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外国人技能実習生(女性)の失踪の行く先とは [技能実習生自身の問題]

女性の外国人技能実習生をお受入している企業の方々には、
ぜひとも頭の片隅に置いていただきたい、
彼女たちの失踪の行く先です。


とある記事から、外国人技能実習生の失踪リスクについて、
連想してしまいました。


日本はいつマルセーラを解き放つのか?――
『サバイバー 池袋の路上から生還した人身取引被害者』
安田浩一 / ジャーナリスト
SYNODOS 2016.09.10 Sat
http://synodos.jp/society/17865







ここではヤクザに騙され、売春させられていたケースですが、
外国人技能実習生の女性たちにも、十二分に当てはまるリスクです。


私は記者でもルポライターでもないので、
あくまで妄想ですが、以下に列記します。



実習生は、無防備です。

実習生は、子供たちです。

世間の怖さをわかっていません。
こういう視点からの、自分たちの立場の危うさを理解してはいません。

それよりも、日本は治安が良く、安全な国に来れたことで、
嬉しくなってワキも甘く、優しい人ばかりと思っています。


でも、日本人にもヤクザはいますし、
中国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、タイ、カンボジア・・・
それぞれの国ごとに、悪い連中はいます。
組織として動いているのでしょう。
今もどこかで売春女性を勧誘し、捕まえているのかもしれません。
それは、

毎日買い物に行くスーパーで。
たまによるコンビニで。
お休みの日に行く郊外のイオンやららぽーとなどで。
教会で。
はたまた同じ会社で働く同僚の外国人から。
・・・

上手に仲良くなって、上手に洗脳し、
受入企業や監理団体が彼女たちを守るべく指導し続けている境界線を、
容易に踏み越え、飛び出させます。


今の会社はひどい。
もっと楽に稼げる。
アナタは世間を知らずに騙されている。
カワイソウなアナタを支援する団体がある。
これだけアナタを必要としている働き口がある。
・・・


飛び越えた後に転がり落ちる行く先に、
このマルセーラさんと同じ道をたどることはないと
誰が言いきれるでしょうか。
むしろもっと酷いのかもしれません。


『ただ、理不尽な悲しみが世の中に増えることを私は望んでいないだけです。』


『すべての原因は貧困にあると思うんです。』


心に留まる訴えです。

そして、今、目の前のリスクや問題に対処できるのは、
他の誰でもない当人と、
今、当人を取り巻く、我々監理団体の職員であり、
受入企業の担当者、責任者の方々です。


子供たちに教えるには、言葉で伝えて頭で理解させるよりも、
違う手法でなくては、その時だけ怖い怖いと感じてはくれても、
日々に埋もれ、心底には残らないのかもしれません。


ある企業の社長さんは、若い年頃の女の子に、
日本という遠い異国の地まで、出稼ぎに親元から出してもらっているから、
何かあったでは親元に顔向けできないからと、
アレコレ世話をやき、心配しすぎる方でした。

それはそれで、彼女たちからは、監視されているようで、
私たちは大人なんだから、仕事以外の行動は自由にしてほしい、
とまで訴えてきたりということもあります。


逆に、

そんなことまで面倒見れるか!

そういう声ももちろん正論です。
日本人で同じ若い年頃の子には、自己責任としか感じないですから、
特別扱いも甚だ・・・ってことです。


どういう手法が適切かは、それぞれの判断でもあると思いますが、
改めて3年の実習を無事完遂させるためにも、
企業として受け入れたコストパフォーマンスを保全するためにも、
こういう視点と注意指導を、定期的に確認することも、
大切なことなのかもしれません。

少なくても、ぜひ忘れず頭の片隅にでも留めておいていただきたいと思います。



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