外国人技能実習制度の「不正行為」について [技能実習生の法改正]
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平成29年の「不正行為」について、
法務省から資料が公表されています。
平成29年の「不正行為」について
法務省入国管理局 平成30年2月19日
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00162.html
なんか、昨年も同じように取り上げたような記憶が。苦笑
今でこそ新聞やニュースでも見かけますが、
実際に中身まできちんと見ている人って、
どのくらいいらっしゃるのでしょうか。
早速、内容を見ていきます。
・団体監理型による組合への不正通知数は、26。
確かJITCOの旧制度時の直近のアンケート回収総数が、
1,800強であった記憶が正しければ、
法改正の声も聞こえた年であったからか、
かなり低い数字に見えるのは、私だけでしょうか。
・実習実施機関の業種別「不正行為」機関数
「繊維・衣服関係」が94機関(51.4%)と過半を占め,
次いで,「農業・漁業関係」が39機関(21.3%)と続いており,
この2業種で7割以上を占めている。
繊維・衣服関係 94
農業・漁業関係 39
食品製造関係 15
建設関係 14
機械・金属関係 9
その他 12
小計 183
ガイアの夜明けで挙げられた事例は確率論的にも、
決して間違いではなかったということですね。
しかい、繊維衣服業界だけで、違反の半数を数えるとは、
嘆かわしい限りです。
業界内にも、真っ当に取り組んでいらっしゃる方も多いと思われますが、
大変残念な結果となっていますね。
・不正行為の内容、内訳
「賃金等の不払」が139件(46.5%)と最も多く,
次いで,「偽変造文書等の行使・提供」が73件(24.4%),
「労働関係法令違反」が24件(8.0%)と続いている。
個人的に考えられるのは、
賃金不払い…
こちらは、ほとんどが企業側でちゃんと法を理解していないし、
監理団体もきちんとチェックしていないからでしょう。
挙げられてからじゃ遅いんですけど、
挙げられないと理解できない方々でしょう。
偽変造文書...
こちらは、そもそもがグレーゾーン職種であったり、
対象業務ではない仕事をさせていたり、
賃金を二重帳簿つけていたり、
なんでもお役所向けに作文作ればいいだろうと
平気で嘘で固めようとするナメている方々でしょう。
ただし、技能実習計画など、
ルーティンを必要以上に突っ込まれたなら、
正直なところ、制度そのものを止めた方が良いとまで思います。
嘘はいけませんが、書類を完璧に整えることが、
当該制度事業とまでは思えません。
余談ですが、こういう杓子定規かつがんじがらめな法を突き詰めれば、
全ての受入企業は、いや、制度事業に限らず、
全企業に法令違反があります。
…例えば、一分一秒単位で賃金支払いしてるとこなんてないでしょ。
労働関係法令違反...
36協定を超えて残業させていたとか、
そもそも36協定の更新を忘れていたとか?
安全衛生教育をしていないとか、
健康診断をしていないとか、
特別教育、特定検診を受けさせていないとか?
特に変形労働制は敷いていても、シフトの管理や変更には、
現実的には、法令違反と言われてしまう先もかなりあることでしょう。
・ちなみに、団体監理型で言えば、
「偽変造文書等の行使・提供」が22件(53.7%)と最も多く,
次いで,「監査,相談体制構築等の不履行」が8件(19.5%),
「技能実習計画との齟齬」及び「賃金等の不払」が
それぞれ3件(7.3%)と続いている。
偽造多いですね、
監査や相談体制すら敷いていないさきも。
実習計画の祖語ですが、一週間ほど途中帰国していた場合などは、
実習記録とかとの正誤性の整理などは大変ですよね。
・加えて、実習実施機関(受入企業)で言えば、
「賃金等の不払」が136件(53.3%)と最も多く,
次いで,「偽変造文書等の行使・提供」が51件(20.0%),
「労働関係法令違反」が24件(9.4%)と続いている。
言わずもがなですね。
…って書いてたら、最後の9P目に
具体的な事例が載ってました。
関心のある方は、どうぞご確認ください。
貴監理団体、ないし貴受入企業では、
不正行為はありませんか?
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平成29年の「不正行為」について、
法務省から資料が公表されています。
平成29年の「不正行為」について
法務省入国管理局 平成30年2月19日
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00162.html
なんか、昨年も同じように取り上げたような記憶が。苦笑
今でこそ新聞やニュースでも見かけますが、
実際に中身まできちんと見ている人って、
どのくらいいらっしゃるのでしょうか。
早速、内容を見ていきます。
・団体監理型による組合への不正通知数は、26。
確かJITCOの旧制度時の直近のアンケート回収総数が、
1,800強であった記憶が正しければ、
法改正の声も聞こえた年であったからか、
かなり低い数字に見えるのは、私だけでしょうか。
・実習実施機関の業種別「不正行為」機関数
「繊維・衣服関係」が94機関(51.4%)と過半を占め,
次いで,「農業・漁業関係」が39機関(21.3%)と続いており,
この2業種で7割以上を占めている。
繊維・衣服関係 94
農業・漁業関係 39
食品製造関係 15
建設関係 14
機械・金属関係 9
その他 12
小計 183
ガイアの夜明けで挙げられた事例は確率論的にも、
決して間違いではなかったということですね。
しかい、繊維衣服業界だけで、違反の半数を数えるとは、
嘆かわしい限りです。
業界内にも、真っ当に取り組んでいらっしゃる方も多いと思われますが、
大変残念な結果となっていますね。
・不正行為の内容、内訳
「賃金等の不払」が139件(46.5%)と最も多く,
次いで,「偽変造文書等の行使・提供」が73件(24.4%),
「労働関係法令違反」が24件(8.0%)と続いている。
個人的に考えられるのは、
賃金不払い…
こちらは、ほとんどが企業側でちゃんと法を理解していないし、
監理団体もきちんとチェックしていないからでしょう。
挙げられてからじゃ遅いんですけど、
挙げられないと理解できない方々でしょう。
偽変造文書...
こちらは、そもそもがグレーゾーン職種であったり、
対象業務ではない仕事をさせていたり、
賃金を二重帳簿つけていたり、
なんでもお役所向けに作文作ればいいだろうと
平気で嘘で固めようとするナメている方々でしょう。
ただし、技能実習計画など、
ルーティンを必要以上に突っ込まれたなら、
正直なところ、制度そのものを止めた方が良いとまで思います。
嘘はいけませんが、書類を完璧に整えることが、
当該制度事業とまでは思えません。
余談ですが、こういう杓子定規かつがんじがらめな法を突き詰めれば、
全ての受入企業は、いや、制度事業に限らず、
全企業に法令違反があります。
…例えば、一分一秒単位で賃金支払いしてるとこなんてないでしょ。
労働関係法令違反...
36協定を超えて残業させていたとか、
そもそも36協定の更新を忘れていたとか?
安全衛生教育をしていないとか、
健康診断をしていないとか、
特別教育、特定検診を受けさせていないとか?
特に変形労働制は敷いていても、シフトの管理や変更には、
現実的には、法令違反と言われてしまう先もかなりあることでしょう。
・ちなみに、団体監理型で言えば、
「偽変造文書等の行使・提供」が22件(53.7%)と最も多く,
次いで,「監査,相談体制構築等の不履行」が8件(19.5%),
「技能実習計画との齟齬」及び「賃金等の不払」が
それぞれ3件(7.3%)と続いている。
偽造多いですね、
監査や相談体制すら敷いていないさきも。
実習計画の祖語ですが、一週間ほど途中帰国していた場合などは、
実習記録とかとの正誤性の整理などは大変ですよね。
・加えて、実習実施機関(受入企業)で言えば、
「賃金等の不払」が136件(53.3%)と最も多く,
次いで,「偽変造文書等の行使・提供」が51件(20.0%),
「労働関係法令違反」が24件(9.4%)と続いている。
言わずもがなですね。
…って書いてたら、最後の9P目に
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