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介護の人手不足、外国人受入に驚きの意識の低さ・・・ [介護 技能実習生]

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介護施設さんが現場でそれぞれ何をどうお考えなのか、
先日数カ所ヒヤリングに行ってきました。ある施設さんでは、
『どのみちいないんだから、実習生使うしかないでしょうよ』と。

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いや、そうなんですが、色々気をつけましょうね。
こういうこと、こういうこと、見えない落とし穴もたくさんあるので、
見切り発車は様々リスクがありますよ。

やんわりお伝えしたつもりでしたが、

『じゃ、受入はしないほうがいいってこと?』


『いや、どういった監理団体で取り扱いができ、
日本語の受入基準なり、具体的にダイジェスト版が定まり、
技能検定の内容が確定したら、施行として公表されると思うので、
それからのほうが。。。』


『準備は早いほうがいい、受入も早いほうがいい、
早く取り込んだもの勝ちだと思っている』


『制度趣旨はご理解いただいていますか?
本音と建て前を整理しつつ、制度趣旨を踏まえて
制度利用に取り組まねば、後々取り返しのつかない履歴につながりますよ』


『実習という名目で、させてもかまわない作業に制限があるのはご存知ですか。』


『じゃ、どうしたらいいって言ってるの?』


・・・適当にお話して、席を立ちました。



すでにどちらかの組合さんに、GOになったら、すぐに受入を進めて欲しいと
依頼されていらっしゃるとのことでした。



なんだかなぁ・・・と思います。


日本語教育が、少なくとも2年目以降時に、N3相当と提言がある以上、
今まで通りの日本語教育ではN3なんか到底いかないでしょう。
そこにかかるコストは、いったい誰が見ているのでしょう。

実習生に負担がのしかかり、後々日本に来て収入額の実感がわくと、
返せても手残りがない、最悪返せないとの考えに至ったとき、
はたしてどうなるのかなぁと、


とりあえず、先行メリットとしてイの一番で取り組んだ結果、
元も子もないとなれば、その先の施設運営に支障をきたしかねません。


監理団体は、そもそも当事者ではなく、支援者であるので、
責任はすべて負うことはありません。



どうも外国人の招聘採用、技能実習制度を甘く見ている気がしてなりません。

受注した先(監理団体)からは、
後々、後出しじゃんけんで、アレもコレもかかります。
あげく実習生が途中帰国となりました、
施設側の都合なので、
帰国費用と実習生が本来得るはずであった所得を負担してください・・・

そう言ってくるのでしょうかね。



上手に説明できない私も悪かったのかもしれませんが、
そういった心配を軽々しく考えていらっしゃる経営者も
まだまだ多いのでしょうね。


当方ではそういうお考えの施設様のご支援は難しいかなと思います。





宣伝です。

介護は、実習生ルールと、介福の新設在留資格が
ちゃんと公表された後に、情報を掲載しようと思っています。


『外国人労働者受入の円滑な進め方』
http://gaikokujin.link/blog/










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コメント 4

とある読者

ブログ主様も毎日大変だと推測します。

介護技能実習生制度は、着実に少しずつですが法整備が進んでいます。
公布された内容をチラッと読みましたが、まだまだ不備というか、読みにくい官報形式で、どこの省庁が何処まで関わるか?

例えば、今回は実習生が技能検定(どうも実技もあるらしい?)を受け、
日本語検定を無事通過し、途中で実務者研修を取得し、無事4年目(3年目?)で介護福祉士を取得し(現在は介護福祉士国家試験は年1回)
5年間の実習制度を終了し、在留ビザに切り替えて(?) 
介護の仕事探しの場合?など突込みたくなります。

日本語能力検定N4→N3は、かなりの時間とお金がかかりますし、現場で
働いた後に勉強するには、体力を使って疲れてしまい、精神力がないと
とても難しい。

他にも色々突っ込みどころがあるので、列記しませんが、私の感覚では、
実際に現場で働くなるようには、あと最低1年半~2年位かかると思う。

見切り発車で、現場に外国人実習生が働くようになると、大混乱する。

ブログ主さんも色々な法人様と、お話する機会があると思いますので
これから1年半~大変ですが、頑張って下さい。
by とある読者 (2016-12-23 08:51) 

元技能実習生監理団体職員

いつもお気遣いありがとうございます。

毎度の私の愚痴にお付き合いくださって、
なんだか申し訳ありません。汗

とある読者様も日々大変なご苦労をされていらっしゃることかと思い、
色々悩まれている訪問先の施設様のお顔とだぶらせてしまいます。


僭越ながら、
当事者意識にて、様々な情報を集め想像力を掻き立て
出口までの雇用責任とコストパフォーマンスの実現可能性を考えると、
とある読者様のような地に足の着いたお考え方に、
徐々になっていくのは当然のことかと思われます。

逆に、真剣に今の現場のスタッフさんのこととか考えずに、
とりあえず、そうはいっても人手は先手を打って集めとかなきゃ・・・
で、見切りで先走ると大変な事態が待っております。
(見えない知らない分、お気持ちはわかりますし、
私以上に色々策を講じて取り組んでいらっしゃる組織も
たくさんいらっしゃるでしょうから、
そうはならないことを祈っておりますが)


おそらくは監理団体側も、介護の難しさを知れば知るほどに、
専業にて特化して、もっともっと介護現場の現実を
ちゃんと理解して、その対応に取り組まねば、
大火傷するように思えてなりません。

先走る方々を横目に、着実に取り組んでまいりたいと思います。


by 元技能実習生監理団体職員 (2016-12-23 09:39) 

通りすがり

通りすがりです。
ブログ主に共感します。ある種、機械的にこなせる工場勤務とは違い、介護現場は臨機応変に、ご年配の方とコミュニケーションが取れないと成立しません。ここに、さらに認知症などが加わると、日本人でも難しい事を技能実習生にやらせる事に無理があります。

※工場勤務を下にみてるわけではないので、念のため。

それでも、人がいないので仕方がない という考えは
誰でもいいから、人を入れないと介護収入が減額になってしまうという保険の仕組みに問題があると思います。

怖いです。

by 通りすがり (2016-12-27 20:23) 

元技能実習生監理団体職員

通りすがり様

拙いブログにコメントをお寄せいただき
ありがとうございます。

危惧するのは、真剣に取り組まれている方々にとって、
先走った方々が引き起こす事件にバッシングが巻き起こり、
結果、様々状況が変わると振り回され、
まともに取り組んでいるのがバカバカしくなりそうです。

お役所対応含め、理不尽が多くて困ります。

色々ありますが、気をつけて歩んで行ければと思います。


by 元技能実習生監理団体職員 (2016-12-27 21:29) 

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