外国人技能実習生は移民なのか?! [人口減少社会]
◆「外国人労働者」は「移民」と同義である
政府は新成長戦略で外国人の「働き手」受け入れ拡大を打ち出した。
帰国を前提とし、永住につながる「移民」導入策ではないという建前だが、
そもそも欧州の例をみても、外国人労働者は「移民」の範疇に入るし、
滞在期間が切れた外国人を一斉に強制帰国させることは政治的に困難だ。
したがって、政府はそろりと、移民受け入れに舵を切ったと見るのが自然だ。
移民受け入れ策を論じてきた政府の経済財政諮問会議の大義名分は
少子高齢化で停滞する日本経済を活性化させるというものだが、
ちょっと待てよ。本当に移民で経済は成長するのか。
・・・ある記事の一部抜粋です。
前後の脈絡はともかくも、まず外国人技能実習生は
『移民』 ではありません。
滞在期間が切れた外国人を一斉に強制帰国させる・・・意味が分かりません。
外国人技能実習制度の実態をご存じでない点を指摘させていただきます。
滞在期間が切れた=3年という実習実施期間が終了すれば、契約満了として
母国に帰ります。
これが普通(通常)です。
失踪のことを仰りたいのでしょうが、失踪させる監理団体(=送り出し機関)に
問題の原因があり、きちんと改善、対応している監理団体も多いのが現実です。
また、少子高齢化で停滞する日本経済は、外国人労働者≒外国人技能実習生を
多数受け入れたから活性化するワケではありません。
ある意味正確に言葉を使うならば、「活性化」ではなく、「助けて」いただけるだけです。
若年労働者に頼っていた部分を、他の誰に頼れるわけではないのに、
虐げるような発言こそ、日本経済を沈没させることではないのでしょうか。
TPP、FTA、EPAと今後さらに加速化するボーダーレスな国際化に逆らえるワケもなく、
島国日本国民が耐えられるだけの免疫強化として、徐々に外国人との多文化共生を
今こそ進めるべきであり、=日本人自身にも当たり前に適応を求められるべきであり、
そして、他国で起きた問題の前例があるからこそ、過去に学び、改善を図るべきではないでしょうか。