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技能実習生の諸問題は全て受入企業の責任と批判する、この憤りの原因と解決策は? [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

最低賃金違反、職の選択の不自由、強制労働、失踪、
タコツボ部屋に押し込まれたりなどの生活全般にいたるまで、
まぁ、これでもかと言わんばかりに、
外国人労働者の問題は様々、また多発しているようです。

その被害者は、もちろん外国人労働者自身。

そして、ニュースを見る限り、日本の受け入れている企業が全て悪いと、
一方的に批判されている場合が多く見受けられます。

はたして、本当にそうなのでしょうか。

受入企業が襟もとを正せば、問題はなくなるのでしょうか。



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確かに法を知らず、結果、不法就労をさせている企業は
訴えられても致し方なく、是正指導を受けるべきではありますが、
決して企業側だけでは解決できない問題も多々あります。


一つは、国の問題。
原因がわかっているのに、法整備が遅れているために発生し続ける問題は、
もちろん日本政府の責任です。



しかし、本当に解決できない原因は、母国にある場合も決して少なくありません。



簡単に大金が稼げると騙されたまま、多額の借金をしたのちに来日されても、
日本では日本のルールにのっとった範囲でしか、稼ぐことは不可能です。



契約がある以上、否応なしに働かざるを得ない。
契約の範囲内で、残業などさせてもらえるのであれば、
必然的に長時間働きたいと願う。
留学生のように、週28時間など働ける時間数が限られている場合でも、
複数の就業先にて、28時間×2社、3社となってしまう。

どれだけの範囲で、いくら働いても、多額の借金は返済しおおせない。
結果、自身が望んだにもかかわらず、日本の企業に強制的に働かされた、
いや、騙したのは送り出し機関やブローカーではなく、日本の企業ではないか。

そんなことが、恨みつらみとなり、よじれによじれて、
にわか知識を元に、結果、身勝手な訴えを始める。


意外と、そんなものです。


背景も事情も分からず、身勝手に転じていく外国人を見ている企業サイドは、

『こいつら使えねぇ、やっぱり外国人はダメだ』

そんな結論になるのでしょう。




外国での入口の本当の現実は、しかも一人一人の現実は、
日本サイドではわかりようがありません。

悪質ブローカーもはびこりやすい。
だまくらかして、送り出してしまえば、
あとは知らん顔ができます。

逃げ出しやすいんですね。


騙されたほうが悪い。

これが日本以外の外国の常識なんですね。



企業側にしてみたら、手配をした業者(実習生でいえば監理団体)が悪い、
責任とれ、なんて言いますが、結局のところ、
雇用契約を結んだ時点で、それは残念ながら自社の責任となります。



そう、まともな業者を通って、まともに受け入れている企業にしたら、
ある意味、最初良ければ、ほとんどは最後までお通じはスムーズなんです。


入り口の時点での、正しい情報伝達と、長い道のりに必要とされる様々な諸状況を、
労働者がちゃんと理解して、自己責任と言える範囲の判断材料を、
送り出し機関がきちんと明示することこそが、
この問題の唯一の解決策であると思います。


この部分は、日本では、業者(監理団体)では、残念ながら当事者としての対処ができません。


複雑かつ時系列にて役割分担の多い当制度において、
一局面の背景は、当事者にしかわかりようがありません。

これは、受入企業にしてみたら、ひとえに業者側の問題です。

バッシングされないように、受入企業として、業者選定の時点から、
様々確認して、慎重に進めることをお勧めします。



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