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フィリピン実習生の送り出し機関の面倒なことといったら・・・ [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

他国は中国とベトナムくらいですが、ことフィリピンの送り出し機関は
フィリピン独特のルールがあって、非常に悩ましい足かせがあります。

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フィリピン実習生を受入られている監理団体の方々には、
よくご存じのことと思われますが、

フィリピンは良くも(?)悪くも他国と違い、
フィリピンならではのルールが悩ましい場合が多々あります。


まず受入企業にとっては、通常であれば特だって問題視する点ではないと思いますが、
監理団体にとっては、悩ましい場合がいくつかあるんです。


イチバンは、送り出し機関と監理団体との契約の縛りです。


そもそもフィリピンは、POEAなる監督省庁があります。
日本の入管のようなものでして、そこが全ての権限を有しています。

そして、フィリピンは自国に特有の大きな産業がないので、
実は海外に出稼ぎに行って家族の生活を養うことが、
特に珍しいことではなく、むしろGNPの30%ほどを占めるほどの
唯一といっていいほどの一大産業なのです。

国にしてみても、外貨獲得の大部分を占める大事な産業なんですね。

よって、レコード管理などが厳しいことと同時に、
フィリピン人の保護もかなり手厚くしています。

そして、海外に出稼ぎに出るフィリピン人を守るために、
また、自国の一大産業を守る?ために、
エージェンシーに対しても、独自の法律を強いています。


つまり、

監理団体は、例えば『A』という送出し機関と契約締結した場合、
このAから50人以上を超えて実習生の受入をしなくては、
2つ目の送り出し機関とは契約すらできないということです。


え・・・?

契約したAの対応が、到底十分ではない場合、
いったいどうすればいいの?


そうなんです。



このルールによって、エージェンシーはノホホンとしていても、
次の発注が否が応でももらえるということです。

それは、相見積もりや競争によるサービス向上が促進されない、
問題点があったとしても、改善はされないということ。


・・・ふざんけんな!ってことです。


そして、これは、受入企業にも少なからず影響を及ぼします。

良かれと思って、一度その監理団体を通して受入した場合、
ピックアップされた人財があまり良くなかったからと言って、
次の受入を頼む際に、違う送り出し機関にして欲しいといっても、
監理団体はすぐには送出し機関をスイッチできないということ。


他にもいろいろありますが、
特にこの点が全てに影響していきます。

よって、監理団体側も、送り出し機関の選定は、
非常に難しいことなんです。

だって、結果付き合ってみなければ、ちゃんと対応してくれるかは、
わかりませんから。

そして、問題を指摘し、改善を求めても、改善されないんですから。
さらには、嫌気がさして、送り出し機関を切り替えることも、
できないんですから。

ちなみに、中国もベトナムも簡単にできます。
他国も今のところそういった話は聞いたことはありません。
*もし他国の送り出し機関事情などありましたら、
 監理団体の方、教えてください!

よって、他国の送り出し機関と比べた場合、
かなりレベルの低い送出し機関しか、フィリピンには存在しません。


特に、今後介護業界の門戸が開く場合、
よほどのトラブルでもない限り、バクチのように付き合い始めるしか、
やりようもありません。

でも、ホント、フィリピンで介護を取り組む場合、前述の問題が発生した場合、
監理団体にしたら、いったいどうするんでしょうね。汗


一応、裏テクニックはありますが、あまりお勧めできるものでもないことも
また事実です。


ちなみに、私も前述同様に、幸か不幸かは神のみぞ知る展開ではありますが、
ある組合さんと、ある方々と様々話し合いをして、
新たにフィリピンの送り出し機関と、1stの提携を進めています。

組む送り出し機関も、フィリピン国内では相当な実績のあるところです。
ただし、日本語学校や実習生の日本国内への送り出し実績は、
まったくないので、その点だけは、創り上げ続けなくてはなりません。


私の大先輩にあたる方も、こうおっしゃっていました。

結局、日本側の求めるレベルに達する送出し機関はありえない。
出来る限りの日本側へのアジャストを現実的に作り上げるには、
わかっている日本人が自ら送出し機関を作る=
決定権を一任され実際に日本人が入り込んで運営するしかない、と。


ちなみにちなみに、特に介護については、フィリピン人のおおらかさと、
親しみやすい人柄など、他国人と比べてみても、非常に適している国だと思われます。

極端にわかりやすく言えば、
要介護者のお年寄りが、冗談でもお尻をペロンなんて撫でたときには、
中国人やベトナム人は、セクハラで訴えればお金が取れるとなるかもしれず、大問題です。
しかしフィリピン人の場合、逆に喜びます。
女性として私が魅力的だからと勘違いするほどに。苦笑

また、ことフィリピンでは、このレコード管理を国がおこなっているため、
失踪率がひと桁違うほどに、失踪が少ないことは、非常に高評価です。
そりゃそうですよね、一度でも失踪してイエローカードでもレコードについたら、
その後、二度と出稼ぎに出るチャンスが剥奪されるわけですから。

特に監理団体にしても、今後の外国人技能実習機構が各種の許可を出すうえで、
失踪がない監理団体は必須ポイントにもなってきますので、
余計にフィリピンの良さが外せなくなってくるかと。


なにはともあれ、
ご興味ある監理団体がいらっしゃるようでしたら、
以下より、ご登録の上、個別に直接ご相談ください。
もちろん、受入企業の方でもかまいません。


実際に、そんなご相談もいただきましたので、
こちらにて触れさせていただきました。



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ご関心のある方は、以下よりどうぞ。


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対象:実習生受入企業の社長またはご担当者の方、
   また受入を希望、検討されている方。

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 法改正後の具体的ルールなど、不定期に配信します。
 現監理団体へのご不満や確認事項、セカンドオピニオンなど、
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 私の主観でしかございませんが、お答えいたします。

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