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切なくなる3K、4Kの実習生が求められる職場。。。 [経営者の悩み]

日本の人手不足の現場では、業界や職場によって温度差があります。

3K、4Kであればあるほど、また田舎であればあるほど(語弊を承知で失礼します)、

労働力がなくては、首をくくらねば、といった企業、いや中小零細会社が少なくありません。


今回は、珍しい視点で刹那の現実を切り抜いていらっしゃる記事を拝見し、
ご紹介させていただきます。



2016021200003_3.jpg

「日本の行方、考えて」 映画「牡蠣工場」の想田監督
朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2016/02/15
http://sippolife.jp/article/2016021200003.html


私は初耳でした。
観察映画なる代物は。


以下、記事より抜粋。


「牡蠣工場(かきこうば)」

トタン小屋のなかで、ゴム手袋をはめた「むき子」と呼ばれる男女が、横一列に並ぶ

大量のカキを一つずつ、とがった器具でこじあけ、身を取り出す。
黙々と作業をする尻の下にはクッションが敷かれ、
横顔に深いシワが刻まれている。多くが高齢者だ。


「舞台は僕の妻の母のふるさと、岡山県瀬戸内市の牛窓。
 夫婦で夏休みを過ごすうちに友だちになった1人の高齢漁師が後継者がいない、
 もうからないと嘆くのを聞いた。
 その話についてもっと知りたくなり、2013年11月の17日間、撮影した」


「9日(土)中国来る」と書かれたメモ

「うちの中国人は1人、来て5日でやめちゃって大損だ」
「渡航費を返してもらわにゃいけん」


「・・・朝早くから午後4時まで座りっぱなしでカキをむくのは重労働。
外国人にはさらに文化の差や言葉の壁も加わり、過酷だと思う」


「だって日本人の若い人でやりたい人、いないですよ。3Kですから」。
そして中国人のためにコンテナハウスを60万円で購入し、
エアコンやシャワー設備を整え、家財道具をそろえる姿を映し出す。



「もう取材はやめてほしい」と告げられるシーンも。
その年の3月に広島県のカキ工場で実習生による殺傷事件が起きており、
漁師は中国人を無断で撮影してトラブルが起きることを恐れた。
直後に中国人が到着。
想田監督の妻がすばやく同行した通訳に駆け寄って許可を得て、撮影は続行された。


「後を継ごうと思わないのか?」と聞くと、息子が「全然」と即答する場面がある。


「今まで自覚していなかったが、この映画を撮影したことで、
 自分自身にもあてはまる問題だと気づき、ショックだった。
 日本はどこへ向かうのか。
 カキ工場で淡々と働く人々の日常のドラマを通じ、考えてほしい」


記事引用終わり。



自分が伝えたいのは1点。


実習生を使うことを否定はしません。

しかし、昔と違い、実習生にも様々な情報が飛び交っています。


仕事の内容、環境の辛さ、所得の明確な提示、などなど、
『こんなハズじゃなかった・・・』、これがイチバンの悲劇なので、
これを避けるための、十分に注意された実習生の選考がキモではないでしょうか。


騙されて来日した、これだけ過酷な労働環境下だとは想像もしなかった、
人権無視だ、訴えてやる!・・・

入口を間違えて、組合に頼んであるから大丈夫、、、なんて安易に取り組まないこと。


ここさえ、間違わなければ、外国人だからと、差別しなければ=普通に接していれば、
ミスマッチングは発生しないでしょう。


前述であった、5日で辞めた、なんて事態を招くのは、
その指導を行わない、監理団体が悪いと思います。


そして、過酷な職場や労働であればあるほどに、
給与は最低賃金では難しい時代に突入しているとも思います。



インターネット然り、今までの先輩からの口コミ然り、
情報は良くも悪くも、氾濫しています。

今の実習生は、当時の実習生と違い、情報量が段違いです。

一律ではなく、現場現場の現実に応じた対応が、求められていると思います。



そして、実習生にも、選ぶ機会はあります。

良い子はどの企業でも欲しく、取りあいです。


実習生側が、企業の諸条件を見比べ、選ぶ側に回ることも、
あながち遠くないかもしれません。





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