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人口減少社会、労働力不足が呼び起こす問題に、どうしたらいいのか?! [人口減少社会]

久しぶりに、先の見えない今を生きる私たちに、問題提起している記事を拝見しました。

人口減少社会、製造業の労働者離れ、職人が育たないことの理由と背景、

誰もが静かに発生し始めている諸問題に対して、当事者以外どこ吹く風と
無関心かつ他人事としか思えないこのご時世。

我が身に降りかからねば、決して真剣に考えない方々の将来に、
何が待っているのでしょうか。


8.jpg


外国人労働者がいないと回らない製造現場の現実
毎日新聞 経済プレミア
中村智彦 / 神戸国際大学教授 2016年7月20日
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160715/biz/00m/010/026000c


記事が指摘していることは、技術大国、先進国、信頼の日本ブランドを
根底から崩れていくイメージを持たざるをえません。


世界のトヨタのクルマが、事故や故障ばかりとなったときには、
日本の経済力はどうなっていくのでしょうか。

また、その過程において、日本人はもちろんのこと、外国人の労働災害が
少しずつ増え続け、これまた社会問題になることでしょう。


そして、すべては、手遅れになってから、「さぁて、どうしたもんじゃろかの~・・・」


こういう記事は今までごまんと見てきましたが、
誰もが具体的な解決策にまで踏み込んだ指摘や提言をうたう方は
ほぼいませんでした。


それは、誰もがその具体的な解決策を一律的には提示できないことの現れであると思います。



ITの技術者としてスキルを磨こう。

ペッパーくんに取って代わられることのない仕事を選んで、
その経験を積み上げよう。


海外に出て行って、橋渡しの役を担おう。


サラリーマンを辞めて、独立独歩を歩んでみよう。



何が正解で、何が不正解かは、誰もわかりません。



ただし、何らかのスペシャリストか、人間力か、
誰もが考え付く生活の身近な周囲に、ヒントは絶えず見えていることでしょう。



私はこれからどんどん国境のハードルが下がり、距離が縮まり、
人の交流が益々混沌と入り乱れる中、

人の橋渡しに生きる道を見つけ、少なくとも複数国の人材に特化した、
スペシャリストになれればと、及ばずながらも奮闘している次第です。



この記事の視点は、あくまでほんの一面でしかありません。

様々な業界で、様々影響しあって、個々のタイミングで問題が発生していきます。



人口減少社会、労働力不足が呼び起こす問題に、どうしたらいいのか?!


それぞれに考えて動いて、失敗して、生き残れる選択に、
少しでも早く気づいて進んでいく勇気と行動力こそが、

この先を生き残る術ではないかと思う次第です。

強いものでも賢いものでもなく、変化に対応できるものが生き残れるのですから。




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外国人技能実習制度事業では、色々な儲けどころを展開する方々がいらっしゃいます。 [監理団体と送り出し機関、他]

通常、外国人技能実習制度の事業においては、
監理団体である第一次受入機関と、受入企業、
また、各国の送り出し機関と実習生、

といった4者が主だった登場人物ですが、


ここに、現地での日本語学校、
入国後、配属までの集合講習を受け持つ講習施設、

はたまた、特別教育や技能講習などまでを対応する
講習施設まであるようです。


ダウンロード.jpg

私も知りませんでしたが、特に建設関係や溶接などの
特別教育や技能講習がコンプライアンス上、必須の業界では、
自社にて対応することが大変面倒であるので、

当初の入国時講習に加えて、もう一カ月預かり、
必要とされる特別教育や技能講習ないし、
入社前の健康診断だけでなく、
特殊健康診断まで受診を終えて配属させるサービスを展開しているようです。

さらには、受入企業側での負担はあまりなく、
日本の雇用助成金にうまくはめて、ほとんどその教育費用を
支払わずに済む仕組みで事業を展開しているとのこと。

建設系や溶接系の大量受注組合とくっついて、
事業展開しているようです。


また、送り出し機関として、ほとんど実習生から手数料をもらわず、
帰国してからの厚生年金返金手続きをして受け取る金額を、
代わりにその送り出し機関が受け取ることで、
ビジネスにしている送り出し機関もあるようです。



最近、特にベトナムで、ライセンス剥奪を受けている送り出し機関も
出てきているようです。


いろいろ手の込んだ様々な手法にて、
ビジネス展開しているようですが、はたしてどのようになっていくのか、

今後注目していきたいですね。






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外国人技能実習制度事業の悩みどころとは [組合などの監理団体について]

先日、久々に海外に行ってきました。

そこでお話しできた、ある理事長のお悩みが、如実に現状を表していると思います。


『もしかしたら、刺されて終わるかもしれない・・・』


意味はお分かりですよね。

そう、入管からか、労基からか、はたまた実習生からか、刺されて受入停止処分を受けることです。


品行方正、ルール通り、実習計画通りにできている企業なんて1社もありません。


そう、突っ込んでいけば、どんな監理団体も、受入企業も、刺されるだけの弱みを
持っているワケです。



外国人技能実習生を受け入れている企業では、ほぼ
実習生なしでは現場がスムーズに立ち行かなくなるほどに、
アテにしている、頼りにしている企業が少なくありません。


受入企業はまだしも、監理団体は実習生事業こそメシの種となっているところは、
受入停止処分など出た日には、とてもじゃありませんが事業継続は不可能です。

まして、先の理事長の気持ちは推して知るべしところです。




こんな弱気になるにも、また別の背景があります。

そう、実際に受入停止処分となっている協同組合が増えているから。


私の耳にすら、複数の協同組合が受入停止処分をくらっているようです。
私のところにお引き合いをいただいた先が一件、
送出し先が日本で組合もやっていて、そこがやはり受入停止処分を食らい、
不服申し立てをしようか、検討中とのこと。

おそらくは、この2つの組合先受入企業には、
他の協同組合が群がっているのでしょうね。苦笑


余談ですが、私のところにお引き合いいただいた先には、
監理費はあまり下げられませんでした。

この先、もっと監理費が、労力(手間暇)や時間、コストが増えるのは明らかなので。


一度、受入停止を食らってしまった企業にしてみたなら、
話はそうは難しくはないですね。


だって、受入できなくなることがそもそもの大問題ですので。


こういったことをご理解いただけると、立場は逆転します。

正に、入れて欲しかったら監理団体に協力してください。。。となります。


lgf01a201304181300.jpg


時代は留まることなく、刻一刻と流れています。


監理体制をきちんと整備し、この先に備えたいものです。



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増えているベトナム人技能実習生に万引きが多い理由 [技能実習生自身の問題]

かつてと違い、かなり少なくなったようです。

ベトナム人の万引き事件。

これはかの国では、まだまだ発展途上であった頃、
ベトナムの国内で万引き置き引きが日常茶飯事に行われていたからにほかなりません。


よくベトナム国内に降り立つ外国人は、荷物を盗まれることが多く、
その事実を知る外国人は、ほとんどがナップサップやリュックで
入国していたようです。

ただし、気をつけていなくてはなりませんが、今では、かつてほどには
万引きや置き引きを注意しなくてもよくなったようですね。

これは国民の生活が豊かになるほどに、経済発展していることの証しでもあります。


しかし、日本にくる実習生にとっては、決して裕福な子たちはいません。

むしろお金を稼ぐことに飢えている子たちです。


そして、そんな時代を幼少期に経験してきた今の若い実習生にとって、
日本に来たら、なんて無防備な国なんだ。

日本人は裕福で優しいから、貧乏な自分たちがちょっとくらい悪さをしても、
良いだろう、許されるだろう、くらいの子供の理屈が、
彼らの中に甘えがあるように思えてなりません。


そして、送り出し機関も監理団体も、泥棒はいけませんよ、捕まりますよ、
という常識については、改めて教育することもないからでしょう。



それと、もう一つ。


借金額の大きさも大きな問題であり、見逃せない背景です。

良心的な送り出し機関もありますが、決して多いわけではありません。

特に北(ハノイ)の送り出し機関に多いようですが、
中国人が裏で手を引いているところがあるという話が絶えません。

つまり、今までは中国人を送り出していた公司が、
日本が中国人を要らないと言い出したので、
自分たちはメシのタネがなくなってしまうワケです。

そこで、チャイナマネーにモノを言わせてかわかりませんが、
ベトナムでハノイのほうで、今までのノウハウやネットワークを使い、
送り出し機関を作り、今度はベトナム人を送り出してビジネスとしているとのことです。


もちろん中国式ですから、実習生からかなりの手数料を巻き上げます。
残業が多いなどウソを並べて、帰しても余りある稼ぎを手にできると、
送出したらあとは知らんぷり。


騙されて、抱えた借金の大きさに、途方に暮れていてもしょうがないので、
結果実習生では稼ぎきれないことがわかると、イリーガルに流れやすい、
この一環に、万引き事件が多いという事態の一因もあるように思えてなりません。



こういう背景から、来日するベトナム人実習生に、日本国内での万引き事件が
多いと思われるワケです。


万引きの裏には、当然原因があり、
舞台に直接登場しない背景があり、
結果、万引きが起きるのです。


前述通りであったならば、極端に言えば、
ハノイの送り出し機関から実習生を受け入れなければいいのです。

しかし、こんなことばかりいっていたら、どこの送り出し機関からも実習生は引っ張れません。


ベトナム人の万引きだけではなく、様々な事件が起きます。


そして、その背景には、日本人が想像もつかない事態があるからこそ、
これらを変えない限り、事件は起こり続けるワケです。


監理団体も、受入企業も、色々神経を使います。




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外国人技能実習制度事業は今、ビジネスチャンスなのか?! [組合などの監理団体について]

ハッキリ言います。

お金儲けをしたいのであれば、他のビジネスをおススメします。苦笑


人口減少、若年低賃金(高賃金ではない)労働力の不足、枯渇、確保を
追い風に、確かに受入相談が増えています。

もちろんビジネスとして習性通りにお申込み獲得に動きますが、
正直なところ、マジメにまともに考えて良かれと思い、すればするほどに、
監理団体側としては、労力も費用も貴重な時間も天井知らずで必要となります。

経営者に言わせれば、1万円が10人で10万円、100人で100万円、
10人の時のコストと100人の時のコストと、
利益は十倍違うものの、コストは10倍必要には絶対ならないから、
絶対もうかる!とフツーに考えます。

理屈は確かにその通りです。


しかし、実際に取り組んでいる監理団体の意見は違います。
もちろん、受入企業には言わないし言えませんが、
理事長をはじめとする経営陣の本音は、違います。

ナゼか。



・・・答えは一つ。

リスクが大きすぎるから。


リスクと言っても一つ二つをヘッジできれば良いというワケではありません。


監理団体のキモは、全ては『入管が問題なく在留資格をおろしてくれること』。
この1点につきます。

そして、この権利や実績をキープするために、いかにどれだけのケアに
取り組み続けなくてはならないのか。


大きく分けて、入管ルール(制度ルール)と、労基ルールがあります。

入管ルールでは、対象職種に当てはまるかどうか。

実際の仕事は、現在許可されている3年対象職種はそれなりの種類がありますが、
すべからくお役所が定める書面上の実習計画に120%合わせられる受入企業は
120%、1社も存在しません。

本当に実習計画通りに実態を行うのであれば、それは企業ではなく、
完璧なボランティア団体です。

そして、法律であるがゆえに、入管側からはそこを求められます。

その取り繕う肌感覚、さじ加減が非常に厳しいため、
新規での受入希望先の申込チェックは10年前と比べてみても、
かなり狭き門となっています。
もちろん協同組合にもよります。

そう、客を選ぶ事業なんです。
そして、営業をしてはいけません。

いったいどうやって食って行けというのか。苦笑



もう一つは、労基ルール。

申込をし、3名を選んで、順当に入国、そして配属を迎えますが、
配属されてからは、労働者として、労働基準監督署を基準とした
労働関連各種法令の整備がかなりのハードルの高さで求められます。

そして、これは、実習生受け入れをするがゆえに、今まで問題なく過ごしてきた
=目立って問題視する必要のなかったことを、かなり面倒かつ費用もかかるような
大きな問題化する場合が少なくありません。

これは、受入企業にしてみたら、
労働法令はこうなんです、だから企業としてここまで整備してください、
なんて平気で言われます。

うるさいな~、
ウチはお客の立場だよな~、
そこまで言ってくるならやめてやろうか、、、

みなさん考えます。

でも、一度受け入れにスタートを切っていますので、
基本的には、止めることはできません。

それでもやめる場合、労働者保護、実習生保護の観点から、
止めるにしてもいくら支払え、とお役所側から言われます。

そう、監理団体からではなく、お役所から言われます。


受入企業の皆様、
そこまでしてまで、受入したいですか、実習生を。


いや、ある意味、コンプライアンスがうるさい昨今では、
ある意味当たり前のことではありますが、
そもそも労務管理など口うるさい法律などとは無縁で事業展開している
中小零細企業だからこそ、人手不足に困って、事業存続のために実習生受け入れを
お申込みいただくことが、実際現実的な背景です。


元も子もなくなるワケですね。



正直なところ、リスクは他にも種々雑多ありすぎて、
『モノ』ではなく、『ヒト』を扱い、お世話する事業ですので、
しかも国内で完結せずに、入り口と出口では外国が関与してくるため、
またさらに一段と複雑に難しく、正直儲かるとは思えません。


スタッフだって、経験豊富でない限り、取り返しのつかない事態へと転化しやすい。
ゴメンナサイで済まないことがたくさんあります。
よって、任せられないし育てられない。


一人でできることはたかが知れていますし、
本当に難しい事業です。
いや、どんな事業も簡単な事業はないですが、
とりわけ理屈通りにいかない点では、本当に単純明快ではありません。


これらの問題をすべて簡素化し、ついては解決していける経営者だけが、
この制度事業の中でも、生き残りを図れることでしょう。



まして、儲かりそうだからと、新たに手を突っ込んでくる方々におかれましては、
どうぞ痛い目を見て、失敗を味わってください。


それでもどうしてもトライする方は、

良い水先案内人につくことをおススメします。

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監理団体の悩み、受入企業の悩み、解決したいですか? [組合などの監理団体について]

唐突ながら質問です。

監理団体として、様々な業種、様々な受入企業、様々な問題を抱えて
日々解決、対応、相談、協議、計算に取り組んでいらっしゃる、

監理団体の方、と

受入企業のご担当者ないし経営者の方、

が多数いらっしゃると思います。


ベテランの方は必要ないのかもしれませんが、

入管でもなく、労基でもなく、JITCOでもなく、
むしろ同業他社に聞いてみたいなど思うことはありませんか?


他の監理団体は、どういう点を問題視しているのだろう?

どこまでの監理指導をしているのだろう?


受入企業にしてみても、いったいどこまで法律に準じていけばいいのだろう?

今までこのスタイルで問題なかったのに、これから何を気を付けるべきなの?


まぁ、疑問が渦巻く時が少なくはないと思います。


そんなときに、質問できる掲示板、

返事してくれる人がいる掲示板があったらいいな。



rsyasin.jpg

↑作るならもう少しちゃんと作りますけどね。



加えて、匿名で聞きたい・・・コレ大前提ですよね。苦笑


そんな方ってけっこういらっしゃるものでしょうか?



実は、今まで時折、様々な方から、記事へのコメントであったり、
直接メールをお送りいただいたりして、
私のわかる範囲ではありますが、
お応えさせていただいております。


もし、同じような方が多いのであれば、
そんな意見交換ができるサイトでも作成してみようかしらん、
なんてことを考えています。



もしかしたら、監理団体の変更希望企業がいたり、

いいアイデアをくれたり、

送出しなどの実態がわかったり、


あぁ、他の監理団体(受入企業)も同じところで悩んでいるんだなぁと、ある意味安心したり。(笑)


そんな情報交換、情報共有ができる場があるといいなぁ、

なんて私自身がそう思っていました。


もしかしたら、心意気のある入管職員や、労基職員なども
参加いただけると嬉しいくらい。

もしかしたら、こんな受入企業は即刻チクれなんて
炎上サイトになるのかもしれません。


でも、すべてはお互い匿名の場です。
(実名記載場あった場合は即刻削除しますが)



まだまだ試行錯誤中ではありますが、

何かしらご意見いただければ幸いです。


賛否両論、差し付けなければ、↓↓↓以下コメント欄にて、
ご意見、ご要望をぜひくださいませ。

よろしくお願いいたします。




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外国人技能実習制度における送り出し機関の重要な役割とは [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

送り出し機関について、少々書いてみようと思います。


今回、ベトナムの送り出し機関と折衝しました。

手取りは8万円を約束してくださいね~!

受入企業の経営者にお願いしていることです。

これは雇用契約にも何の書面的な約束もない、現実論のお話です。



出稼ぎに来るにあたり、いくらほど出稼ぎで稼げるのかの見当がつかない限り、
出稼ぎに行く意味があるかどうかの是非が、自身で理解できない限り、

いくらくらいまでは借金しても大丈夫そうか、
そもそも魅力を感じるのかどうか。


ここが見えないと、いくら募集しても意味がないですよね。


IMG_0098-770x578.jpg



その送り出し機関が言うのは、建設は手取り10万が相場ですって。


監理団体と送り出し機関で、こういう点もちゃんと整理しておかないと、
そもそもがミスマッチングとなり、結果、受入企業に迷惑をかけ、
実習生が失踪するという結末に至る可能性が高まります。


そもそもベトナムのルールが厳しくなり、

確か、全体の5%を超える失踪者を出す送り出し機関は、
そのライセンスを失い、ビジネス継続ができなくなる筈です。


となれば、送り出し機関としても、失踪を防ぐための対策ないし、
気を付けなくてはならない重要なポイントの一つに、

『実際手取りはいくらを約束してくれるのか?』

はとても大事な確認事項ではないでしょうか。


ここに個々の借金額も関わってきます。


8万円手取りでは、約2万円を食費などの滞在中の生活費として
削るとなると、月に6万円の貯金ができる。

この6万円は、1年、12カ月貯めることで72万円となる。

ここは感覚論のため、送り出し機関にも相談、確認すべきでしょうけれども、
日本円にてこの72万円を借金するならば、1年はタダ働きながらも、
残り2年で回収することで、計算を合わせてくる人がいそうなことは理解できます。


しかしながら、倍のやく120~140万円も借金が大きい候補者にしてみたならば、
丸2年はタダ働きの上、残り1年で約72万円稼ぐことが、
出稼ぎの魅力と考えられると思いますか?



なおかつ、実習生候補者にしたら、子供なので、ここまでの考えが及ばす、
来日して数カ月して、やっと気づくかどうかです。


気づいたときに、これじゃぁ割に合わないから、
どうにかしてくれと、社長には言いにくい分、
監理団体職員に相談されたとしても、
その時点で解決はできるわけがありません。



結果、失踪へのリスクを高めてしまうことになります。




『手取り金額の確認』


ただそれだけのことですが、事は大きな問題へと発展してしまいますので、
送り出し機関は、我がことと思い、上っ面な書面などばかりではなく、
実習生のためを考えて、キチンと適切な交通整理と整備をする義務があることと思います。



貴監理団体のお付き合い先は、問題ありませんか?

特に新規送出しとの提携時には、こういう点もお忘れなく。



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当方への監理団体の切り替え相談も増えてきています。 [未だにルールを無視する企業と業者]

肌感覚ではありますが、通常のお受入相談というよりは、


現時点で受入はしていますが、現監理団体の監理体制などに不満がある。

今まで問題なかったのに、いきなり受入停止になり困っている。


などのご相談をいただくことが、増えてきているように思います。


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先日も取り上げました、JITCOの監査が今まで以上に厳しくなっていることや、
技能検定のハードルが上がっているであろうことなどから見ると、


法改正を控え、各管轄のお役所の上のほうから、今まで以上に、
そこそこ厳しく取り締まるように、なんてお達しが出ているのかなとも感じてしまいます。


実際のところ、込み入った事情にて、判断の是非が不明な場合には、
JITCOであったり、入管であったり、労基であったりと、様々確認していますが、
電話のつながらないこと、つながらないこと。

各監理団体も、それぞれ自ら襟元をきつくし、自発的に正そうとしている感も
見受けられます。



また、各所に聞いてみても、

折り返し連絡するから連絡先を教えて欲しい。
アナタは監理団体の者なのか?
どこの監理団体なのか名前を教えて欲しい。

などなど、あまりに毎日のようにお問い合わせしているようですと、
目をつけられたりするのかなと、心配になります。

堂々と監理団体名を名乗って、コンプライアンス遵守の姿勢があるからこそ、
判断を仰いでいる次第だから、問題ないとも思いますが、
入管への心象が悪くなることを、過敏に恐れる監理団体も少なくないことでしょう。



結果、締め付けが徐々に厳しくなってきているのであるならば、
そもそも改善の意思もない、今まで問題なかったのに、何で今更、
なんて監理団体もごまんとあるでしょうから、
そういう監理団体と、なぁなぁで良しとして付き合われてきた受入企業では、
巻き込み事故の可能性は高まりつつあるのかなと思います。



不正行為が悪質と判断されたり、改善の意思がないと認識された場合、
監理団体であっても、受入企業であっても、相当のペナルティーを
受けることを覚悟していなくてはなりません。



真面目に取り組んでいるところも含め、
バカを見るのか、そうでもないのかを、
ちゃんと見極める判断力を持ちましょう。

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今、外国人技能実習生の技能検定の、再試が増えている?! [技能実習生の法改正]

外国人技能実習制度において、その骨格たる制度ルールの中に、
対象職種の技能検定に合格したならば、2年目、3年目に移れるという
通称「10カ月検定」と言われるものがあります。

最近、技能検定を様々な業種でみていますと、
受験時に、再試受検者が、かつてと比べて、かなり増えてきているように思います。


実際、私も様々研修生、実習生に技能検定を受験させてきましたが、
今まで一人も落ちたこともなかったのですが、人生初の不合格者が出てしまいました。


もちろん、再試対策をバッチリ行い、再試にて合格し、
事なきを得ましたが、

そもそも技能検定に受かるのは、当然の前提として取り組んでいた私には
けっこうなショックでした。






この時まではあまり意識していませんでしたが、
実は再試に臨む実習生が、チラホラいたことを思い出します。


色々聞き及ぶにあたり、国家資格でもあるこの技能検定に、
落ちるものがほぼいないということ自体、おかしいのでは。

なんて意見もあったのだとか。

実際のところはわかりませんが、
もしそんなことをいう輩がいたとしたら驚きです。


確かに職能協会管轄の実習生向けに設けられた『基礎2級』なる資格だけあり、
テスト問題は、最初から最後まですべて平仮名で書かれています。


そして、旋盤に代表されるように、テスト問題は都度都度時代と共に
変わっているようですが、対策に使う過去問題を入手している限り、
平成19年、9年前の2007年の頃の問題です。

これらを業種業界ごとにみてみると、今では法律が変わり、
使用すべきでない道具であったり、現在では変更されたルールであったり、
現行とあまりに違いすぎる点が少なくなく、
そもそも日本語能力を必須としていないルールにおいて、
平仮名とはいえ、実習生にとってはハードルが高すぎる内容となってきていると感じます。






技能検定のハードルを上げることも必要なのかもしれませんが、
実態に沿った、意味のある検定にキチンと整備していただきたいと願ってやみません。

貴監理団体、および貴受入企業では、問題なく技能検定に一発合格していますか?

これから受験されるところは、今まで以上に受験対策に取り組まれることを
おススメいたします。






















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外国人技能実習生受入時の注意(建設業または農業) [実習生の変化]

散発的ではありますが、外国人技能実習生受入を取り巻く、
2016年現在の実態を、きちんと伝えているのではと思います。

以下、ご参照ください。


ee804e85.jpg

【外国人技能実習生:3】中国とベトナムの実習生最新事情
HANJO HANJO 2016.7.7(Thu) 16:34
http://hanjohanjo.jp/article/2016/07/07/6148.html


日本では今オリンピックに向けて建設ラッシュが進んでいるが、
こと建設業においては技能実習生からの人気は低い。
それは肉体労働であるということに加えて、拘束時間の問題が大きい。
現場まで毎日片道2時間拘束され、騒音などの問題から残業で給料を増やせる職場も限られる。

記事にはこうあります。
そう、その通りです。
そして、これは建設業だけでなく、農業にもよく当てはまります。



そして、最初にこういった説明をきちんとしてから、
それを承知してもらった上で、
講習を受け、来日し、配属へと進みます。

しかし、喉元過ぎてなんとやらですか、
実際に朝早く集合して、1時間2時間かけて現場に向かい、
汗水たらして毎日クタクタになって働いて、
給料を見ると、他の実習生と、言うほど多いわけではないことが分かります。

その時になって、初めて、これはおかしいんじゃないか。

自分たちは都合よく使われているんじゃないか。

隣の芝生はあんなにも青いぞ!なんて考えになります。

そこで、日本人も同様に働いているといっても、
日本人は高い給料もらってるじゃないか。

いやいや、技術も年季も違うでしょ。
仕事を任せられている人財と、初めて現場に入って間もないアナタと、
同じ給料のワケがないでしょ。

そもそも、面接のときに確認しましたね。。。

色々説明もしますが、本人は納得がいかないようです。


そう、こんなことが発生しやすいのが、建設受入です。


あ、あと、他の実習生は年末年始、GW、お盆休みと、長期休暇があるにもかかわらず、
自分たちは、現場の都合で長期休暇がないから、体がキツイ。


もうね、帰れ!って言いたくなるのをグッとこらえて早何年です。


建設業の受入は、入り口の時点で、いかに断りを入れるかどうか。


活きの良い元気な体力ありそうな子を好む経営者も多いのは承知していますが、
それよりも優先して選抜いただきたいのが、
従順かつ忍耐力があるかどうか。

この点を入口の時点で選ぶ際に、はき違えないこと。



ココを強くお勧めしたいですね、個人的には。



10年以上前、かつては、経済格差があまりにも大きく、
それは所得が1万円も稼げない子たちが多く、
なおかつ日本への憧れも強く、
良いか悪いかは別にして、それなりの保証金額面もフックが機能し、
総じて忍耐強く、従順な人材としての労働力が確保できていました。

この背景が、時代のスピードが速くなるにつれて、
中国の人たちには、あまり魅力を感じないほどの格差が薄まり、
加えて、ベトナムも数年後には、中国同様となることでしょう。

カンボジアや三ヤンマー、ラオスなんて選択肢が増えてきているようにも思いますが、
じゃぁといって、その国ごとに、その送り出し機関の成長を促すことは非常に難しく、
世界の非常識である日本の常識のサービスに対応できる送り出し機関は
ほとんどありません。


結果、日本人が入って何年越しで送り出し機関を創り上げないことには、
失踪リスクも提言しない、普通の書類のやり取りすらままならず機能しない、
なんてことはザラにあります、いや、中国、ベトナムであっても、未だにあるくらい。


記事の後半に、ベトナムの送り出しは、日本の要求に対応してきているとの
コメントもありましたが、十分かどうかは何とも言えません。
他の国よりは、よっぽどマシではありますが。

加えて言うならば、フィリピンの送り出し機関のレベルは総じて低いと感じます。
ちゃんとしたところもあるかと思いますが、
出稼ぎ労働者は法律で守られているため、
送り出し機関は他国のような利益を上げることは難しい。
=受入企業が負担する管理費が他国と比べて高くなる傾向に。
ちなみに安いところは、ただただ最低限送り出すだけで、
なんもしませんから。


えっと、例のごとく話がズレましたが、
色々考えて、経験とノウハウを積み増し続けていられるところこそ、
120%がない中でも、問題のない受入を進められる監理団体だと思います。



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