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外国人技能実習生が習得する本当の技能とは?! [技能実習生自身の問題]

外国人技能実習生は、日本の素晴らしい技能を習得し、
母国に戻ってその産業の発展に貢献する人財となるべくして、
外国人技能実習制度は実施されています。

いるはずです。


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そして、通常国会の衆議院の法務委員会でも審議されていましたが、

であるならば、本国に帰国した後の足取り調査をどこまでしているのか。

はたして最終ゴールともいえる、習得した技能が活きているのかどうか。



どう思われますか?



答えは、とても活きているとは思えません。

なぜならば。

もちろん、業種業界によっても違うと思いますが、

以下、いくつか実例にてお伝えします。


例えば、自動車産業の製造業。


実習生はほとんどが2次下請け以降の企業に配属されることと
思われます。

そこでは、日本流の細かく、口うるさい、従業員管理体制の下に、
まさしく秒単位で作業工程が、事細かに決められていて、
ほとんどの従業員が、まるで機械のごとく、
決められた作業を決められたとおりに、ひたすら決められた時間、取り組み続けるのみです。

この場合、国によっては母国にもその系統の日系企業が進出している場合もありますが、
そこの従業員のほとんどが現地人もしくは外国人です。


日本と同じ社風、現場の空気、テンション、などは、
まるきり違います。

同じレベルじゃそもそも成立しないんですね。


また、根本的に据え付けてある機械も、
おそらく日本と同じ機械はありません。



まったく同じ環境下であるならば、習得した工程管理、
一つ一つの作業行為と、その順番、立ち居振る舞いなど、
何のために行われているのかを、カラダで理解してきたことが、
まさに活きるのですが、

同じ環境下はありえないんですね。


スミマセン、うまくいえませんが、どの作業もそんな感じで、

結局、技能を習得したとしても、それはその国で必ず活きるということではありません。






じゃぁ、イチバン活きる技能とは、いったい何だと思いますか?



『日本語能力』


です。

これにつきます。



どんな業種でも、作業でも、会社でも、
日本語を覚えることは、必須です。


来日前にも、来日後にも、必ず勉強してから配属を迎えます。

働き始めたら、日本語に要はないなんて、ありえません。


3年かけて、日本語漬けになります。


正に、最適な環境です。




そして、習得した日本語は、母国に帰った後にも、
決してなくなることはありません。


日系企業は、優秀な人財を確保したがるので、
日本語が話せて、日本で会社に勤めたことのある経験があるということは、
よっぽどのアドバンテージです。


他の日本語が話せない、日本企業で働いたことのない、他の人たちと比べたならば、
間違いなく、前者を採用することでしょう。

加えて、給料も、後者と同じとは思えません。



だから、来日する実習生には、日本語を覚えることを、
強く指導することが多いです。


そして、残念ながら、日本語も、勉強しろ勉強しろいうだけでは、
決してレベルは上がりません。


日記、日報、週報、日本語教室、定期的な面談、
食事会や社員旅行などコミュニケーションする機会作り、
どこかの団体が開催しているスピーチコンテスト、
そして、日本語検定の受験など、

こちらから上手に教育を仕掛けていくことが、
非常に大切です。



先日背側に立ち会わせていただいた先では、
2年以内にN3を取得しなければ、帰国です、会社に必要な人財ではありません、

なんて、いい意味でハッパをかけていました。


組合任せ、実習生任せが多く、
そんなことまで会社がやっていられるか、なんて声も聞こえてきそうですが、
3年の安全な実習継続のために、
結果、会社の、管理者にとっての、コストパフォーマンスを上げるためにも、
手間暇かけている会社が、以前よりも明らかに増えてきていると思います。


対して、実習生には、ココまでやってくれれば十分と、
単なる単純作業労働力としてしか見ていない企業では、
結果、人間関係の問題が頻繁に発生したり、
途中帰国となってしまうケースが、
残念ながら少なくありません。



せっかく日本に来て、自社で働いてくれているならば、
厳しさだけではなく、良い思い出と、
その先、役立つ能力というプレゼントも
用意して上げられたら、受入企業にとっても良いのになと思ってやみません。



貴社ではいかがですか?







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