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ヒモ付きの送り出し機関の怖さ [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

たまに相談があります。

受入企業を紹介するから、この送り出し機関を使ってやって欲しい。

監理団体は、営業に制限があるため、

『話だけでも聞かせてください』となることがあります。


また、こういう方々は、送り出し機関から紹介料をもらうために、
日本人が日本国内でツテを頼って紹介されてきます。


話を進めるに辺り、えてして日本へ人材を送り出したことのない
送り出し機関が多く、また下手するとライセンスを借りて
ブローカー営業をしているだけの輩に当たることもあります。


内情を知らない方々は、客先をとることだけを考えていると、
結果的に落とし穴にはまります。


具体的には、実習生の子たちの借金が膨らむだけだからです。


そう、ブローカーなどにわたる手数料は、誰が支払うかと言えば、
実は企業ではなく、実習生の借金が一部回されるからです。


そう、入国、配属した後に、失踪となり、
その頃には、ブローカーは手数料だけもらってドロンですね。


責任は、監理団体と、送り出し機関になります。


そして、日本国内で、送り出し機関が実際にとれる責任は
ほぼないと言えるでしょう、金銭以外では。


他にも、様々な弊害がついて回ります。


ご経験のない方には、イマイチ理解しにくい部分かもしれませんが、
複雑な関係性と、取引の継続性、人を扱うという特性から、
結果、うまく機能しない≒手間暇と経費と時間と気疲れが
想像をはるかに超えて必要となることが多々あります。

ご理解を進めるには、一度ご経験されるのがイチバンです。


こういう案件を、自分はヒモ付きなんて言い方をしています。

様々なケースを体験でき、経験値としては視野が広がることもありますが、
天秤にかければ、遠慮できるなら、そうしたいです。



余談ですが、

長年取り組んでいらっしゃる監理団体では、
ご承知おきのことと思われますが、
同業他社の業界ネタとしては、苦労話など共有できると
盛り上がるし、楽しく、視野も広がると思いますので、
そんな会話もしてみたいですね。



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