SSブログ

2017年の外国人技能実習生の展開予想 [経営者や企業のレベルの問題]

新年、明けましておめでとうございます。
昨年に引き続き、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

7b122651.jpg

本年も外国人労働力ネタは賛否両論、様々巻き起こっていくことでしょう。


一年の計は元旦にあり・・・じゃないですが、
今年は、昨年に引き続き、変化が具現化し始める年となりそうですので、
あくまで個人的な今後の展開について、予想をお伝えします。


まず、年明け早々に何ですが、
法改正の施行に向けて、少しずつハードルを上げつつある感の入管と労基が、
受入企業への締め付けを強めていくため、
現実的に付き合いきれない、ついていけない受入企業から、
徐々に受入停止処分となり、
結果、そんな受入企業が多い協同組合という監理団体に、
イエローカードが累積し始めると、お家取り壊しへと向かい、

企業も監理団体も少しずつその数を減らしていくのではと
考えられます。


また、介護については本当に門戸が開くのは
はたしていつになるのか。

衆院を通過した後がスムーズであったように、
施行もスムーズに今年春先、遅くても夏ごろには
施行が確定するのか、

早いのか遅いのか、本当にわかりません。

それに、おそらくちゃんと考えて進む監理団体は、
軽々に飛びつかないと思われます。

既存の優良な受入企業を顧客にもつ監理団体であればあるほど、
大切な既存客への悪影響のリスクを考えないわけにはいかないからです。

そうはいっても先行メリットは確かにあろうかと思いますので、
資本力のある監理団体は、
もう一つ、介護専門の新たな監理団体を創立して、
そちらで取り組むよう、慎重に進めているのかなと考えます。

どちらにしても、既存の広域異業種の組合に、
介護の実習受入を許可するのかすら、明確になっていない中、
はたして・・・?と疑問符がついてしまいます。


この介護がどう進捗していくかによっても、
今年の外国人技能実習制度は、大きく変化していくようにも思われます。
*この介護が何とか進んだとしたならば、介護をたたき台に、
 サービス業全体にも対象職種が広がる動きが感じられるからです。
 要は、次の動きですね。



建設関係は、昨年末近くに、いよいよ現場の職人集団の会社までもが、
海外に進出する傾向が表面化してきたように思います。

労務管理について来れるかどうかが、受入企業の一番のハードルでしょうが、
ついて来れる企業は、ついて来れない企業との吸収合併など
動きがありそうな気がします。


農業も建設同様です。
特に商業化が進むのでしょう。
制度をちゃんと活用できる会社が生き残っていく。
なんてのは言い過ぎかもしれませんが。



製造業と言われる、工場関係については、
二つ。
(いや、全受入職種に当てはまることですが。)

一つは、受入職種の必須作業がない、関連、周辺作業のみの
受入を継続している配属先であった場合、
はたして入管ないし外国人技能実習機構が、
どこまで入ってきて、どこまでダメ出ししてくるかによっては、
受入停止処分を受ける可能性があります。


もう一つは、今までJITCOの巡回訪問が来た時に、
あぁ、忘れてた、ちゃんとやりま~す・・・なんて対応で
切り抜けてこられた労務管理の細々した整備について、
また適当につけていた残業、休日について、
今まで通りでは、悪質な法令違反と判断される可能性もあります。

この点もあって、受入企業や監理団体が姿を消す可能性が
心配されるんですね。


国はテキトーで責任は持ちません。

だって、今まではよかったけど、今はダメなんですから。

前の担当者はOKって言ってたかもしれないけど、
今の担当者は私、私がダメって言ったらダメ。

入管も労基も、当然その会社が潰れようがお構いありません。
むしろ、これだけの数を是正指導して自分がちゃんと仕事して成果上げてます程度にしか
考えていませんから。



つまり、優良なお行儀の良い受入企業先ばかりを抱えている監理団体のみ、
生き残りにそれほど心配はなく、
そうではない監理団体ほど、先行きが不透明な思いが大きいでしょう。


また、こういう方々も、様々答え合わせの年ともなるのではないでしょうか。

人財という仕入れができず、派遣会社からあぶれた派遣の営業さんが
監理団体に転職したり、
派遣会社自体が、監理団体への事業に参入していたりが多かった2016年から、

そもそも参入できたのかどうか、
業務の狙いを定めた介護業界に、ついて来れるかどうか、
いよいよその真価が問われるのが2017年ではないでしょうか。



最後に、
私のように、当技能実習制度の様々な実態に辟易して、
新たな道を模索しつつ、新しい受入手法を見つけることで、
自身の成長と受入企業の選択肢を増やすことに、
共通の利益を見出して進むような、
そんな生き方も成立できるかどうか、
真価が問われます。


飯が食えなくなればさすがに考えますが、
当面、こういった招聘に特化した外国人労働力紹介のスペシャリストとなるべく
邁進し続けていくことに、私の生き方は変わりありません。


2017年、今年も技能実習生を軸に、
様々な受入手法を、より良い受入企業に提供し、
ご縁結びのお力添えができ、
受入企業、労働者、双方から『ありがとう』と言われ続けられるように、
取り組み続けることを、私の元旦の計ならぬ新年の約束とさせていただきます。


変わらぬお引き立てをよろしくお願い申し上げます。



宣伝です。

今年は色々情報が増えそうです。
だって色々変わるから~


『外国人労働者受入の円滑な進め方』
http://gaikokujin.link/blog/



nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。