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介護の技能実習生は人手不足対策となりうるのか。日本語能力編 [介護 技能実習生]

何度か同様のテーマでコメントしていますが、改めて。

介護の技能実習生は、人手不足対策となりうるのか。

YESともNOとも言えるのかなと思います。


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表現が不適切かもしれませんが、人手不足の足しにはなるでしょう。

しかし、人手不足が十二分に補完されうるかと言えば、NOと言えます。

受入人数の制限、従事できる業務内容の制限、技能移転目的のための
永住化がありえない点、様々な背景から真の意味での人手不足対策とは
言い尽くせないからです。



介護での技能実習へ「業界は束になって」- 厚労省・武内室長が講演
医療・介護の転職サイトCBネット[CBnet] 2015年08月31日 19時08分
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/46610.html



特に日本語能力について、N4ともN3とも言われていますが、

実はN4相当の日本語能力は、レベルの高い送り出し機関では

現時点でもクリアして人材輩出しています。

そして、このレベルまで引き上げるためには、教育機関としての
レベルは非常に高い管理能力が問われます。

少し考えれば容易に想像がつくことかと思われますが、
いわゆる目に見えない点に労力を割くことは、
アジア各国のレベルを考えるにみな一律高くはないのが一般的です。

そして、ここに受入施設にはなかなか目に見えないコストが
非常に重くのしかかります。



要は日本語能力の高い外国人の輩出を可能にするためには、

コストがかかるのです。


そして、N3レベルの日本語能力の場合、もう少し頑張ってN2まで行けば、

介護のお仕事よりももう少し割の良い『通訳・翻訳』などの

人材として引き合いが来る可能性があります。


分母としての需要はおそらく圧倒的に介護業界かと思われますが、

こういった点も難しい問題点です。



以前から指摘しておりますが、結論とすれば、取り組む介護施設が

当事者意識を持って、技能実習生のプロ意識を持った監理団体(組合)と

タッグを組み、入口の人材の募集から、3年後の帰国までのプロと、

介護業界のプロが求める人材として必要足り得るレベルまで、

到達可能であり、受入するコストパフォーマンスを達成できる範囲内なのかどうか。


結局は投資目的にてトライしてみるしか、答え合わせにはならないと思います。


加えて、これは儲かる儲かるとアホみたいに騒いでいる悪質ブローカーは
相手にせず、真剣に挑戦する価値のある取り組みであると思います。


なぜならば、答えはシンプルに、『働き手がいないから』。



日本にはいないんです。



このスタートラインを忘れると、迷路に迷い込みます。



介護業界の方は、ぜひ真剣にお取組みいただければと思います。

不明な点、ご質問などはお気軽にコメントないし、メールください。









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