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介護の外国人技能実習生について久しぶりに書いてみます。 [介護 技能実習生]

現在、国会閉会中でも継続審議中である、


「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案」


が、ぼちぼち始まる臨時国会で、どれだけ進展するのでしょうか。


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今日、久しぶりにある介護施設から、


『かなりの人数が必要ですが、まだダメですか?』


との、お問い合わせをいただきました。



2014年頃から2015年にかけて、日本で介護の実習生の受入が始まり、
数十万人の需要があるぞと、日本人も送り出し機関の外国人も、
こぞって介護実習生向けに、看護・介護まで指導する日本語学校を
相次いで設立し、門戸が開くのを今か今かと待ち構えていました。

2015年3月の閣議決定では、2016年3月までに法改正し施行すると、
発表がありました。


ご承知の通り、未だ継続審議中です。



結果、ベトナムでは日本で受入が決定してもいないのに、
ベトナム人を募集し学校に入校させ費用を取る行為に、
待ったがかかり、昨年国が歯止めをかけたくらいです。


今でも、どの国でも、大なり小なり準備し、動いている方々がいらっしゃることでしょう。


国も待ったなしは承知しているはずなので、
おそらくは臨時国会も最長期間を予定しているようですし、
今年中には参議院も通って改正法案成立、施行日の決定までは
確定してくれるのではと思いたいところですが、
今までの経緯を見てきていて、TPPなど成立を進める他の法案が
相変わらず目白押しなことも考えると、

2017年の3月には施行されるであろうとの読みも、
正直アテにしてよいものか、何とも判断つきかねます。


そんな中で、気持ちはわかりますが、
介護実習生の夢を見させて、いつ日本に行けるか、
本当に選ばれるのかをさておき、
借金させて日本語学校の費用を支払わせ、
毎月の生活費を借金させ続けて、
問題にならないと思いますか?

100万円でも200万円でも借金が膨らみ、
その現実に直面した時に、

『日本に行ければ全て返済できて、それ以上に稼げるから・・・』


なんて根拠のない苦しい言い訳をするんですか?


介護施設の方々は、そんな裏事情は知りません。

そして、日本語が話せて、看護・介護のことまで勉強してくれている子、
そんな実習生が来てくれるならば、嬉しく助かる限りです。

・・・最低賃金雇用で大丈夫であれば。


そう、月給を20万も30万も払ってあげられるならば、
多少の借金も完済して残りの貯蓄はできるかもしれません。

しかし、受入介護施設は、そんな給料を支払えますか?



そして、これだけ問題視され、注目を浴びての介護の実習生受け入れです。

万が一にも事故があって、入居者様を結果死に至らせてしまうなどの事件となった場合、

その介護施設は全国ネットでニュースで取り上げられ、

実習生当人ともども、魔女裁判のように報道されかねません。


それだけのリスクと覚悟をもって、介護実習生の受入に舵を切りますか?

依頼した協同組合のせいにばかりはできません。

なんといっても、直接の雇用主は、介護施設ですから。



介護の現場を知らぬ私でも、制度の現実はよく知っているつもりです。

市場規模とその需要の熱さに、表面的に欲をかいている方々も多いですが、

いろいろ留意して取り組まないと、痛い目では済まなくなりますよ~。。。







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