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農業で外国人技能実習生は成立するのか?! [経営者や企業のレベルの問題]

農業分野でも外国人技能実習生は受入れが可能ですが、

監理団体からすれば、正直なところ、
あまり積極的に取り組めない分野でもあります。


昨今の殺人事件が中国人もベトナム人も農業の技能実習生でした。
農業のみならず、漁業や縫製など業界によって、事件発生率が
高い業界と低い業界と考えられます。


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なぜ農業を嫌がるかと言いますと、ひとえに・・・


『コンプライアンス遵守という考え方そのものがないから』です。


 ほとんどの農家は個人事業主です。
 今までは忙しいときに近所の方々にお手伝いをお願いしたり、
 学生にアルバイトを頼んでまかなってきたようですが、
 ほぼ旦那さんが奥さんの助けを借りて、家族経営をしている
 個人事業主がほとんどです。

 =会社という組織ではないので、社会保険や雇用保険など
 縁がない世界を歩いてきています。
 もちろん36協定なんて、何?って話です。

 =実習生を受け入れるのに、種々雑多な書類整備などが
 できない。しかも朝陽が昇ってから沈むまでが仕事。
 気分が乗らない時や体調が悪いときはお休み。
 天気が悪い時もお休み。
 季節によってはしばらく仕事がない。

 従業員は一日8時間労働、休憩時間、8時間を過ぎたら
 残業代を支払わなくてはならない。

 7日に1日は最低お休みさせないといけない。


 稼ぎがないんだから、実習生にも支払いができない。
 そもそも従業員を雇ったことがないから、従業員の気持ちや
 フォローができない。
 住む場所も適当、下手するとトイレもお風呂もない。


 人手が足りないからと、ルールそのものを理解していただけない
 個人事業主さんが非常に多い業界です。


まして、組合としては一蓮托生制度ですので、A~Y社までが
コンプライアンスをきちっと守っていただいていても、
Z社1社がおイタをして、それが理由で監理責任を問われ、
組合自体が外国人技能実習生の受入を停止させられた日には、
A~Y社全社に迷惑がかかり、Z社はその賠償責任を負います。

こんなお話が理解できない方が多い業界だということです。


実は建設業界も同様な部分も多いのですが、まだ会社化しているだけ
お話合いが可能な場合も多くあります。



よって、農業は特に商業農家など、法人として体をなしている企業以外、
取扱いは難しいと言わざるを得ません。


そうはいっても、農家も人手不足が顕著な業界ですので、
農家の皆様には是非ともご理解願えればと思います。
















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