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一億総活躍プランにみる外国人定住促進について [益々多様化する日本]

昨年、2015年に政府から唐突に浮上してきた、1億総活躍社会のキャッチコピー。

5/18(水)に、ニッポン一億総活躍プランが提示されました。

早いのか遅いのか、

十分か不十分か、

内容にザッと目を通してみると、時代の先読みができるかもしれません。


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第8回 一億総活躍国民会議
平成28年5月18日(水) 8時30分~9時15分 官邸4階大会議室
「ニッポン一億総活躍プラン」(案)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ichiokusoukatsuyaku/dai8/siryou2.pdf

*成長を担う人材創出(外国人材の活用) 資料70P

指標とされているのは、

・2017年末までに5,000人の高度人材を認定

・2020年には、情報通信業に従事する外国人IT人材を3万人から6万人へ倍増

この2点。

現実的ではあるのですが、やはり相変わらず、使える外国人は、役に立つ外国人は
在留や就労を認め、手に職もない、付加価値のない外国人=ほとんどの移民、難民は
受け入れないということなのでしょう。


当ブログでいう、外国人労働力については、そう解釈する内容に見えます。



こんな記事もありました。


日本人だけじゃないーニッポン一億総活躍プラン外国人関連施策
田中宝紀 | NPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部責任者
2016年5月19日 13時15分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaiki/20160519-00057852/


以下、記事一部抜粋。


「労働力」「デカセギ」としての外国人から「生活者としての外国人」へ。

外国人留学生の約7割が日本での就職を希望しているにも関わらず、実際には3割しか就職できていない

外国人人材の約51%が日本で働く事について魅力的ではないと考えている

いわゆる「高度人材」の獲得競争で韓国や中国を含む諸外国から
日本が後れを取っていることが明らかに

外国人高度人材が永住権を取りやすくしたり(「日本版高度外国人材グリーンカード」の創設)、
外国人留学生の就職率を現在の3割から5割へ引き上げるために、
特定のプログラム修了者には在留資格取得の優遇を行うことなどが盛り込まれ、
さらに外国人患者受入態勢が整備された医療機関など、
外国人の生活に不可欠な環境を整備することに加え、
その子ども達のための教育にも言及されました。

外国人の方々が日本で働きたい、住みたい、住み続けたいと思えるような「環境の整備」や
関連する諸施策の実施を否定するものではありませんが、
外国にルーツを持つ方々の苦しい現状を垣間見る立場としては、
焦りの中でドアを開け放ってしまう前に、
日本で長年暮らし、日本人社会と共生してきた、
いわば「先輩外国人」の方々の経験や知見に耳を傾けてほしいと思っています。



至極ごもっともなご指摘かと。

日本版グリーンカードなどは、聞いてはいましたが、公的書面に巡り合うのは、
私は初めてでしたので、興味がわきました。

また、先輩外国人に学ぶ、経験を活かす、という指摘は、
私も声を大にして訴えたい内容です。

実習生も、1期生が企業も実習生も大変で、2期生以降は
1期生の経験則が生きてくるからこそ、
よりコストパフォーマンスも上がり、
実習生たちもストレスを抱えることが少なくなります。
正に同じだなぁと。





焦るな、でも、急げ。

何事もそうですが、スピード感は、今の時代特に必要に迫られています。




日本という国は、今、歴史的に大きな転換期にあるのでしょう。

そして、何よりむつかしいのは、私も含め、外国人の隣人との共生について
日本人の経験値や歴史があまりにもなさすぎること。

加えて、一朝一夕には身につかず、なおかつ意識できる日本人はまだまだ圧倒的に少ない。

一人一人が徐々にゼロから経験していかなくてはならない。

いきなり一斉に変わるのではなく、徐々に変わっていく。


非常にわかりにくい、ピンとこない、時間もかかる、コストもかかる、

難しい混沌とした時代への幕開けを、改めてひしひし感じます。



アナタは準備ができていますか?







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