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ベトナム人技能実習生にみる監理の問題とは [技能実習生の法改正]

外国人技能実習制度の法改正は、いったいいつになったら法案通過、
施行されるのでしょうかねぇ。

そして、法律というルールだけでなく、
いったいどうすればこういう問題が起きなくなる、
少なくなるのでしょうか。


2014070700056_3.jpg
*画像と以下の記事は何の関連もありません。

同僚ベトナム人殺害、容疑の21歳男逮捕 名古屋・港署
中日新聞 2016年7月31日 23時02分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016073190230251.html


勤務先の会社の送別会の帰りの車内で口論。

それだけで包丁持ちだして殺害まで至るものでしょうか。


この報道だけでは何とも言えませんが、
おそらくは背景に様々な諸事情があったに違いありません。

そうでもない限り、殺人事件だらけになってしまいますから。



実習生の採用については、実は同期生同士の相性という点も、
少なからず存在します。


よく送り出し機関には、従順で素直、温和で品行方正なんて
オファーを希望的観点からすることもありますが、

どうやって計ればいいのでしょうか。


学術的には数値化も可能なのかもしれませんが、
どこまで行っても中小企業が経験と勘で採用を決める実習生面接において

そこまでの分析などは、送り出し機関に求めることは不可能に近い。


それでも、殺人事件を起こすほどの相性の悪さ?は、
本当にマレです。

だからこそ、相性だけでは済まない隠れた事情もあるように思います。



実は、監理団体(協同組合)の方針でもあると思いますが、
言質での面接を担当する方と、
現場で監理をする担当と、
別の場合があります。


この場合、特に現場で監理する担当にしてみたら、
いざ配属となった実習生と初めてご対面するワケですから、
(講習中に訪問して、人格性格チェックまでしていれば別ですが)
実習生同士の相性がいいかどうかまでは、到底把握できません。

把握できたとしても、すべて事後対応となります。

根本的には、採用時点で、
母国での日本語講習中に送り出し機関のチェック機能が働いて、
問題視すべきことを早い段階で監理団体を通して、
受入企業に判断を仰ぐという手法が現実的かと思われます。

機能するかどうかは別にして。

そして、事後対応としては、双方の言い分をヒヤリングしたり、
コミュニケーションを密にすることで、事前に芽を早めに摘み取る対処方法しか
対応はできません。

それでも、しないよりはマシ程度なのかもしれません。

そして、自社の社員として直接採用している受入企業のケアも
非常に大きなポイントとなることでしょう。



法律ももちろん大事ですが、
こういった目に見えない、面倒くさくてたまらない点も、
3年間の実習をつつがなく完了させるためには、
非常に大切なことです。


貴社を担当している監理団体、並びに担当者は、
そういった点まで、意識してフォローしていますでしょうか。


こういう事故が起きる背景には、
様々な問題が複雑に絡み合って、結果、表面にあらわれると思います。



もちろん、最大な原因は、当事者同士にしかわからないこともあろうかと思います。

それでも、監理費を頂戴している以上、
監理団体と、送り出し機関の責任は免れることはありません。


ヒトのフリ見て我がフリ直すよう、心がけたいものです。







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