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建設業の技能実習生受入は正直面倒なんです。。。 [建設 技能実習生]

社長さん次第ではありますが、建設業関係の外国人技能実習生の受入は、
正直大変なんです。

さんざんお話ししてきている労務関連のコンプライアンスのなんたるかを
まったくご存じない方が多い。

建設業は、その事業体質上、元請けは現場施工能力のある下請けにまでなげる。
実際に現場に入ってトンカン実務に励む方々は、ほぼ個人事業主に近い企業規模がほとんど。

これは、どんな大きなビルや建物の工事でも、同様。

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そして、5人、10人を抱えて現場に入る社長さん達には、
ほとんど労務管理に法的な基準は理解されていない。


むしろ、昔からそうなんだから、変えようがない、なんて言い出す方々のほうが
まだまだ多い。


それでも、人手が確保できない=廃業となるため、理解を示そうとして来ているのも現実ですが。


受け入れた経験のある経営者やご担当者ならご理解いただけると思いますが、
社会保険、雇用保険、就業規則、従業員名簿、出勤簿、賃金台帳、なる基本的な法律は、
常識であり、当然の社内整備が済んでいるハズです。

ところが、建設業の方々のほとんどは、相談をいただく時点で、整備されていない。
もしろん、36協定など、何ですかソレは?、って感じなんです。

そして、日給だからと、日給制を給与計算の基準とするのですが、
じゃぁ、年間労働時間はどの程度でしょうか・・・?

わかるわけがありません。


だって、雨や雪、台風がきたら、現場は止まります。

仕事だって、今の現場が終われば、次の現場に向かいます。

現場と現場の間が、想像以上に空いてしまい、同業他社の仲間内で、
応援を頼まれることもありますが、
限界もあります。


そんな時に、実習生は遊ばせておいていいのか。
休ませていいのか。

日給制だから、休んだら給料でないけどいいのか。


他の現場に応援に向かわせていいのか。


率直に申します。

そういう規模の会社には、結局入れるな、っていうのが、入管の考えです。


つまり、安定的に継続して実習ができないならば、
実習生の受入はすべきではない、ということですね。


まぁ、おっしゃる通りです。


でも、建設会社の経営者に、こういう理屈はいくら説明しても、理解が及びません。


だって、計算が合わない=持ち出しになってしまうのですから。




そして、何より、現場での安全衛生上の問題です。

事故はそもそも会社が出入り禁止をくらうため、けっこう気をつけていると思います。

しかし、一緒に働く日本人は、気の荒い人も多く、散在癖のある人もいて、
正直、他の業界以上に、様々なモラルが低い同僚がいて、社内でのトラブルになることがあります。


問題を起こす人は、日本人でも外国人でも同じ、誰が見ても接していても、問題のある人なんです。

そして、人手不足もあって、辞めさすわけにもいかない現状があるため、
結果、実習生や、相談を受ける監理団体の職員の手間暇が多くなるワケです。


けっか、普通に考えると、建設業界は敬遠する監理団体も少なくありません。

しかし、だからこそ、お客さんを取りに行く監理団体もいます。
業界ごとに、当事者として取り組んでいる組合もあります。

ただし、全ては経営者次第で、おこがましくも、色々教えて育てていこう、
という考えを、監理団体が、職員がもてるかどうか。


派遣と同じように、業者だから全部お前らの仕事だろ~、なんていう経営者には
ついていけません。


建設業の経営者の方、くれぐれも当事者意識を持って、事務員一人雇うくらいの
意識を持って取り組まれるよう、願います。




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