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「外国人=安い」という発想を捨てよ [技能実習生の法改正]

イ ミ
移民ノミクス、という言葉をご存知ですか?

人口ボリューム≒力とする現在、
人口減少≒少子高齢化による労働力の減少かつ消費購買層の減少は、
国家としての力を弱くすると言わざるをえません。

シリア難民の受入に揺れるトルコ、ドイツをはじめとしたEU各国。
なぜドイツがEUを代表して、難民受入を継続し続けるのかの答えが
わかることでしょう。


多様性を新たな力とする「移民(イミ)ノミクス」。


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自国民が、今更、産めよ育てよで、増やせるわけでもないので、
移民受入に舵を切らざるを得ない・・・といった各国の諸事情が
現在の大きなトレンドと思えてなりません。


そして、ほぼ単一民族国家である日本では、
人種的な多様性を許容できない分、
アレルギーが次の混沌とした時代への門戸をスムーズに開けなくさせています。


そんな中でも、必要に迫られ外国人労働力を受け入れる企業が、
年々増え続け、2016年の今年は、100万人を超えてくる様子です。

その選択肢の大きな一つが、この『外国人技能実習制度』。


当時は、「外国人=安い」といった風潮が確かに強く、
飛びついて長年、受入を続けた企業では、収益の足しに貢献できていたかと思われます。

しかしながら、昨今では、『安いから』、ではなく、『安定労働力』、
としても視点へと切り替わってきています。

そう、実習生の受入をストップされたら、今の受注量をさばききれない企業が
ほとんどかもしれません。(ちょっと大げさに言いました。苦笑)


そして、世界を取り巻く状況が、ドンドン変化してきて、
今では、中国人は日本への出稼ぎに魅力を感じられなくなり、
何も日本へなど行かずとも、台湾や中国、中東、他国へ出稼ぎに行くほうが
稼げる時代へと移りつつあります。

そして、自国の産業もドンドン成長して、自国内で職に就くことも
今後、十分な選択肢となっていくことでしょう。


例えば、ベトナムは、飛躍的な発展を遂げ続けています。
第二の中国となる日も、そう遠くはありません。




日本はどうします?


日本の一企業の経営者であるアナタは、どうされますか?



そう。

現状の生活を維持しつつ、もっと良い暮らしをしたい、なんて考えるならば、
今後縮んでいく日本国内だけでなく、世界を市場として見れなくては、
到底生き残っていけない。



そして、良質な人財なくしては、経済活動は十二分に成長させられません。


国内においても、技能実習生も、ただ一つの選択肢でしかありません。

様々な受入手法があることと同時に、
海外に拠点を築くことでしかできない受入手法もあります。


かつての、「外国人=安い」という考えでは、本当にこの先、生き残れないと思います。

日本人、外国人、問わず。

業績に大きく貢献できるかどうかによって、その給与を決定していくことが、
本当に自然な流れではないでしょうか。


かといって、来日したら、日本語ペラペラ、技術も経験も即戦力となるような人材は
簡単にはいないことと、いたとしても、20万やそこらでは雇用できません。

そう、別にスタートは安くても構わないのですが、

当初よりかなり日本語でのコミュニケーションが図れるようになった。

仕事を覚えて、業務効率が上がり、こなせる業務の幅や量が増えた。

なんて、明らかに貢献度合いが変わってくるならば、昇給の評価を早めに下すべきです。

また、そんなモチベーション付けを、入口の時点から設定するべきです。



これは、実習生にも同様に言えることでしょう。

最低賃金のまま三年間過ごすのではなく、例え少しでも評価をし、
差をつけたりすることは、機能すればコストパフォーマンスは上がることと思われます。


そして、技能実習生という労働力確保策だけではなく、
もっと柔らかく考えて、様々な手法で戦略的に採用を進めることを
お薦め致します。

理想は、『良質な労働力』が、『自ら寄ってくる』状態。

私自身、そんな偉そうなことはとても言える状況ではありませんが、
目指していきたいと思います。


ご参考まで。

日経ビジネス2016年4月4日号
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/special/032900276/?ST=pc


あなたの周りにも「移民」はいる
「外国人=安い」という発想を捨てよ
熊野 信一郎 2016年4月6日(水)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/033000027/040400004/?rt=nocnt









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