しないはずのお役所ですら、政治家ですら、
相当の収入を確保し、安定した生活を送っているにもかかわらず、

それをお役所ではなく、組合にアウトソースして責任を負わせているんですから。



また話がそれました。汗



監理団体の実質の粗利は、すべからく受入企業からいただく監理費に他なりません。
*外国人技能実習制度事業に限ってのお話とさせていただきます。


そして、コストパフォーマンスを考える受入企業では、
捻出できる監理費の相場というものもあります。


この現実を考えると、結果、薄利多売の計算としかならず、
結果、およそ三ケタの実習生受入があって、初めて自転自走できるようになります。

ということは、数十社の受入企業がないと事業が成立しません。


この点から、田舎であれば、受入企業も適用となる業種も限られ、
債務超過や赤字企業は受け入れたくもできず、限られた企業数が
既存の組合との相思相愛を継続させている場合、
新設の組合など入る隙間もないことでしょう。


もちろん、営利を追求しないはずの監理団体であっても、
競争原理は働くため、監理費がいくらだの、サポート体制に不備があるだの、
様々な理由で乗り換えの機会もゼロではありません。

しかし、良くも悪くも様々な法律に縛られていますので、
3年受入を決めた先とは、3年付き合わねばなりませんし、
実は乗り換え理由を監理団体のせいにして、
実際にはブラックな企業であるオチもないとも限りません。


都会とは書きましたが、地方都市程度までは可能かもしれませんが、
広域になればなるほど、監理上の現実的な問題も増え、
難しいのが現状です。




順番が前後しますが、今回の法改正を含め、
当然ですが、ハードルが上がってきています。

当ブログの昨日の記載通り、杓子定規な法律に対処可能な
労務管理体制を構築できる企業体力のある企業でのみ、
適切な受入が可能となることでしょう。

http://ginoujissyuusei.blog.so-net.ne.jp/2016-11-27


中企業と書きましたが、要はちゃんとした企業という意味です。



これ以外にも、監理団体の担当職員を育てることも、
実は時間と労力とコストがかなりかかります。

なおかつ、監理団体の監理業務こそ、ブラックでしょう。爆笑

会社で実習生とのもめごとがあった際には、
仕事が終わった後に話し合いの場を設けるなどなれば、
帰りは遅くなるのは当然ですし、

定期的に実習生の生活を見に行くのは、
無論実習生が日々の仕事を終えて、寮に帰ってからです。

そこでマジメなヒヤリングと、たわいもない話をしていたならば、
寮を出るのは8時、9時です。

もしくは、土日などお休みの日に行くかですね。


もちろん平日日中は企業回りや煩雑なデスクワーク。
給与計算などは、期日の関係から終わるまで帰れないなんてザラです。


実習生の選考同行なんて、ほとんど寝れないこともあります。


それで、稼ぎが悪いから20万ね。。。


いや、そうかしれんけど、直接営業もできんじゃん・・・みたいな。苦笑

そんなこんなで、外国人技能実習事業はブラックなのかもしれません。
事情も背景も知らない方々にしたら、将来性あって楽そうにみえるのかもしれませんが。


だから、監理団体の職員こそ適切な労務管理が必要ではとも思いますけど・・・ねぇ。苦笑



また話がそれていきます。汗




そう、ですので、逆を言えば、前述の中企業以上の受入企業を
数十社獲得できるのって、やはり選択肢の多い都会、地方都市くらいが
現実的なのかなとも思いました。

加えて、

その数十社を適切に回すことができるスタッフ(通訳含む)も確保できて、
なおかつ、株式会社と違う監理団体の運営ができるほどに、
制度事情と法律と、適切な送り出し機関と様々体制作りができるのであれば、

どうぞどうぞ、ぜひとも頑張ってください。



否定的な消極的な話かもしれませんが、
これだけの時間と労力をかけるのであれば、
他にも儲かる仕事はたくさんあるとも思います。




宣伝です。

コツコツがんばります。


『外国人労働者受入の円滑な進め方』
http://gaikokujin.link/blog/












スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。