SSブログ

技能実習制度が悪だとする指摘は間違っています。 [技能実習生の法改正]

タイトルの通りです。

大変残念かつもっともな答えが、最近出たようです。

まったくもって、残念です。

切に適切な法改正を、早急に成立、施行されることを期待します。

Buzzap_39355_1.jpg

まさに現代日本の奴隷制度、外国人技能実習生に122時間残業で初の過労死認定
BUZZAP! 2016年10月16日 15時57分 (2016年10月17日 14時23分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20161016/Buzzap_39355.html


 岐阜労働基準監督署によると、
 1ヶ月に78時間半~122時間半の時間外労働をしていたとのこと。

 
これらは、明らかに法令違反です。
*法律的には、特別条項などの幅はあります。


私自身、一年前に以下のコメントを載せました。

http://ginoujissyuusei.blog.so-net.ne.jp/2015-07-20


社長さんからのコメントに、彼を慮る内容があったからこそ、
残念な事故の可能性もあることを伝えたかった。
そして、同じく過労死を遂げてしまった電通の女性社員同様に、
命を賭してまで働かねばならない必要はなく、
その判断は最終的には自身でしなければ、
事前の相談もなければ、誰もが守ってあげることができないということ。


ご丁寧に、いかに悪制であるかを訴えてくださった方もいらしたのですが、
こういう結果が判明し、企業に責任があることが明確になりました。


ジョーイさんは、犠牲者の一人です。

こういった受入企業は、その責任を取らねばなりません。

そして、適切な監理を怠っていた責任により、
監理団体である協同組合も、当事者ではないとしても、
その手続きなど、監理責任を負い、
送り出し機関と協力して、犠牲者の家族のためにも、
適切な対応をしなくてはいけないことと思います。


例え、毎日のように現状をチェックしていなかったとしても、
実習生とのコミュニケーションや、企業の体質、実際の現場状況など
時折でも確認していたならば、

そう、適切な監理が実施されていれば、こういった事故は
未然に防げた可能性が十分にあります。
ジョーイくんだって、SOSを発信できた可能性は決して否定できません。


この責任は、公表されるべきことでもあると共感いたします。


この企業は、もしかしたら今後の事業継続は不可能なのかもしれません。



そして、もっと大きな問題が考えられます。

おそらくこの企業では日本人も勤務していた筈です。

そう、日本人も同様に過労死と隣り合わせなのかもしれないということです。


特に外国人であり、技能実習生であるがゆえに、
日本人よりも弱い立場、相談先がない、帰国させられたくない、
転職ができない、などの縛りがあるため、
ニュースになったということです。




私は何度も例を挙げ指摘していますが、

そもそも交通事故があった場合、道交法が悪いのではなく、
当然、轢き殺した犯人が悪いワケです。

道具も制度(ルール)も同様です。

原発ですら、原発が、地震が、津波が悪いわけではなく、
運用する国が、人が悪いワケです。


であるならば、責められるべくは該当する悪質な企業であり、
そもそもその運用が適切にできないならば、
国が制度を止めればいい、改変すればいい、
客観的に、ただただそう思うばかりです。



ちなみに、通常であるならば、
実習生の受入は、実は労務管理もかなり杓子定規に厳しく監理されます。

組合から、36協定は毎年ちゃんと巻き直されているか。
特別教育、技能講習、特定健診などは実施されているか。
当然、違法残業はなされていないか。

日本人だけでは、誰も監理されていない点まで、
ただ弱者である技能実習生を受け入れているだけで、
組合による適正監理に基づき、指摘され、
改善がなされない場合は、当局に報告される次第です。


そう、日本人だけの会社は、特に内部告発でもない限り、
労基も毎月ないし3カ月に一度も監査なんてされません。



良くも悪くも、これだけ社会が外国人労働者の受入に傾き、
加速している今、この流れを止めることはなかなか難しいことでしょう。


ただし、

〇翼というか、外国人排除の思想妄想集団は極端に凝り固まっている方が多いようですので、
日本を守るためにテロ行為が必要だなんて、本末転倒な背景があるのかもしれませんが、

もしかしたら、日本でのテロ行為が発生し、その原因が外国人労働者、
しかも技能実習生での来日であったり、就労ビザ、ないし留学生などのビザであったならば、
この流れは、また棚上げ(立ち消えることはないでしょう)になり、
遅々として進まないことになると思います。



話がそれましたが、適切な受入をしている企業並びに、
適切な監理をおこなう協同組合まで、同じ目で見られてしまうのは、
非常に残念なことです。





nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。