SSブログ

介護の人手不足解消に技能実習生は人材足りうるのか。 [介護 技能実習生]

改めて介護人材について人手不足の解消策として、
外国人技能実習生の門戸が開かれようとしていますが、
国の思惑はともかくも、実際に現場で使い物になるのでしょうか。


CFUcJj0VIAAqI3M.jpg


サ高住など介護施設の経営者にとって、採用担当者にとって、
決して安易には飛びつけない現実があることと思われます。


確かに、従来の技能実習生と違い、モノを扱う業務ではなく、
対人のサービス業となりますので、新たに日本語検定4級レベル以上の
人材でなくては入国できません。



しかし、多少日本語が喋れるだけで、介護のお仕事が務まるのでしょうか。



いや、もちろんお手伝いからのスタートですが、現場の現実を知る方々にとって、


『そんな簡単で単純な仕事ではない!』


と怒りの声が聞こえてきそうです。



そして、特に経営者の方々に質問です。


『受け入れた技能実習生が、万が一お手伝い中に、手が滑って入所者さんの
 頭を床に打ちつけてしまって、お亡くなりになるなどの事故があった場合、
 どうなるのか、事後の想像がつきますか?』


間違いなくマスコミは、その施設を実名で報道し、

『ほれみたことか!外国人なんぞに介護が勤まるわけないじゃないか!』

と、騒ぎ立てる輩がたくさん出てきて、全国ニュースとなります。


入所者は去り、間違いなく倒産の憂き目に合うことでしょう。


日本人だって、無資格未経験の方だって、はたまた就労制限のない
在日の外国人だって、こういう事故は発生しうるのですが、

こと外国人技能実習生であるがゆえに、やり玉に挙げられてしまうのです。



こういった点をリスクヘッジしておかないと、外国人技能実習生が
せっかく来日し、がんばって働いてくれたとしても職場がなくなってしまいます。



そして、そこまで考えて受入を進める組合は、そうなかなかないはずです。

けっこうマネーゲームで儲かる商売として取り組んでいる組合(企業)も
少なくありません。


一般的な監理責任をきちんと考える組合では、ほぼ間違いなく、
しばらくは経緯を見守り、ゲートオープンと同時にはスタートしないはずです。


介護施設の方々には、この点、本当によくお考えいただくことを
強くお勧めいたします。


そして、それでも受入をしていかなくては、人手不足倒産の問題からは
逃れられません。





注:ちなみに、外国人技能実習制度は『国際貢献・国際協力』と『人材育成』を
  趣旨とする制度であり、溶接であれば現地の溶接会社に勤務している現地従業員が、
  先進国の溶接業務に従事することで、日本の溶接技能の習得を実践し、
  母国の溶接企業に戻って修得した技能を発揮することが目的です。

  ・・・あれ?って思いませんか。

  現地で介護の企業に勤めている人材が、日本の介護の・・・
  ちょちょちょっと待って、おにさん♪ 苦笑

  現地で介護施設なんてまずありません。
  それでも十数万人もの受入を、国は当制度上にて進めようとしています。

  机上の空論で言い訳がましく既存制度を利用し、組合並びに受入企業に
  監理責任を負わそうとしているようにしか見えてきません。

  国は悪くないと。







nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。