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行政も前向きに受入を期待する外国人技能実習生 [行政の対応や思惑]

パッと見、受入企業にとっては喜ばしいと思われます。

外国人技能実習生向けに、
行政主導の日本語研修が、
静岡県で始まったようです。


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外国人実習生の技能検定 静岡県、日本語研修で「合格」後押しへ
@S[アットエス] by 静岡新聞 8月30日(火)17時21分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160830-00000036-at_s-l22




まずもって、日本語講習は、母国でも、入国後も実施されています。
そして、日本語指導は、受入企業と監理団体の業務の一環とも言えます。


それを、ナゼ行政が行うのか、ですが、
冒頭をご覧いただけるとわかります。


「技能検定」の合格率が低いから、いや、ナゼ地方行政がその点のカバーをするんですか?


ひとえに、ほぼ2年目から発生するであろう住民税を取ること。
企業が潰れれば事業税など地方経済に支障をきたすから。
健康保険、厚生年金、所得税など支払ってくれるから。

日本人と違って、実習生からは、ほぼ取りっぱぐれがありません。
ご存知の通り、様々すごくうるさいですしね。

この点が現実的な背景ではなかろうかと思います。


また、その先に建前としても、確かに「本県のために活躍して欲しい」ですが、
その先の現実は、その先にならないと誰もわかりませんし、
担保もできません。




そして、
行政の思惑とは別に、受入企業にとって、良い取り組みかと思われますが、
残念ながら現実的でもないようにも思います。


県で日本語研修を実施するのはかまいませんが、
受入企業はあちこちに点在しています。

特に、田舎に行けば行くほどに、人手がいないために、
実習生がたくさん来てくれています。


いったい、誰が実習生を、日本語研修実施場所まで、
連れていくのでしょうか?
誰が迎えに行くのでしょうか?

土日でやるのでしょうか?

夕方やるのでしょうか?

実習生が、自転車で実施場所まで行けるのでしょうか?



現実的には、
こういう取り組み自体は評価されるべきであり、
こういうところから広がることでもあると思いますが、
なかなか難しい問題です。

結論を言えば、その企業ごとに取り組む以外の
現実的な術はなかなかありません。



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