SSブログ

ベトナム人技能実習生に発生しやすい問題 [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

個人的な印象ですが、ベトナム人の技能実習生は、
大半が従順で、マジメ、勤勉、遠慮がちな面もあり、
日本で受入企業に溶け込みやすい気質を持った子たちが
多いのかなと思います。

しかし、マジメな分、勤勉な分、自己の将来設計を考えられる子たちも
増えていて、他国と比べ、上昇志向が強い面が特徴的でしょうか。

そして、そんなベトナム人技能実習生には、単純作業を3年間ずっとやらせることに、
なんの技術の習得もないことを不満に思う子たちがいることは、
大きなリスクとなりうるので、受入入口の時点で、強く確認することが必要です。

また、その従事させたい仕事への適性をちゃんと見分けることが
とても大事な選抜要件であると思われます。


そんな感想を持ちつつ、各受入先にお話をしてきていましたが、
共感してもらえたかのような記事がありました。

ダウンロード.jpg

ベトナム人留学生はなぜ技能実習生を調査したのか(1)
差別と搾取の技能実習制度と「憧れの日本」
Yahoo news 巣内尚子 | ジャーナリスト 2016年4月21日 8時29分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sunainaoko/20160421-00056521/


このベトナム人の方が、実習生を調査するという視点自体、
非常に興味があります。

実習生だった子が、実習完了後、別の視点から今の実習生をみて、
どう思うのか。

大変残念ですが、記事は前ふりだけで続きが読みたかったのに、
まだ(2)はないようですね。


ただし、恐らく言いたいことは、前述したミスマッチングではないかと思われます。
そして、その他に、彼の立ち位置の視点から、どんな気づきがあったのか。
ちょっと興味に駆られますね。


ベトナムにも、未だにお金を稼ぐために実習生として出稼ぎに行きたいという子も
まだまだいるようです。

そして、他国では、そもそも、どんな仕事でもよい、家族を食わせられるならば。
そんな思いをして必死に日本に行きたがる方々が、ごまんといます。

注:今は日本は稼げる国の上位ではないかもしれません。
  韓国、台湾、ドバイ、ほか、日本よりよっぽどスムーズに出稼ぎに行けそうです。


実習生には、個々に性格も違うし、家庭事情も違います。
そして、こんなお国事情も違います。


面接、選考の際に、こういったいくつかの視点をきちんと整理して、
面接に臨む企業さんは、いったいどれほどいらっしゃるのでしょうか。

未だに、実習生としてくる子達は、金さえもらえれば、日本と経済格差が大きく違うから、
そんな楽観視している企業が少なくないのでしょう。

だから、誰を選んでも一緒だと。


コストシュミレーションは3年働いてくれることが前提で成り立っています。
失踪や途中帰国などは、もちろんイレギュラーですが、あったら一気に割高になりますよね。
まして、今後失踪は監理団体も受入企業も、大きなペナルティーのレッテルを張られるようです。


実習生の選考には、上記のような視点も色々お考えいただき、
自社としての選考基準とその優先度合いを整理してのぞむと、
ハズレを引く可能性が限りなく少なくなります。


そして、肝心要の送り出し機関をちゃんと機能させること。
フィルターがあるならば、そのフィルター機能を発揮させ、
適性の無い候補者が紛れ込まないように、
送り出し機関への指示や注意、チェックなども大事ですね。
*ここ監理団体にしたら、メチャメチャ大変です。苦笑
 理想、理屈通りにはなかなかいかない・・・海外だけに。


でないと、行き当たりばったりですから。


あまり深く考えてなかった方は、ぜひご参考にしていただければと思います。






nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。