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外国人技能実習生の帰国時の注意点 [組合などの監理団体について]

そういえば、今までたぶんコメントしてこなかったポイントとして、
実習生の帰国時のことがありました。

基本的に、監理団体は、帰国時には最低限空港まで同行し、
出国ゲートをくぐるまでは付き添います。


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丁寧に対応するならば、予定する航空機が無事に欠員を出さずに
離陸したかどうかまで確認してから、空港を後にします。

おそらくはないと思いますが、監理団体の職員が帰国時に
付き添い確認をせず、実習生や受入企業にお任せで
帰国させるなんてことは、万が一の失踪に対応できません。

いや、もちろん監理団体職員が付き添えば120%失踪がないとは言いませんが、
少なくともそのリスクを十二分に頭に入れての対処が可能なので、
絶対的に監理団体が付き添うべきだと思います。


特に3年経過し、無事に帰国の途に就く直前が、
失踪のリスクも高まるタイミングでもあるからです。


無論、空港までの間というタイミングもありますが、
その1カ月前や1週間前など、実習生の顔色や言動など、
特に注意が必要です。


また、社会保険証の返却、銀行口座の閉鎖、携帯契約していたならその解約手続き、
住民票の脱退、などなどけっこう面倒な手続きがあります。


無事に帰国する子たちでも、預けられる荷物の総重量や個数、サイズなどは、
空港によっても、航空会社によっても、バラバラです。
機内持ち込みとのバランスも考えておくべきでしょう。


考えてもみてください。
帰国時の人数が多い場合、チェックインカウンターでスーツケースや
安いリュックやボストンバックなどを10人も広げて荷物の整理を始める光景を。
大迷惑ですし、いくら時間がかかっても収拾がつきません。


アレもコレも母国に持ち帰りたい実習生がほとんどです。
送り賃はとんでもなく高いため、通常料金の範囲内ギリギリで
持ち運びたいんです。


もちろん、寮の片づけも確認が必要です。
「来た時よりも美しく」なんて言葉も、最後に日本の文化として教えます。


細かい点は監理団体によって様々かと思いますが、
基本線は、監理団体として無事に実習終了し、実習生を帰国させ、
実習完了の手続きを終わらせること。


ここまで一通りを終えて、はじめて3年間の契約の終了となります。


もちろん、送り出し機関は、実習生が帰国してからの
再就職の手配や協力、厚生年金の返還手続きなど、
義務ではないのでしょうけれども、すべき職務を遂行させているかどうかも
確認すべきことなのでしょう。


建前論にすぎないかもしれませんが、
3年実習を終えて、日本に出稼ぎに行って良かったと、
心からそう思ってほしいし、実習生の子それぞれの将来が、
実習したことが肥やしとなって、明るく広がってくれたなら、
嬉しい限りです。



そして、出来得ることならば、せっかく3年受入、仕込んだ実習生たちを
上手に活用し、受入企業の海外での事業展開の足しになる人財と、
その延長戦を築けたなら、正に実習事業の理想的な、イチバンの人材活用法でしょう。


日本の将来を考え、今後の事業展開を考え、
コストも労力も費やしてきたことを考えたならば、
受入企業としても、十分な選択肢となることと思います。


貴社では、受入目的は単に労働力確保だけでしたか?

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