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外国人技能実習制度事業のイチバン大事な本質を忘れていませんか? [監理団体と送り出し機関、他]

制度の法改正により、事業の許可申請の手続きを終え、
整備、準備に様々余念がないと思いますが、肝心かなめな部分は大丈夫でしょうか。

実習生の環境.jpg


先日も行政書士の先生、監理団体の方にお会いして、
色々お話をしてきましたが、

法のことばかり目が行きがちな今、一番大切なことが
おざなりになってはいませんか?


特にこれから監理団体事業に乗り出す先にとっては、
よけいに気をつけていただきたいと思います。


キレイごと抜きに、事業として自転自走するために、
いったい何が大切なのか。


それは、受入企業への教育と同時に、実習生との信頼関係作りです。


言い出したらキリがない面も多種多様にありますけど、
ビジネスライクに月次訪問、監査報告を作成しているだけでは、
まったくもって適正監理とは言えないと思います。


受入企業と実習生の相思相愛を築き上げるために、
双方から一定以上の信頼関係を育まねば、

双方への指導もままならず、それはトラブル多発の可能性を
ただただ高めていくだけです。

そして、本質的には、そこにこそ、監理団体としての付加価値があるものと
個人的には思います。


法のように、良くも悪くもルールとしてあることは、
守るか守らないか、ただそれだけです。


私たちがお世話しているのは、モノではなく、ヒトです。

しかも、制度趣旨は人財育成であり、
それは紛れもなく、その通りの現実があります。


受入企業が、監理団体として指導することに従ってくれないと、
聞き入れてくれないと、機構や労基の是正指導の呼び水にもなりますし、
その際にリスクコントロールできていないと、
一発アウトの可能性も高いということ。

それは、客先をなくし、利益を失うと同時に、
途中帰国やトラブル対応の手間暇をかけさせられるということ。


ある意味、事業としての失敗となります。


実習生に対しても同じ。

監理団体の職員として、ナメられてはいけませんし、
同様に指導が行き届く、実習生に一目置かれ、
この人の言うことはちゃんと聞いて守らないといけないと、
本人の自覚を強く促すことが必要です。


こういったグリップが甘いと、トラブルの目を事前に見つけることもできず、
芽を摘むこともできず、下手すれば失踪や監督署などへの
リークのリスクが高まります。

実習生は実習生で、何が正しくて何が間違っているか、
現実と理屈とバランスにかけて、正しい判断や評価ができない子が
ほとんどですし、そもそも細かいルールなど、いくら説明しても、
OKOK、わかりました、なんていう割に、まったくわかっていませんから。


歩留まりというと適切な表現かはわかりませんが、
トラブルによる失踪や途中帰国などが、ゼロにはならないにせよ、
99.99%に近づける努力は、事業として至極当然の改善点でしょう。


これが、実習生と同じように、日々大変だからと、
目先のことだけしかみえない、サラリーマン的な担当職員であると、
どう考えても、グリップは甘くなります。

でも、一社一社、大切なお客様であり、
その売り上げ(監理費)は、実習生が元気で働いてくれているからこその、
売り上げです。

言葉は悪いですが、より良い仕入れ先を見つけることも大事ですし、
より良い仕入れをすることも大事ですけど、
仕入れた商品(人財)をちゃんと良い仕入れの状態にメンテナンスすることも、
非常に大事なポイントだと思います。


よって、送り出し機関への指導、改善も、
間違いのない人選、選抜も、入口はとても重要ですが、

来日してからの仕事が、またかなり重要なんです。


入口でのミスマッチングは、後々最後の最後まで響きますが、
それでも、過去には遡れないので、
国内で実習中に様々フォローアップするしかないじゃないですか。


仏作って魂入れず、なんて言葉があるように、
監理団体としての役割分担の主たる業務は、
現実的には、来日してから、企業配属してからの2年11カ月が、
+2年が?、とても大切なことです。


面倒がらず、いろいろ気を配ってお世話してあげれば、
よほどのひねくれ者でない限り、恩を感じて、
一目も二目も置くようになるのが、子供である実習生です。



ぜひ、こういった本質的な視点を忘れずに、
ルーティンな監理実務に取り組まれることを、
お勧めいたします。




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