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外国人技能実習生の悲しい失踪と、難民申請が待つ現実、それを止める唯一の手段とは。 [技能実習生自身の問題]

また残念なニュースが。

外国人技能実習生(昔は研修生)が目先の金銭を目的に難民申請を悪用、
それを吹き込む悪質ブローカーの存在、
失踪した後の行く末が見えていない彼ら彼女らが、
果たしてどんな人生を送ると思いますか。。。

それを未然に止める手立てはどうすれば良いのでしょうか。


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県内のミャンマー人技能実習生、失踪急増 難民申請か
岐阜新聞web 2015年08月18日10:55
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20150818/201508181055_25533.shtml


失踪には背景があります。
組合の監理責任は今回横に置かせていただき、
本人たち自身の背景をお伝えしたく思います。


①目先のお金に目がくらむ生活環境(母国の家族が)。

 受入先の企業にてひどい住環境であったならもちろん問題ですが、
 そこそこ快適に不自由なく、夏冬はエアコン完備、お風呂もシャワーも
 TVも寝るところも、トイレも下手するとウォシュレット、冷蔵庫や
 キッチン器具などは一人一人用意されているほどの体制づくりを
 していただいている企業さんもあるほどに、決して悪い環境ではない
 生活を送る実習生も少なくありません。

 でも、母国の家族のことを考えると、1円でも多く仕送りをしなくてはと
 考えてしまうほどに苦しい生活を送ってきた人たちもまた、
 少なくないのが現実です。

 彼ら彼女らは、色々良くしてもらっても、結局自分の手元に残るお金は
 いくらなんだ、3年でいくら稼げそうなのかに、
 どうしても考えが行き着きます。

 その日暮らしをしている家族のことを思えば思うほど、ちょっとでも
 美味しい話を聞くと、良いこと聞いた、このチャンスを逃すわけにはいかないと、
 どれほど良くしてもらっていても、結果失踪してしまいます。


②想像力と知識や経験の欠如

 実習生で来日する外国人は、所得が十分な生活を送れていないため、
 教育自体も日本人とは比べるまでもなく、十二分には受けられて
 いないことがほとんどです。

 また、下手をすると社会に出て、会社という組織で働くという経験そのものが
 十分理解できていない子も多くいます。

 そんな彼ら彼女らが、先々こうしたらこうなるかも・・・なんて想像力が
 豊かに育つわけがありません。

 いつだって目の前のことに追われて生きていく社会の中で育ったのですから。


 もしかしたら、『騙すより騙されるほうが悪い』を地で行く文化なのかもしれません。

 だからこそ、同郷の外国人が、同郷の外国人を騙して失踪させているのかもしれません。



個人的にそれこそ想像の世界もありますが、
大筋間違っていない面もあることと思います。




では、どうやって失踪を未然に防げばよいでしょうか。




視点によっては怒られてしまいますが、率直に申し上げます。



実習生の配属時に、しっかり『脅す』ことです。


別に金銭をせびったりするわけはありません。


『失踪した先に何が待っているのかを、ちゃんと教えてあげること』


コレしかないと思います。



失踪(難民申請も同じ)をすれば、不安定な立場となります。

=賃金UPどころか、下げられたり、劣悪な住環境におしこめられたりしても、
 労働環境の改善を訴えても、嫌ならほかに行けと言われてよし。

=また同じように美味しそうな話を持ちかけられて、
 下手したら結果借金を背負わされる。

=女性は売春を、男性は犯罪を強制されるかもしれません。

=臓器なども高く売れそうです。



あげく、失踪した外国人を、誰も真剣に探して保護しようとしません。

警察も受理はしますが、必死に探すのは事件になった凶悪な犯罪者のみです。



失踪した直後、正にひどい野垂れ死にのリスクがパックリ口を開けていることに、

外国人技能実習生たちは気づいていません。

だって、稼げるであろうお金のことしか見えていませんから。

そんな現実、誰も教えてくれませんから。


下手したら警察に逃げ込めば、日本の税金で強制帰国させてもらえるなんて
よこしまな保険的考えすら持っている(吹き込まれている)かもしれません。



失踪して大金を稼いで凱旋帰国した元外国人技能実習生なんて、
誰一人いません。



以前失踪した実習生が、助けてくださいと組合に泣きついてきたことがありました。


例え組合にも心情的には助けてあげたい気があったとしても、

助けること自体が『不法就労助長罪』を言われる可能性すら出てきます。


身元引受に引き取りに来てほしいと警察から言われることもありますが、
身元引受できるわけがありません。




失踪は悲しい現実しか生まないので、
この記事が少しでも足しになることを願ってやみません。



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