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外国人技能実習生の配属時の注意事項について [組合などの監理団体について]

外国人技能実習制度の活用について、様々なポイントがありますが、
今回は配属時という、実習生自身にとっては受入企業への入社日となる、
大きな節目の重要なタイミングに、何をどうすべきかについて、
私の個人的に考えるポイントをお伝えいたします。



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まず、事務的な手続きの点です。

・所属市区町村への転入届

・給料振込用の銀行口座開設

この2点は配属日に済ませておく方が無難でしょう。


そして、仕事面と生活面と続きます。

まず仕事面について。


・雇用契約の確認。
 時給・日給・月給の額面、様々な控除とその金額、
 給与の締め支払い、朝礼など出退勤時間、休憩時間、お昼の食事について、
 必要に応じては有給、病気やケガの場合=実習生保険(共済)の説明、

・仕事の内容
 直接現場で具体的に何をどう使い何の業務をこなすのか。
 また、所属長や指導員、同僚への紹介・挨拶、
 安全衛生上で指導すべき内容、今までの経験則上の各注意事項。

・日本語の勉強
 これは生活面の見方もできますが、仕事をしに来て、仕事ができないのでは
 お話になりません。上司や指導員からの注意が理解できなかったら、
 極論は帰国です。
 様々な仕掛けを活用し、日本語の積極的なコミュニケーションを自ら図るよう
 指導します。


これらは、特に配属日に基本的なことを、通訳さんから母国語で説明し、
わからないことをちゃんと聞き出し、できる限り齟齬の無いように努めます。


引き続き、生活面について。

・寮則
 電気、ガス、水道などの節約。
 会社支給の各種生活備品は大事に使い、壊した場合は必ず報告。
 無断で部外者を寮に入れない。
 などなど。

・ゴミの分別
 可燃物、不燃物、資源ごみ、指定のごみ袋、ゴミ集積場への出し方。

・国際送金の仕方
 郵便局なのか、銀行なのか。その時、その場所、口コミで変わりますが、
 まずは基本的な手続きの仕方を。

・失踪の怖さ
 想像できない失踪の行く末をできる限り身近に想像できるよう説明し、
 ギュッと気持ちを締めるべく締め、受入企業と組合の保護のありがたさを
 理解してもらいます。


仕事面、生活面、言い出したら、書き出したらキリがないほどに
種々雑多な注意事項が、様々な視点からあります。

そうそう、実習生が女性の場合、洗濯物、
特に下着などは必ず室内に干すように、と厳重注意します。

社員寮などはともかく、一般人も住んでいる普通のアパート住まいの場合、
色々な人がいますので、女性だけの住まいと目をつけられたら、万が一が怖いからです。


本当に言い出したら長くなるので、終わりにしますが、

何事も『最初が肝心』です。

第一印象は最後まで引きずります。


逆に言えば、最初で上手に受入ができれば、
3年間の上出来な滑り出しとして、先々を少し安心して進められます。

色々考えて、充実した配属日を迎えるように頑張ってください。











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