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「労働力を呼び寄せたつもりが、やって来たのは人間だった」(劇作家マックス・フリッシュ)。 [益々多様化する日本]

これだけ歴史が証明しているのに、歴史に学ぶことは日本ではできないのでしょうか。

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政府「放置」に終止符を 連載を終えて
西日本新聞 2017年06月13日 06時30分
https://www.nishinippon.co.jp/feature/new_immigration_age/article/335133/


このサイトに載っている画像データを見てみると、

2014年の移民流入者数上位10カ国ってデータがあります。
*経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国

①ドイツ   134万2529人
②米国    101万6518人
③英国     50万4000人
④韓国     40万7063人
⑤日本     33万6525人
⑥スペイン   26万5757人
⑦カナダ    26万0411人
⑧イタリア   24万8360人
⑨オーストラリア 23万6559人
⑩フランス   16万8123人


なんと日本は5位!

それもそのはず、実習生は1年以上滞在する割に日本では移民にカウントしていないから。


こう考えると、他国の動向はそれほど知りませんが、
2014年と比べて今では数万人規模で増えていることでしょう。

韓国も増えていると思われますが、堂々の移民大国だったんですね、
すでに。


ただし、タイトルにあるように、日本では一部を除き、
まだまだ『労働力』としての視点が強く、『人』という視点が弱く感じます。



欧州の戦後に、排斥運動がおこり、社会問題化したことを
今まさに日本で起きようと、いや起きているのでしょう。

他国においても、片方は近視眼の国民を利用してのポピュリズムの台頭、
今の時代に排斥主義を掲げる候補者に一定の期待が集まり、
けっきょくまた排斥運動が社会問題化しています。


もう一方は、ドイツのように、先を見越して、
受入を推進する動きを取っています。
国を挙げて、社会をもって様々受け入れ態勢の整備に努めているということです。

これらも、どちらに軍配が上がるのかは、
歴史が教えてくれることでしょうけれども、
今はまだ出ていません。


日本は島国なぶん、鎖国でもあり、
外国人に対して、国民的感情レベルで苦手意識が強く、
排斥運動になる素養満点の国です。


そこを、時の安倍首相が安定独裁政権を担っている中で、
国を憂う政治家であるならば、ドイツの選択を検討すべきでしょう。


今更ガラパゴス化して、資源もない日本では
世界で生き残っていけるはずもありません。


いや、石器時代とは言いませんが、国民が現状の生活レベルを
放棄できるものであれば、ガラパゴス化しても問題ないと思いますが、
絶対にできない相談です。



西日本新聞さんは、これらのテーマに対して、
長い期間、様々な取材から、切り口を提示してこられたように感じています。


こういう記事が、社会の流れを良い方向に変える要因となることを
個人的には、期待してなりません。


『労働力』だけが必要であれば、機械やロボットにお願いするしかないでしょう。

『人』に頼るならば、その人の生活や将来を見越した、
成長の場を与えることが必要です。
あ、外国人のみならず日本人も当然ですよ。


もちろん、明確なルールや基準はありませんし、
どこまでが十分かなんて、それこそ話し合いでしかなく、
個々にも価値観は違います。



10年以上前と違い、みんな右向け右で生きてこられた時代とは、
今はワケが違います。


どんなに偽善者と言われようとも、
人として接して、人を監理する責任と社会人の先輩としての自負をもって
様々、事に当たっていきたいと、改めて思いました。





ちなみに、以下、今までの新制度に対するコメントしてきたことを
まとめてみました。ご参考まで。


外国人技能実習の新制度における注意事項まとめ
http://gaikokujin.link/blog/751.html




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