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失踪した外国人技能実習生の行く末とは [技能実習生自身の問題]

失踪の原因の本当のところは、誰もわかりません。

そして、失踪した後の結末も、それぞれの結末をたどっていることでしょう。


ただし、こういう結末があることもまた事実なんですね。



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スーツケースから遺体 中国人女性と判明
日テレNEWS24 2016年7月7日 12:50
http://www.news24.jp/articles/2016/07/07/07334647.html

(動画有)


失踪は不幸な結末を生みます。
関わった人すべてが悲しい思いをすることと同時に、
事後処理に多くの人が大変な手間暇も取らされます。


しかし、失踪が後を絶たないのはなぜでしょうか。

思うに、2つポイントがあります。

1つは、借金の額です。

繰り返しになりますが、送り出し機関もビジネスとして取り組んでいる機関が
ほとんどで、国によっては、手数料を取れる権利を合法化しています。
(もちろん、日本でも有料職業紹介事業はそうです)

そして、裏腹ですが、失踪させないためのフックをかける意味でも、
借金はある程度有効です。

しかし、考えてみてください。
100万を超える借金をしての来日である場合、
生活費を除いて月に約6万円を貯蓄できたとします。
計算すると14カ月は貯蓄し、返済に回さないと、完済となりません。

国際送金するにも、安くはない手数料を取られます。
また、その国では、結果的にとんでもない利息も付いて回る借金もあります。

日本で稼ぐ生活をしていても、結果的に丸々6万を貯蓄に回せる時ばかりではないことでしょう。

そう考えてみれば、3年の内、半分は借金を返すために日本に来ていることになります。

母国で借金もなく月に2万、3万ほど稼げるのであれば、
憧れの日本にこれる以外に、リスクをしょってまで出稼ぎに来る魅力となるのでしょうか。

結果、帰国間際に失踪リスクが高まります。
多少なりとも日本の生活がわかってきて、非合法でも稼げると思えばこそ、
リスクを取って失踪するのです。



もう1つは、実習生自身の考えの浅はかさです。
率直に言えば、目の前のことでしか判断できない子たちがほとんどだということ。

つまり、誰かに吹き込まれた夢物語のストーリーを、頭から信じてしまい、
行動に移すだけの腰が軽いケースが少なくないのでは、ということです。

こっちに移れば、確かに非合法だけど、こんなに稼げるよ。
母国での借金なんてすぐ返せる、実習生なんてチマチマ働いてるのは
バカみたいだよ、早くこっちにおいで~、なんて甘い言葉に、
真剣に考えて、若さと無知ゆえに、飛び出してしまう。

巷では、実習生向けに各国の悪質ブローカーが立ち上げている
仕事紹介サイトもあるなんて聞いたりします。


普通に考えて、世の中そんなに甘くはありません。
日本人の若者だって同じことです。
ねずみ講を知らない若い人が、なんて素晴らしいシステムだ、
なんて走り出してしまうマルチ商法と同じレベルです。

タチの悪いのは、いくら実態の話をしても、
平和ボケしている日本で生活していると、
他人様の懐具合をうらやむようになり、
せっかくの怖い失踪後の実態も、失踪させないための作り話だと脳内変換するようになり、
いや、すっぽり忘れ抜け落ちてしまい、
ついては、目の前の人参に食らいつくという、悲しい現実がなくならないということです。



失踪の行く末は、誰の幸せも生みません。
こんなニュースを何度目かの機会にして、
失踪を一人でもなくすよう、これからも注意していきたいと思います。
















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