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外国人技能実習生はどうすればうまく使えるのか?! [技能実習生受入時の本音の問題点]

昨日、一昨日と、外国人技能実習生、つまり労働力を確保できたから、
人手不足の問題は解決した、というワケではないことをお伝えしました。

それでは、実習生の配属を迎え、約3年間、どう接して対応していくべきでしょうか。


あくまでも個人的な主観ですので、ご承知おきください。

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配属日である入り口では、仲間として迎え入れてあげることと、
初日からいきなり自炊ができないこともあり、
できれば、一緒に歓迎会的な食事会を開いてあげるといいと思います。

よく、それなりの規模の企業では、ビジネスライクに手続きを進めますが、
東南アジアかつ貧しい国々では、家族の結びつきが非常に大事であり、
特に食事を共にすることは、暖かく迎えられたとして、
実習生たちも非常に好意的に、会社のために頑張ろうという気持ちになりやすいです。



次に、日本語で結構ですので、逐次、声をかけてあげてください。

初出社から給与を支払っているワケですから、
少しでも会社の役に立ってもらわねばなりませんが、
最初は右も左もわからぬだろうと、結果誰でもできる単純作業に
従事させることと思われます。

そして、そのまま、その業務に従事させ続ける流れがほとんどです。

しかし、彼らも人間であり、機械ではありませんから、
つまらない仕事ばかりだと、飽きてきます。

まして、誰でもできる仕事=誰もしたがらない仕事をさせられていると
いう感情になりがちです。

しかし、同僚や上司による労いの言葉や、
何気ない横の会話が、実習生たちの心を癒してくれます。

仕事は面白くなく、大変であることは承知している彼ら彼女らですが、
仕事をしなくては、仕事ができなくては、給与を支払ってもらえないことくらいは
理解できます。

そして、誰もがそうですが、

アナタがいてくれて助かっている・・・

そんな風に当人が少しでも思えることは、
当人のモチベーションと、職場の良好な空気の維持には、
非常に大切なことと思います。


そう、現場での日々が非常に大切です。




そして、会社全体で、区別はしても差別はしないこと。

特にわかりやすい例としては、社員旅行や飲み会などでしょうか。

何かの時には、誘ってあげる。

一緒の時間を過ごす。

そして、一緒に過ごした時間の前後のたわいもない話をする。

ここでも、実習生たちの気持ちは非常に大きく変わります。




そう。日本人の従業員と大して変わりはありません。

普通に仲間として接すること。

ただそれだけ。

でもそれができていない会社もあります。


そういう会社こそ、実習生でもトラブルがあり、
実は実習生だけでなく、日本人従業員間でもトラブルが絶えないのです。


そして、最後に、実習生に求めすぎないこと。


彼ら彼女らは、あくまで『作業』に従事する以上のことは、
なかなかできません。


良くも悪くも3年間しか働けられないのです。


よって、現場で自主的な改善を、つい求めてしまったり、
注意、指導した後の反応に期待してしまうことがありますが、
残念ながら、根は外国人であり、長く就労できないルールに縛られています。


ダイバーシティとい言葉もありますが、
実習生の様々な背景を理解した上で、上手に使い、
個々に対応加減を考えつつ、コストパフォーマンスを最大限に発揮できるかどうか。

この点に限っては、監理団体が主としてできる業務ではありません。


常に、受入企業自身が当事者意識をもって、取り組み続けることが
非常に肝要です。


もちろん慣れや、そもそもの人選の違いもありますから、
1期生より2期生、2期生から3期生と、受入が続けば続くほど、
勝手と幅が受入企業独自の、貴重なノウハウが構築されていくことと思われます。

ひいては、今後の国際社会において、国籍はともかくも、
外国人従業員を雇用する機会に迫られつつある今、
目に見えない、大きな資産となることとでしょう。


これは建前に通じる、現実的なことです。


こういった副産物も意識しながら、日々取り組まれているかどうかによっても、
その違いは大きいことでしょう。


貴社では、外国人技能実習生は、うまく使えていますか?


関係者の気づきの機会となれば幸いです。



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