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相次ぐ外国人技能実習生の失踪、背景に潜む問題とは [技能実習生受入時の本音の問題点]

以前も記事にてコメントさせていただきましたが、

技能実習生の失踪には理由、背景があります。

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過酷な労働を強制する、賃金を払わない、そんな企業も未だ存在するのも事実ですが、

それだけでこれだけの人数が疾走するわけがありません。


不法残留22年ぶり増加 技能実習生の失踪影響
日本経済新聞 2015/3/20 11:32
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H7H_Q5A320C1CR0000/

 法務省入国管理局は20日、在留期限を過ぎても日本から出国しない
不法残留の外国人が、今年1月1日時点で前年比1.6%増の6万7人
だったと発表した。1993年の約30万人をピークに減少が続いたが、
22年ぶりに前年を上回った。外国人技能実習生の失踪が背景に
あるとみられる。

 国・地域別で見ると、最も多い韓国(1万3634人)は
前年比4.2%減。一方、ベトナム(2453人)が66.8%増、
タイ(5277人)が20.2%増で、中国(8647人)も4.7%増えた。

 在留資格別では最多の短期滞在(4万1090人)が
0.8%減となったのに対し、技能実習(4679人)は
65.3%増と大幅に増えた。

 法務省は「実習生の失踪が増えたことが影響している。
受け入れ企業側には意欲の高い実習生を選抜するよう
指導していきたい」としている。

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そして奴隷制度と揶揄し批判ばかりのご意見が多い中、

珍しくこんな記事を見つけました。


OVO [オーヴォ] 話題のNEWSを発信するサイト
コラム 2015年3月15日 JIJICO
http://ovo.kyodo.co.jp/column/a-570654

相次ぐ外国人技能実習生の失踪、背景に潜む問題とは

外国人技能実習生の失踪事件が相次ぐ

働きながら技能を学ぶ、外国人技能実習生の失踪事件が相次いでいます。
本来は途上国の青壮年が先進国の技術を習得し、
自国の発展に寄与することが目的の制度ですが、このままでは、
不法滞在者を誘発する悪しき制度だと思われかねません。
では、制度の何が問題でこのような事件が頻発しているのか、
考えてみましょう。

私が知っている一例を紹介します。ドンさん(仮名)は、
ベトナムから技能実習生として来日し、3年間、建設現場で働きながら、
日本の技術を身につけました。一度はベトナムに帰国しましたが、
技能実習生として働いて貯めたお金で留学生として再来日し、
現在、日本の大学の工学部で学んでいます。

彼のように成果を出している例がある一方、半年も経たないうちに
日本で行方不明になってしまう実習生がいることは、報道にあった
通り事実です。そこには、大きく分けて二つの原因があると考えられます。

多額の借金を背負って来日するケースが多々ある

一つは、実習生を送り出している機関の問題です。
実習生として来日する多くの人が貧しい農村出身者で、
日本についての情報はほとんどありません。彼らは機関の
「3年間、日本で働けば、たくさんお金が稼げる」という
甘い言葉を信じて日本にやって来ますが、
中には実習生に多額の紹介料や保証金を要求する機関も存在し、
実習生が借金をしてまで来日するケースが多々あります。

借金をした場合、日本での稼ぎが少なければ帰国しても
返済の目処は立ちません。後述する理由によって仕事を
放棄した場合、自国で借金に苦しむより、失踪してでも
日本にとどまり、稼げる仕事に就こうと考えるのも無理は
ありません。こうした現状を鑑みて、受け入れる側となる
日本は、儲け主義ではない技能実習制度の主旨を理解
している機関から実習生を選び、また、自分たちの目で
見て実習生を選抜することが大切になってきます。

今一度、制度の主旨を見直し、利用していくことが重要

もう一つは、受け入れる側の問題です。受け入れは、
企業単独で行う場合と同業者組合などが監理団体となって、
各企業に配置する場合があります。監理団体には、
受け入れ後も技能実習が適正に行われているかを
監督する義務がありますが、放置されているのが現状です。
非人道的な長時間労働、最低賃金を下回るような賃金支払いが
行われていたとしても、それを是正する役割が無いに等しいのです。
企業側が、実習生を都合良く使える低賃金労働者と考えて
いたとしたら、制度の目的は果たせません。

私の知る限りでは、業種によってもかなりの差があります。
建設系は比較的順調な一方、失踪者の多くが農業系の仕事に
従事する実習生です。技能実習制度自体には、両国にとって
多くのメリットがあるわけですから、送り出し側も受け入れ側も、
再度制度の主旨を見直し、利用することが重要になってくる
のではないでしょうか。

小倉 越子:社会保険労務士

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ご覧いただいてお分かりかと思います。

要は、受入機関と送り出し機関の役割が非常に大事だということです。

お困りの方、ぜひサイト左上メアドよりご相談ください。

適正な監理団体をご紹介いたします。




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