SSブログ

外国人技能実習生に心洗われる気持ち [技能実習生自身の問題]

諸問題ばかりクローズアップされる外国人労働問題ですが、
こと技能実習生に限っては良い事例が取り上げられないのが残念でなりません。

だからこの場で少しご紹介させていただきます。苦笑


292xNx2014070700056_3.jpg.pagespeed.ic.yiqplt5w-s.jpg


まず、外国人技能実習生の受け入れを検討した際、
組合など実習生事業を取り扱える許認可団体に、
お申し込みをするところからスタートします。


順調に手続きが進み、送り出し機関の国まで面接に渡航するところから、
いよいよ実習生(候補者)との実際の接点がスタートします。


一般的?には、3名を選ぶ際には、送り出し機関による1次選考、2次選考を
クリアした子達が、10人、約3倍数並んで、直立不動で受入企業の社長さんたちが
選考にいらっしゃるのを待っています。


面接、実技選考など進んでいきますが、中には震えている子たちも多くいます。



・・・



なんで?



こういう子達の背景を知らない社長さんたちは不思議がります。


一般的に、月給1万円で働いていること。
しかも日本とは比べられない劣悪な労働環境で。

日本の事件どころじゃない奴隷制度そのものです。


それか、そんな職にすら就けない子達。


もしくはお父さんお母さんの仕事のお手伝いをしているかどうか。


結婚して子供もいるのに、嫁にろくに食わせられないから、
赤ちゃんに母乳が出ないから、ミルクだけでも・・・
それでも、ミルクのお金が出せない。


お父さん、お母さんが病気やケガした時に
病院に連れてったり、お薬が買えない。


そんな子たちが、万に一つのチャンスを掴みに、
選考に臨んでいるのです。


日本に行けたなら、3年間も、毎月節約すれば5万円、
残業などがんばれたなら6万円、7万円と仕送りができます。

嫁も子供もご飯が食べられて、親も後生心配なく暮らせます。



人生180度変わるチャンスなんです。



今までもこんなちゃんとした面接なんて受けたことはありません。



でも、受からなければ家族を養えないんです。








直立不動で震える気持ちがわかりますか?

アナタは今までそんな気持ちになったことはありましたか?


自分の人生だけでなく、食うに困る家族を養えるかどうかの
人生の岐路に立ったことは、正直わたしにはありません。



そんな子たちの中でも、合格者と不合格者が決定します。



受かった子たちは、喜び、むせび泣きます。


落ちた子達も、悔しく残念そうに涙を流します。






合格した子に、受かったその場で家族に電話をさせてあげました。
注:大昔のおもちゃのような、受けるだけの携帯を家族で共有している
  こともあります。もちろん、持ってない人には、
  持ってる人に電話を代わってもらいます。


言葉通り泣き崩れます。

電話口の奥さんは嬉しいやら悲しいやら困惑です。
3年間も離れ離れになってしまうから。



そんな人生の真剣勝負で感じられる彼ら彼女らの必死さ、真剣さには

いつも心が洗われます。



そして、そんな面接は受入企業の社長さんたちはもちろん初体験ですから、
実はもらい泣きしてしまう方も少なくありません。



そんな技能実習生が、一生懸命日本語を勉強して日本に出稼ぎにやってくるのです。



面接を覚えている社長さん達は、面接し終えた帰国後から、
いつくるんだと待ち構えています。



今の日本人には見受けられない素敵な瞬間にめぐり会える。


そして、その延長線上には、民間レベルのリアルな国際貢献、人財育成が
間違いなく存在しています。



そんな素敵な技能実習生たちを、ぜひ応援し続けたいと思います。





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。