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介護はけっきょく姥捨て山へ・・・?! [介護 技能実習生]

先日の企業側防衛に回る弁護士先生の方々に、
介護の技能実習生は成立すると思いますか、と聞かれました。

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同時に、介護の人手不足に、外国人技能実習生の受入は、
何らかの解決策にもなると思いますか?とも聞かれました。


私の返答は…


難しい


としか、現状では言えませんでした。

繰り返しお伝えしてきた内情により、難しく、
EPAのように失敗の制度となるやもしれません。

しかしながら、EPAの失敗を踏まえて、
取り組んでいくことでもあると思うので、
制度そのものを否定される前までに、
成功例実績を積み上げきれれば、
実情的に、介護の人手不足の解決策の一助とはなりうるかもしれません。


同時に、現実を誰も直視していない。

つまり、介護は結局姥捨て山になっていくとの見解をお伝えしました。



誤解なきよう事前にお断りしておきますが、
決して姥捨て山になればいいということではなく、
さらに言えば、現実を直視しつつ、ではどうすべきかについて、
きちんと対応していかねばならないということです。

介護の人手不足による姥捨て山化が止まらないのは、
本質的な、構造的な要因によると思われます。
*あくまでも個人的な主観です。


それは、

社会において、何の付加価値も生み出さない人に対して、
費用をかけおおせないということ。



*人権問題的発言でもありますので、
 くれぐれも誤解なきようお願いします。

あくまでも他人事、ビジネスライクな客観的な視点での指摘にすぎません。

貨幣経済で成り立っている世の中、
生活費を稼げるのは、何らかの社会的付加価値を産み出しているからこそ、
その対価として報酬が得られ、私たちは生活しています。

憲法でもあるのは、勤労の義務ですね。

つまりは、働かざるもの食うべからず、なワケです。


そして、同様に誰もが最低限の暮らしができるだけの、
基本的人権が認められている以上、生活保護なども受けられる
社会的インフラも、良くも悪くも整っているのが、今の日本です。


身障者の方などもいらっしゃいますが、圧倒的少数のため、
人権を考え、弱者救済の余地は十分にありますが、

例えば、子供などは、社会が育てる感も少なからずあったとしても、
最終的には、その親が経済的支援をもって、子育てしています。
また、子供は、将来社会的に付加価値を生むことは明白なので、
経済的にも支援が成立します。


しかし、高齢者の要介護者は、今現在も、将来にわたっても、
コストこそかかれど、社会的付加価値など産みようもありません。

もちろん、今まで平和かつ高度成長を遂げた立役者として、
評価されてしかるべきですが、過去のことでしかありません。
そして、過去は過去に清算されていしまっています。



結果、高齢者を親に持つ子の世代が、自身の親を経済的に支援しきれない限り、
好む好まざる関係なく、姥捨て山とならざるを得ないのです。


人間が根本的に生きていくにあたり、

最優先は自分自身。

次が子供。

その次が配偶者を始めとする身内。
ここに初めて『親』が入ってきます。


つまりは自分自身や子供の生活すらままならないのであれば、
親にまでお金が回せない現実があるだけです。


お金がある人だけ、親の介護ができる。


そして、お金は今まで以上に稼ぎにくくなっている時代。


さらには、「ゆすりたかり」が認められる時代。


残念ながら、数多くの人が、自分のことばかり考えている時代。


外国人技能実習生を受け入れるにしても、乱暴に言えば、
月に25万前後ほどのコストが必要でしょう。

文化も背景も違い、日本語もろくに話せない外国人人財。
そんな人財の雇用をするにしても、相当のコストがかかる。

それを維持できる介護施設は、いくら税金で賄える部分があったとしても、
最終的にはみ出る費用は、すべて受益者負担として、要介護者、
並びにその家族にしわ寄せがいきます。

日本人の日本人による日本人だけの介護施設では、
よほどのスペシャリストが、通常以上のサービスを提供し、
そういう介護施設には、お金持ちばかりが集まることでしょう。
介護スタッフの給与もそれなりに厚遇されるでしょう。

でも貧乏な人は、入れない。


お金がない人は、選ぶことも当然できず、支払えるだけのサービス提供している
介護施設に、お願いして入れてもらえるかどうか。
それでも、それなりの費用負担は求められてしまいます。
介護保険だけでは到底対応できないでしょう。


そして、さらには、そんな施設すら入る隙間のない方々、
もしくは、そんな費用負担すら捻出できるゆとりのない方々にすれば、
自前で介護するか、実質、ウチに身動きのままならない親をほったらかしにして、
仕事に出るしか、他に選択肢がないでしょう。


キレイごと抜きに、稼ぐって、よっぽど大事な執着するポイントですよね。

でも、そんなに簡単に稼げる世の中でもありません。


目に見えない部分を、どうやって見て、考えて、
準備したり、実行に移していかないと、
自身の親を、姥捨て山に捨てるしかなくなります。


聞くところによれば、兆候はあるのかもしれませんが、
いきなりやってくるのが介護です。


心構えだけでなく、様々準備を整えていきましょう。





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