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送り出し機関に頼らない技能実習生のグリップの仕方 [組合などの監理団体について]

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私の経験から、いくつかお伝えしたいと思います。
かつては、特に送り出し機関なんてとても選べる立場になかった...

実習生の環境.jpg



今でこそ、送り出し機関はちゃんと選んだほうが良いと思いますが、
昔、この業界に足を突っ込み始めた頃は、
選ぶという概念すら、そもそもなかった。

ただただ、敷かれたレールの上で、どうやってお世話をすべきか、
そこにひたすらに従事していた。


そして、ラッキーなことに、
イチバン初めに、私にイロハを教えていただけた方は、
面接から自分で立ち会うことを当然として求めていただけた。


特に、自分のお客さんは、自分で現地アテンドできるようにと。
イチイチ付き添って付き合っていられないからと。


おかげで、
面接から最後まで一貫して、実習生とも受入企業の社長さんとも
入口から出口まで付き合うことが当然となった。


さらに、当時はSNSなぞなく、スマホすらなかった時代。
海外への電話は、高い国際電話の時代。

この国へは公衆電話なら何分話せるって千円のカードを、
1万円で何枚買えるか、ってサービスを探して、
中国人技能実習生へ売って?買って?上げてた時代。

社長さんに、お願いしますので、寮に固定電話を引き入れていただけませんか?
実費はもちろん、本人たちが支払いますから、
とお願いしていた時代。


一年目は、研修生として、社保、顧保など加入しなかった時代。


いてもらっても、どうにもしょうがない研修生には、
企業都合の途中解約を回避するため、
あの手この手で、失踪させていた時代。(汗)


ちょっと懐かしくなって、色々書いてしまいました。苦笑


そんな時代から、ずっと、入口の合格発表、雇用契約などの喜びの瞬間から、
入国、講習、配属、技能検定、帰国までの様々な瞬間にも、
ずっと顔を見て言葉を交わし、一緒にその時間を過ごしてきた。

万引き問題、ケンカ、交通事故、仮病、母国での親族トラブル、
ナイフ事件、途中帰国、まぁ、本当に色々あったけど、
全部、横についていて、一緒に顔を突き合わせて、解決してきた。


通訳すら、送り出し機関にも監理団体にも頼らず、自分で探して見つけて、
交渉して、話し合い、気持ちよく親身に対応してもらい、
散々助けてもらった。
それらのコストも、様々捻出した。


顔見て、目を見て、人を見て、時に一緒に笑い、
時に怒って指導し、成長を促した。


帰っていくときには、本当にホッと安心できる、
そんな心地よい充実感というか、達成感というか、
無事に今回もそれぞれに成長して、帰国の途に就いたと、
やり切った感が都度あった。


そして、
自分なりに、反省し、改善し、今に至る。


ただ、その間といえば、色々紆余曲折あり、
とんでもない送り出し先との提携一発目の受入ってヤツを、
ナゼか5,6回は経験している。


つまり、誰もアテにできない。

縁のあった実習生と、それがたとえどんな子たちであったとしても、
精一杯、付き合った。
そして、来てしまうからには、腹くくって、
どんな奴でも、3年間は面倒見ようと。



実は、そんな程度のこと。

でも、手前味噌ながら、受入企業側にとっては、
それが続くと、私以外の担当とは、どうも付き合いにくくなるらしい。汗


それだけ、丁寧に、一人一人と向き合って、
常に声をかけ、話をしている担当は、あまりいないらしい。


そう、結局は、どれだけ、その子に関心が持てるか、
付き合ってあげられるか。

話をする内容に重みがあるか、そのメリハリがあるか。

冗談が通じるか。


起こりうる問題を早めに芽を摘む目をもっているか。
気づけるよう、仕組みを作っているか。
信頼関係を築いているか?

いつも、ありがとうございます!って、言ってもらえているか?


顔見て、表情見て、声をかけてあげられているか。


たまには、寮によって、バカな話を含め、
たわいもないコミュニケーションを図っているか。



こういうことを、面倒だと思い、できない人には、
外国人である彼ら彼女らとの距離は縮まらない。

距離が近すぎてもいけないものの、
遠すぎたなら言葉も届かない。



そんな人に、適正監理=言うことに信用があり、従わせられる、
そんなことができるハズもない。



難しいことじゃない。
相手の立場や気持ちを理解し、そのうえで人として接してあげること。

それだけ。


それができない人が、面倒だとやらない人が、
それは受入企業側の仕事だと、監理団体側の仕事だと、
送り出し機関の責任だと、
他人の周りのせいにして、逃げてばかりいる人には、
おそらく、永久的に技能実習生の心は、グリップできないでしょう。


別に難しいことじゃないでしょ。

彼ら、彼女らを好きになってあげれば、
良いところを見てあげれば、
背景を考慮してあげれば、
面倒くさいと思わなければ...。


それが、外国人技能実習生の心をグリップする方法だと
思います。


できないんじゃなくて、やらないだけ、やってないだけです。



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適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
当ブログトップページをご参照ください。

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