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協同組合の乗り換えについての相談が最近改めて多い気がします。 [技能実習生受入時の本音の問題点]

今まで既存の協同組合と外国人技能実習制度を活用して受入を進めてきたのに、
組合を変えることはできないかと、相談のお問い合わせが増えている気がします。


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理由はほぼ以下二つです。

・コストが高い。

・対応が悪い。


受入を依頼している協同組合を変えるというのは、
よほどの理由があるのでしょうね。





ご承知の通り、制度上、一度申し込みをしてから、
3年半は最低お付き合いせざるを得ません。


それを、途中でやめて、切り替える。


どんな仕事も同じだと思いますが、
おそらくは担当者の対応が悪いからに他ならない事なのでしょう。



正直なところ、コストは一概に高い安いは言えません。
制度そのものに変わりはありませんが、
肉付けとなるサービスや体制などは、組合によってかなり違うからです。
その料金体系もわかりやすいとは言えません。

毎月の監理費(管理費)だけの請求にしている場合、
組合監理費と送り出し管理費を一緒くたにしている場合、
監理費とは別に組合費など請求している場合、
明細をどこまで明示しているかどうか、
受入人数によって監理費設定を変えている場合、

様々です。

個人的にいつも思うのは、総じて3年間いて、
いったい一人当たり月給換算、時給換算して、
いくらになるのか。
ここに、どこまでの費用を積算してはじくのか。

結局のところ、一人当たりの受入コストがいくらになるのか、
ここがわからないと、受入できるかどうかの判断がつきません。

もちろん、失踪なんてあった日には、この基本計算そのものが崩れます。

そう、ただただいくらかかるから高い?安い?ではなく、
担当者がどこまでどれだけ対応してくれるのかによっても、
大きく変わってきます。


えっと、話を元に戻すと、表面的なコストを見ただけでは、
例えそれが多少高くても、それに見合う対応をしてくれている、
この担当者に任せていれば大丈夫という信頼関係をきちんと構築していれば、
他の組合への乗り換えは、コスト面からはほぼありえないということです。


そう、組合乗換が受入企業に選択肢として発生してしまうかどうかは、
コストが高い安いも含め、担当者の対応次第ということです。





それと、組合乗換について、簡単にはいかない点があります。

根本的には、組合を変えるというのは、1期生受入中であれば、
2期生の申込時から、別の組合に変更するというのが大体のパターンでしょう。


それ自体は問題はありませんが、
1期生を対応中の組合にしたら、非常に体裁が良くはないので、
あまり協力的に資料開示とかしない場合があります。

あと、2期生以降を引き受ける組合も、今一度確認すべき点があります。

先の組合が、意識的に2期生申し込みを避けた可能性があるからです。

1期生を対応してきた中で、例えば、受入企業の担当者が労務管理がズサンすぎて
賃金不払い状態が続き、改善が図れず、かといって組合が監理仕切れないと
入管に報告も上げづらいなんてことから、意識的にフェイドアウトしたいなんて場合も
ありうるからです。


加えて、受入企業と組合との間に、恨みつらみがある場合、
知らず2期生のお申込を進め、いざ入国の手続き中に、
1期生の監理組合が、適切な実習継続ができないとして、
実習計画の中止と、途中帰国の手配に入ってしまう場合がありえます。

2期生のことなど眼中にありませんので、
結果的に受入企業から何の補償もなく、
2期生実習生と送出し機関に、また入管申請している書面も、
全て中止、取り下げとなります。

送出し機関や実習生の責によるものではありませんので、
当然受入企業が責任を負う問題です。


そう考えると、手放しして喜べません。
こういうリスクも、担当者が入口で感づかないといけません。


あと2つの組合からの受入がスムーズに進んだとしても、
担当者が2つの組合から別々にきて対応しなくてはならなくなるため、
受入企業側では、1期生を2期生の組合に転籍できないか、などの相談もありますが、
それは残念ながら難しいことでしょう。

なぜならば、転籍は入管に許可を取らねばならないことであり、
そういうケースは、潰れる組合の救済措置時に近いケースとして、
転籍させられる側の組合にしたら、大きな汚点として残ることです。
もちろん、理由にもよるため、テクニックが必要ですが、
そういうリスクを背負いたくないため、1期生の組合は、
転籍に捺印しない場合が多く、結果、2組合からの監理対応に
受入企業は付き合わねばなりません。



組合の乗り換えは、制度上、少々面倒となることは、
致し方のないことだとわりきって、手続きを進めましょう。

詳しくは、2期生以降の引受先組合の担当者の方と、
十二分に相談してください。



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