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過労社会の処方箋はいったい何なのでしょうか。 [実習生の変化]

日本人も実習生も、モンスターが多い世の中です。

そして、ブラックと言われる、労働力のコキ使われ様が、
酷く、そして多い世の中でもあります。


会社側はどうすべきなのでしょう。


こんな記事がありました。

“退社8分後に出勤”で考える過労社会の処方箋「インターバル休息」制度
Yahooニュース THE PAGE 2月28日(日)14時5分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160227-00000002-wordleaf-soci


『国内の労働人口が減少していく中、
 長時間労働によって貴重な労働力を、
 過労死や職場うつなどで失うことは、
 社会にとっても大きな損失です。』


おっしゃるとおりです。
何も誰も病気になるまで働く必要はないと思います。

・・・でも、先行き不安な、売上や粗利の推移が増大を見通せない企業では、
支払ってあげたくても、利幅がそれを許さない。

いわゆる、パートさんなど安い人件費で成立している企業にしたら、
従業員のサービス残業で保てている事業形態は、とても持たない。


そう。

であるならば、潰れなさい。

現代では、貴社のような事業形態は維持が不可能なのだから。。。

と言われているようなものです。



そして、現在、確かに代替労働力として外国人技能実習生が雇用される場合がありました。


経済格差も手伝ってくれて、それなりの給料でも、出稼ぎの彼らには十分でした。


そして、最低賃金で雇用できる実習生は、使えるならば真っ先に残業対象労働力へと
指名されていきます。



確かに、出稼ぎと残業、目的は両者とも一致するように見えますが、

実態が長く続くにつれ、平穏無事では済まなくなる場合もあります。


そう、現在では、労働力の維持は、適正でなくてはなりません。

また、モンスターが育ちやすい環境にあるため・・・



残業は一切させない。



これは一理ありそうですから、今後検討する価値は十分にありだと思います。




貴社ではいかがお考えですか?
















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外国人技能実習生の制度事業に新たに取り組む方が気をつけなくてはならないこと。 [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

送り出し機関は、日本国内では、それほどの存在感は表面的には見えない分、
日本的にはどこでもかまわない、ちゃんと仕事してくれれば、責任もって対応してくれれば。。。

なんて安易に考えていらっしゃる方が、まだまだ多いのかもしれません。


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特に、人口減少社会に突入し、労働力不足と、介護分野など新たに受入可能となる
新規市場が広がる外国人技能実習生の制度事業に、新たに取り組もうとしている方々にとっては。


具体的に見えない部分が多いので、想像つきにくいと思いますが、
心の底から、止めておいたほうがよろしいことと思われます。


送り出し機関は、もちろん優秀なところもあることと思われますが、
ほぼほぼ、日本の常識についてこれる送り出し機関は存在しません。



日本のビジネスの当り前は、海外ではまったく当たり前ではありません。

日本の商取引で求められて当然の責務は、送り出し機関には皆無です。

レベルは信じられないほどに低く、とても約束が守られるとは思わないでください。


書類一つとっても、現地の担当者は、普通の日本人からみても、
頭が悪いと思える方々ばかりです。

そして、日本人ですら、日本国内での複雑怪奇な書類と手続きと、
お役所対応と、幅のある規則と、様々理解できないのに、
外国人がわかるわけがありません。

結局、日本人の手間暇が増えるだけで、手続きを進めれば進めるほどに、
ドツボにはまるのがオチです。


そうやって、せっかく苦労して大金も払って資格のある組合を、
水面下で買収した方々が、涙を呑んで撤退していく様を
見たことがあります。


そう、ブローカーでいるほうが、ずっと楽でリスクも業務量もなく、儲かります。


酔狂で、本当にこういう外国人と接することが好き、外国に行くことが好き、
お世話してあげることが好き、でないとやっていられない仕事でもあるからです。


そして、儲けるだけなら、他にコストパフォーマンスの良い仕事は
たくさんあると思います。


それだけ、ノウハウ商売、経験値商売と言え、実質的なハードルは
かなり高く、資本力のある企業も早々には参入しおおせない事業とも言えます。



そう、送り出し機関。


これは、実際に客先を見つけ、手続きを進めていく上で、
結果的に進まない。進められない。


送り出し機関との締結も、JITCOに聞きながら、なんとかやり取りできたとしても、
いざ実務が始まると、必要な書面が、必要十分な完成度で送られてこない。


書面の手続きが進んだ後に、面接がありますが、
面接も落とし穴がいっぱい。

あざとい子、すぐ人のせいにする子、飽きっぽい子、
金のことしか考えていない子、何とか日本に潜り込んで失踪したい子、
色々な候補者がいますが、送り出し機関はちゃんと様々なフィルターをかけているものでしょうか。

費用の問題も同様です。

送り出し管理費が5千円/月/人は、果たして適正価格なのでしょうか。

ひどいところは、ただで良い、一人送出すにつき、〇〇〇〇〇円を監理団体に進呈します。。。

じゃぁ、一万円ならスーパーサービス満点で仕事してくれるのか?


さらには、送出してから、何をどうしてくれるのか。


その国の相場やサービスの現実はどうやって判断するのか。


そもそも、OK!OK!って簡単にいうスタッフが多いのですが、
一度足りとて、本当にOKだった例はありません、特に初取引先では。


様々なノウハウが盛りだくさん、しかも一度数時間聞いたら、はい大丈夫なんて、
そんな簡単な話でもありません。

継続して、1年から3年は必要かもしれません。


お聞きになりたい方は、お気軽にご相談ください。

お答えできる範囲と対応できる範囲で、喜んで・・・。


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制限のある留学生のアルバイトを使う企業も法令違反リスクを気をつけねば! [未だにルールを無視する企業と業者]

まったく困ったものです。

日本が海外の諸事情や現実を様々知らないように、
海外も日本の諸事情や現実を知らない。

結果、語弊が生まれ、騙された、となる。

そう、知らなかったでは済まされない、詐欺事件へと変貌していく。


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(外国人@ニッポン)「月収20万円」甘い誘惑
朝日新聞 デジタル 増田勇介2016年2月25日20時14分
http://digital.asahi.com/articles/ASJ187KGKJ18OIPE02K.html?_requesturl=articles%2FASJ187KGKJ18OIPE02K.html&rm=412


以下、記事より。

実習生を「つらい重労働。工場での連続勤務が8時間」などと強調する一方、
留学生の説明は誘惑的だった。
「比較的軽い仕事。平均して時給千円以上が払われ、
 月に4千万ドンから5千万ドン(約21万~26万円)相当になる」。


そんなワケないでしょう。

ご承知の通り、留学生は週28時間しか働けません。

「月20万円以上」を実際に得るには単純計算で1800円程度の時給が必要
とのコメントも。

そう、たぶん、額面で見ても1800円ないと手取りが20万円以上になりません。

そんな時給の仕事が、週28時間限定で、はたしてどこにあるのでしょうか。


都内の深夜のファミレス?・・・でも1800円?!


確かに非現実的です。


これは、誇大広告であり、おそらく額面と手取りを知らない。
加えて、学費や生活費が、いったい滞在中にどれほど必要となるのか、
まったく考慮に入れていない。


それでも、良心的に見て、良かれと思って、知らないままに、
この送り出し機関=ベトナムの人材派遣会社、日本語研修所は
PRしているのでしょう、生徒を増やすために。


そして、平和で技術ナンバーワンの日本に憧れ、苦労して来日して
現実を知る。


時すでに遅し。

結果、失踪し、不法就労者へと流れていく。


当人にしてみたら、ベトナムの人材派遣会社に騙された。

下手すると、日本に騙された・・・こう受け止めます。


これを、まったく日本の現実を知らない送り出し機関と提携し、
監理団体も確認を様々しないまま、提携して受入を進めた場合、

それは大変恐ろしい事態となります。


そう、大変生意気ながら、素人は軽々に参入して良い市場ではないのです。

落とし穴が、どこに、どれだけの深さで、掘られているかが、
まったく見えていない。知らない。わからない。


大怪我してからでは、結果、犯罪者とすらなってしまう事態なのです。




そして、これは受入企業も同様です。

日本の、海外のエージェントが悪いでは済まされません。

不法就労者を雇用していたわけですから、
知らなかったでは警察(入管、法律)はいられません。

下手すると、刑事罰すらついてきますから。


マイナンバーは、こういう不正を取り締まるためのものと思います。

『取りっぱぐれ』は許さないということですよね。



留学生を労働力として使う選択肢は、確かに有効ですが、
雇用者側は、最低限の防御は必要です。

そのためにも、『資格外就労許可』を必ず取得させ、在留カードの就労制限を確認すること。

『そんな面倒なこといちいちやってられないよ・・・』なんて声も、
現場からは聞こえてきますが、やらないと本当にマズイことになります。

職場を失くさないためにも、留学生の雇用は十二分にお気を付けいただくべきかと思います。









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技能実習生のトラブル、具体例 [従業員側の問題]

外国人技能実習生は、文化も社会も法律も、生まれも育ちも常識も違うため、
様々トラブルが発生します。


先日、実習生から相談の連絡がありました。

うまく話せないながらも、困ってる様子が伝わったため、
facebookのmessengerで文字で相談してご覧と伝えたところ、
メッセージが届きました。


バカバカ言われる。。。

労働時間に問題がある。


そんな感じのコメントでしたので、早々に寮に通訳さんと訪問します。
*初動の迅速な対応は、問題を小さくします。


色々聞き出すと、どうやら同僚の日本人に問題が見えてきました。


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どうしてそんなこともわからないんだ、とばかりに、怒鳴る。

『バカ、それくらい覚えろっ!』


愚痴ばかりこぼす。

その上司は、面倒くさいとか、あそこが痛いココが痛いなど、
周りがやる気をそがれるから言うな、と日本人も実習生も
指導されているにも関わらず。


あげく、自分のミスは棚に上げ、実習生に厳しくあたる。

その会社では、同行している日本人従業員が
一日の労働時間数をチェックしサインしてくれるシステムとなっているのですが、
サインしてあげない。



一瞬、相談があった時には、
バカバカ言われてしまうのには、ワケがあるのではないか。
実習生がワガママを言っているのではないか。


との可能性も考えましたが、ちゃんと話を聞いてあげると、
この日本人が悪い点が見えてくるのです。
実は、その人間は、他の日本人の同僚にも煙たがられていることもわかりました。


そして、今回、実習生の子たちも、自分の気持ちだけ一方的に話す子ではなく、
相手の気持ちも少しは理解できる子たちでしたので、
よけいに、日本人の問題点がくっきりと浮かび上がってきました。


結論からしたら、その日本人に上司から注意を促していただき、
実習生から同じクレームが届くようでは、最悪、実習継続不可能となるリスクを
説明し、対処願います。



このようなトラブル発生時には、
一概に、どちらが悪いと言えない場合もありますし、
実習生が悪い場合もあります。


実習生にも受入企業にも、双方にちゃんと耳を傾け、
公平にジャッジし、双方に指導、助言し、トラブル対処をするのが、
監理団体の仕事です。


特に、『公平に』しないと、後でとんでもないしっぺ返しがきます。


そして、全てがそうだはとても言えませんが、
人と人とのコミュニケーションのキャッチボールができる実習生であれば、
ちゃんと解決できます。


貴社の実習生はどんなトラブルがありましたか?


それはちゃんと自社、ないし監理団体の対応にて解決できていますか?
















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監理団体の監査に必要なこととは。3カ月に一度、監査されていますか? [組合などの監理団体について]

外国人技能実習生が入国し、配属された後、
監理団体は『監理』業務が発生します。

『監理』と『管理』は意味が違うことをご存知でしょうか。


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『監理』・・・物事を監督、管理すること。取り締まること。デジタル大辞泉より。


『管理』・・・ ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。
       事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと。
       法律上、財産や施設などの現状を維持し、また、その目的にそった
       範囲内で利用・改良などをはかること。デジタル大辞泉より。


とありました。


ようは、『監理』とは、僭越ながら、
指導し取り締まることをしなくてはならない業務ということです。


そして、代表的な具体的業務が、三カ月に一度の『監査報告』です。

JITCO書式にある書類作成、
タイムカードと給与明細のチェック、
実習記録の確認。

以上、3点が主だった内容ですが、個人的に強く言いたいことは、
ぶっちゃけ重箱の隅をつつくことはお役所対策でしかなく、
本質的には、企業側で実習生に対し不満がないのかどうか。
注意、指導すべき点があれば、早めにその芽をつむこと。
また、実習生にも、会社側に不平や不満はないのか。
仕事で、生活で、困ったことはないのか。

ちゃんと向き合い、ちゃんと話をすること。


えてしてルーティン業務になりがちですが、
こういったマメな訪問や会話、接点を多くつくることは、
結果として、3年間の実習円満継続、失踪防止へとつながります。


賃金がきちんと支払われているかどうかについても
確認は大事です。

企業を疑うわけではなく、第三者が確認しているからこそ、
実習生も労働力搾取しているとはならず、
安心して実習に取り組めます。


私の知る限り、ここまで監査業務、ないし月例訪問を行っている組合は
決して少なくはありませんが、その温度差はかなりの開きがあります。


そして、企業訪問すらしていない、実習生の寮にもいったことがない、
そんな監理団体も未だ多くあるようです・・・定期的に新聞沙汰になるほどですからね。



貴社では、いかがですか?

貴監理団体では、いかがなされていますか?











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監理団体の果たすべき責任の一つに、実習生に必要となってしまう借金などを教えるべき。 [技能実習生自身の問題]

いつも実習生の面接時に聞きたくなることですが、

『アナタは日本へ出稼ぎに行くために、借金はいくらしていますか?』
『この後、いくら自己負担の費用が必要となるか、わかっていますか?』
『いくら稼げると思っていますか?どのように聞いていますか?』

『借金をしたら、利息はいくらですか?』



・・・まったく答えられない実習生候補者も少なくありません。


ただただ、日本に出稼ぎに行ければ、お金が稼げる。。。


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いくら稼げるとか、そのために何をどうしなくてはならない、などの考えは、
まったくないといってもいい。

そして、近視眼だけでなく、計画性が見えてこない。
その日暮らしをしている。
考えも及ばない。
言われてみれば、そうかぁ、聞いておかないと。。。
あげく、忘れて聞かない。

日本人では信じられないほどに、
我が身に降りかかるリスクやコストを一切考えていません。




送り出し機関は、いったい何をやっているのか。

事前に、合格したらいくらの費用が必要で、
日本語学習には、どの程度時間も日数も必要で、
ビザ申請手続きにいくら、何日必要で、だからそこに至るまでの費用は・・・

などなど、一切伝えていない。

もちろん、最初から一から十まで教える必要はないにせよ、
前述のようにおおざっぱな点は、事前確認必須でお願いしたいところです。



そして、そんな子達が、人柄ひとつで合格し、いざウキウキで来日し、
給与が発生し、仕送りなどをして数カ月過ごしてみて、初めて、

『あ、これじゃ出稼ぎに来ても、借金を返すだけで終わってしまう・・・』

『どうしよう、割に合わないなぁ、今すぐにももっと条件のいいところに行かないと・・・』


失踪のリスクをさんざん説明していても、アホな逃げる子は逃げます。

失踪のパターンですね。


送り出し機関は、そもそもその国のこういった諸条件(出稼ぎにかかる費用)について、
候補者を集める段階から、きちんと理解させなければなりません。
そして、その前提に則って、受入企業は面接に臨むべきです。




しかし、あまりにも子供過ぎる実習生候補者たち。



『騙されるほうが悪い』外国で、簡単に騙される子達ばかり。

これでは、悪質ブローカーが騙し放題です。


それでも、責任を負うところ=送り出し機関であり、監理団体が、
監理せねばならない、重大な点です。



送り出し機関の責任と役割も、従来と比べ、どんどん増していると思います。

ある意味、騙して日本へ送り出しているような送り出し機関は、
今後自然淘汰されていけばと願ってやみません。




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外国人労働力、技能実習生の理想的な使い方。 [海外進出の現状、その後]

今までも、これからも、本当に思うことは、

せっかく外国人労働者を受け入れたのであれば、

単なる労働力としてしか見ることをせず、

その先を考えた教育や躾、その発展性を考えるべきと思います。



3年間、20万円の労働力としてしか見ていない会社がほとんどかと思われますが、

それだけでも、外国人技能実習生を受入し、教育し、諸問題を話し合い解決し、

いくつものハードルをクリアし、あっという間に3年間過ぎ去ってしまうことでしょう。


そして、入れ代わり立ち代わりくる外国人に、同じ苦労を重ねていく。


もったいないと思いませんか。



かたや、少子高齢化に入っていく人口減少社会へと突入して久しい日本。

人が減る。年寄りが増え、若者が減る。

消費購買層が、どんどん少なくなっていく。

=日本という市場が縮んでいくということに他なりません。

従来の延長線上に、明るい将来があると思いますか?


否応なしに、変化に対応していかねばなりません。




せっかく外国人を受入しているならば、その子達の帰国後の道筋も
考えてあげることはできませんか?
そして、それは貴社の将来の選択肢に活かすことは不可能ですか?


そう、3年の実習を終えた実習生を、帰国後も満足して働かせてあげられる職場を、
その国に作り上げることはお考えになりませんか?

農業、漁業、建設であっても、会社の規模の大小関係なく、

時間とお金と労力を割き、少しずつ作り上げることは、貴社の明るい将来へと
必ずや、つながっていくことでしょう。

例え自社雇用でなくても、関連会社への就職あっせんでもかまいません。


せっかく、貴社で3年も働き、貴社の特性や魅力などを、正に実感できる3年間かと思います。

その貴重な資産を、捨てる必要はありません。


企業によって、様々なお考えがおありなことと思われますが、
実は、同様に何年も前から、そのように取り組んでいる企業は、
実は少なくもないのです。


東南アジア各国では、大小関係なく、やったもの勝ちな市場が、
山ほどあります。


そして、監理団体である組合も、そういう支援を事業として
成立させられるだけの体制と経験さえあれば、
他監理団体との大きな差別化へとつながることでしょう。


外国人技能実習生は、単なる労働力ではありません。
国際貢献、国際協力、人財育成の制度趣旨に対しても、
正に合致し、スムーズな受入と実習にもつながります。


そんな考え方の可能な受入企業の方は、
ぜひともご相談ください。


また、同様に監理団体の方々にも、良い意味で情報交換が可能であれば幸いです。









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ヒモ付きの送り出し機関の怖さ [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

たまに相談があります。

受入企業を紹介するから、この送り出し機関を使ってやって欲しい。

監理団体は、営業に制限があるため、

『話だけでも聞かせてください』となることがあります。


また、こういう方々は、送り出し機関から紹介料をもらうために、
日本人が日本国内でツテを頼って紹介されてきます。


話を進めるに辺り、えてして日本へ人材を送り出したことのない
送り出し機関が多く、また下手するとライセンスを借りて
ブローカー営業をしているだけの輩に当たることもあります。


内情を知らない方々は、客先をとることだけを考えていると、
結果的に落とし穴にはまります。


具体的には、実習生の子たちの借金が膨らむだけだからです。


そう、ブローカーなどにわたる手数料は、誰が支払うかと言えば、
実は企業ではなく、実習生の借金が一部回されるからです。


そう、入国、配属した後に、失踪となり、
その頃には、ブローカーは手数料だけもらってドロンですね。


責任は、監理団体と、送り出し機関になります。


そして、日本国内で、送り出し機関が実際にとれる責任は
ほぼないと言えるでしょう、金銭以外では。


他にも、様々な弊害がついて回ります。


ご経験のない方には、イマイチ理解しにくい部分かもしれませんが、
複雑な関係性と、取引の継続性、人を扱うという特性から、
結果、うまく機能しない≒手間暇と経費と時間と気疲れが
想像をはるかに超えて必要となることが多々あります。

ご理解を進めるには、一度ご経験されるのがイチバンです。


こういう案件を、自分はヒモ付きなんて言い方をしています。

様々なケースを体験でき、経験値としては視野が広がることもありますが、
天秤にかければ、遠慮できるなら、そうしたいです。



余談ですが、

長年取り組んでいらっしゃる監理団体では、
ご承知おきのことと思われますが、
同業他社の業界ネタとしては、苦労話など共有できると
盛り上がるし、楽しく、視野も広がると思いますので、
そんな会話もしてみたいですね。



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送り出し機関の教育で大事なこと [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

今日、彼の地から綴ってみます。

やはり、日本を離れると、送り出し機関のことについて
様々考えます。


募集はどのようにしているのか。
エリアは?
選別方法は?

お客様と飛ぶ際に、何に絞って、
どこまでのお膳立てをすべきなのか。

ちゃんと指示した具体的な条件を元に、
選別された候補生を集められたのかどうか。


お客様を満足させ、『また来たい・・・』と
思わせられるようなアテンドができているのかどうか。


そして、帰国後、どのように教育しているのか、
チェックしているのか。

報告してくれるのか。


一つ一つ、教えていかねばなりませんし、
チェックしていなくてはなりません。

お客様に見せない、非常に大事な裏方の業務です。




また、意外と大事なのが、上記以外にいくつかあります。
暴露ブログなので、ちょっと触れてみますが、

空港までのお出迎えは少しはグレードの高い専用車でくるのか。

両替は安いところを見つけて、パシってくれるのか。

美味しい現地料理、日本食、飲み屋、マッサージ、
面白い?お店のレパートリーがどれだけあるのか。

お客さんの好みや希望に沿って、ちゃんと対応できるのか。

エッチなお店のレパートリーも、非常に重要です。苦笑

そして、その後のリスクマネジメントも非常に大切です。


送り出し機関が、いかにそのケアの責任を持てるか。

治安上の問題は、極論、命の保証にもつながるので、
常に考えさせられます。



そう、どこまでいっても気遣い、おもてなしの心ですね。



特に、このサービス業的な考え方は、


それが外国人だからしょうがない。。。


これで終わるところが、なんと多いことか。


できないなら日本人が何とかする。

でも限界があります、ずっと滞在し続けられませんから。



そう、結局は送り出し機関の教育は、必須業務として
監理団体に、課せられてきます。



せっかく作り上げても、マンネリ化してくるから、
アイミツ先として、もう1社作り上げねばならない。

一国作っても、その国との経済格差が薄まるなど背景が変われば、
また次の国を探して、ゼロから作り上げなくてはならない。


監理団体の方へ。

みなさんは、いかがなされていますか。


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労働力確保のための具体的な解決策なんてあるのか?! [労働力確保と維持の重要性]

先日、長時間労働を取材している方の記事を読みました。
現在、国では、月80時間以上の残業=1日に3~4時間平均は、
人間がおかしくなる?として、一定の線を引いているようです。

そして、長時間労働が『悪』として、ブラック企業と言われています。

言いたい意味は理解できますし、確かに悪質な企業も多いようです。


しかし、だからといって、時給は上げる、仕事の能率などは一切計算に入れない、
なんて、経営が成立するとは思えません。

社会主義かって言いたくなります。苦笑


現実的には、仕事ができる人のほうが、短い時間で
業務を終わらせます。

仕事が遅い人のほうが、残業代が増え、所得が多い。

こんなことが、まかり通るのでしょうか。



はい、残念ながらまかり通ります。


法律に、仕事ができる、できない、は基準にできなく含まれていないからです。


そして、仕事ができる人には、例えば5円、10円単位で
時給に差をつける。
そんなことが求められている。そう思うしかありません。


ちなみに、実習生によっては、

最長48時間連続勤務したことがあります。
お休みは月に1日か2日です。

なんて国もあるのに、日本国内では、80時間を超えてはならない。

そして、味をしめた外国人は、すぐ訴え、ボイコットし、あわよくば強請りたかろうと考えているほどです。
そう、日本国内のクレームと同じ。


何が言いたいかというと、人さえいれば、長時間労働はないんです。
だって、ツギハギすれば、バトンリレーすれば、一人一人は長時間になりようがない。

労働者がつけ上がることはなくなる。

でも、人はいないんです。


労働力確保の具体的な解決策は、そう都合よくはありません。


強いて言うならば、年俸制などにすれば良い。
いや、それぞれを個人事業主として契約すればよい。
請負のように、例えば組み付け1つ終わらせられたならいくらとか。

一概には言えませんが、成果主義にすれば計算は合うのかもしれません
・・・成立するならば。



今までとは違う、工夫が求められています。


こんな事例があるよなど、良い手法があれば、具体的に教えていただける方いませんか~?
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