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制限のある留学生のアルバイトを使う企業も法令違反リスクを気をつけねば! [未だにルールを無視する企業と業者]

まったく困ったものです。

日本が海外の諸事情や現実を様々知らないように、
海外も日本の諸事情や現実を知らない。

結果、語弊が生まれ、騙された、となる。

そう、知らなかったでは済まされない、詐欺事件へと変貌していく。


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(外国人@ニッポン)「月収20万円」甘い誘惑
朝日新聞 デジタル 増田勇介2016年2月25日20時14分
http://digital.asahi.com/articles/ASJ187KGKJ18OIPE02K.html?_requesturl=articles%2FASJ187KGKJ18OIPE02K.html&rm=412


以下、記事より。

実習生を「つらい重労働。工場での連続勤務が8時間」などと強調する一方、
留学生の説明は誘惑的だった。
「比較的軽い仕事。平均して時給千円以上が払われ、
 月に4千万ドンから5千万ドン(約21万~26万円)相当になる」。


そんなワケないでしょう。

ご承知の通り、留学生は週28時間しか働けません。

「月20万円以上」を実際に得るには単純計算で1800円程度の時給が必要
とのコメントも。

そう、たぶん、額面で見ても1800円ないと手取りが20万円以上になりません。

そんな時給の仕事が、週28時間限定で、はたしてどこにあるのでしょうか。


都内の深夜のファミレス?・・・でも1800円?!


確かに非現実的です。


これは、誇大広告であり、おそらく額面と手取りを知らない。
加えて、学費や生活費が、いったい滞在中にどれほど必要となるのか、
まったく考慮に入れていない。


それでも、良心的に見て、良かれと思って、知らないままに、
この送り出し機関=ベトナムの人材派遣会社、日本語研修所は
PRしているのでしょう、生徒を増やすために。


そして、平和で技術ナンバーワンの日本に憧れ、苦労して来日して
現実を知る。


時すでに遅し。

結果、失踪し、不法就労者へと流れていく。


当人にしてみたら、ベトナムの人材派遣会社に騙された。

下手すると、日本に騙された・・・こう受け止めます。


これを、まったく日本の現実を知らない送り出し機関と提携し、
監理団体も確認を様々しないまま、提携して受入を進めた場合、

それは大変恐ろしい事態となります。


そう、大変生意気ながら、素人は軽々に参入して良い市場ではないのです。

落とし穴が、どこに、どれだけの深さで、掘られているかが、
まったく見えていない。知らない。わからない。


大怪我してからでは、結果、犯罪者とすらなってしまう事態なのです。




そして、これは受入企業も同様です。

日本の、海外のエージェントが悪いでは済まされません。

不法就労者を雇用していたわけですから、
知らなかったでは警察(入管、法律)はいられません。

下手すると、刑事罰すらついてきますから。


マイナンバーは、こういう不正を取り締まるためのものと思います。

『取りっぱぐれ』は許さないということですよね。



留学生を労働力として使う選択肢は、確かに有効ですが、
雇用者側は、最低限の防御は必要です。

そのためにも、『資格外就労許可』を必ず取得させ、在留カードの就労制限を確認すること。

『そんな面倒なこといちいちやってられないよ・・・』なんて声も、
現場からは聞こえてきますが、やらないと本当にマズイことになります。

職場を失くさないためにも、留学生の雇用は十二分にお気を付けいただくべきかと思います。









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