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外国人技能実習生の受入は、ベトナム以外の国はどこが良いでしょうか?その1 [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

外国人技能実習生受入中の、ある方からご相談をいただきました。

 『毎年ハノイに訪問して面接をしていますが、
 年々建設業を選択する実習生が激減している様に思います。
 ミャンマー・カンボジア・インドネシア等の他の国に
 4期生から切り替えた方がよいのでは?と感じています。
 おすすめの国とかありますか?』


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こちらは建設系のベトナム人実習生を受け入れていらっしゃいます。

どうやら、年々レベルが低下している。

実習生にも15万円~20万円、それ以上の手取り額面を
支給されていらっしゃる。

また、現状の送り出し機関に対しては、上述以外は現状十分なご様子です。


まずもって、どちらの国が良いかという点ですが、

正直何とも言えません。


判断基準は様々です。

あえて申し上げれば、大きくは、二つ。


一つは、その国のレベル。ルール、または国民的気質、背景など。

もう一つは、送り出し機関のレベル。


私はかつては中国、今はベトナムとフィリピンの経験であれば多少なりともありますが、
他国は同業仲間のマタ聞きでしかないので、悪しからずご了承ください。
また、そこから、国によって様々違いがあるということをご想像願えればと思います。



ベトナムは聞き及ぶ限り、ハノイ、ホーチミン近郊はあまり良い人材が集まらず、
中部のダナンないし、より田舎から紹介者にいくらか費用を支払い、
面接希望者を集めている様子です。

また、所得も、実習生候補者レベルで2万円から3万円は稼げています。
人のレベルは様々で、意思表示をはっきりできない子から、
日本に過剰な期待を膨らませている子まで、様々です。

全体的に日本への憧れが強く、日本語習得レベルもそれなりに悪くはありません。
特にベトナム語は日本人にはさっぱりなので、何としても日本語を覚えてもらわねば、
根本的にコミュニケーションが取れません。




フィリピンは、マニラ近郊がメイン。
セブに送出しの拠点を構えるところもありますが、
一概にどちらが良いのかはいえません。
分母の確率論を言うならばマニラかなと思いますが、
なにぶん、島がとんでもなくあり、
それらの方々はほとんど対象者となりえません。


所得は、首都圏では2万、3万、4万などいますが、
そもそもの雇用において、半年以上の雇用契約にて、
日本でいう社保など会社負担の保険加入ルールがあるため、
たいてい半年以内で首を切られて、人を入れ替えられるようです。
つまりは、安定していません。
実習生の両親も、定職がなく、近所の電気工事を手伝っている自営など
なかなかに不安定です。

国としては、世界の中でも有数の出稼ぎ労働者輸出大国であるため、
国のGNPの2割~3割を出稼ぎ労働者が外貨か国としている様子。
よって、国を挙げて出稼ぎ労働者保護と、許可の税金を取ることに、
政府が特別力を入れている国です。

それは、他国と違い、六本木のフィリピン大使館内にPOLOなる組織があり、
そこから実習生の雇用条件+αの許可(責任者のサイン)を事前に得ないと、
現地での求人すらかけてはいけないルールになっています。

良くも悪くも縛りがあるため、実習生の失踪率は非常に低く、
他国と比べて一ケタ数字が違います。

逆に、日本人の労基と同様、何か我慢できないと、すぐこのPOLOに訴えます。


フィリピン人の日本語習得については、正直熱心ではありませんし、
勉強も苦手です。
ただし、適応力はそれなりに高いと思われます。

どの国も男女差はありますが、フィリピンは特に男性がだらしなさすぎて、
女性のほうが責任感があるようにも思えます。



インドネシアなどは、イスラムという宗教の問題はゼロではありません。
お祈りするスペースや、断食期間もあります。
食事についてもハラルという、豚肉を食べてはいけません。
厳密に言えば、豚肉を調理したことのある調理器具は、使えません。


・・・

書き続けると止まらないため、続きは翌日へ。



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