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誰も言及しない人財側の視点が圧倒的に欠けている [人口減少社会]

介護について案の定、いろんなコメントが出ています。
ビックリしたのは、そのコメントされている方がお付き合いいただいている方だったこと。

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「介護移民」受け入れを甘くみるな
SANKEI DIGITAL INC IRONNA 毎日テーマを議論する
http://ironna.jp/theme/833


色んな識者の方々が、色んな立場でコメントされています。
外国人の受入を甘く見ずに、ちゃんと取り組もう!って論説が多かったでしょうか。


しかし、ほぼ全ての人が、
どこまでも日本側の日本の都合という視点からしか、
コメントされていない。

ある意味、イチバン留意せねばならない外国人財の視点。

くどくどお伝えしてきていますが、
どこまでいっても、出稼ぎです。

誰もが、今よりもいい暮らしがしたい、
高い給料がもらえるなら、外国(日本)へ行って、
3年間帰国することなく、頑張って稼ぎたい。


こういう外国人人財のほとんどが切実に願っている気持ちを、
全く話題に取り上げていない。


そして、だからこそ、そこから起こる事象が見えない。

つまり、
日本でなくてはならない、というワケではない。
日本語を覚えたい、というワケではない。
介護職でなくてはならない、というワケではない。


N3(N4)を取得せねば出稼ぎに行けないならば、
そんなハードルが必要ない職種で行きたいに決まってる。

いや、そのハードルを越えた先に、
給料が他の職種よりも何倍も多いのであれば、
みんな必死で日本語を勉強して、介護を狙うでしょうけど、
むしろ下手をすれば、他の業界別最低賃金が法でも高く設定されている
製造業、工場系のほうが、よほどマシ。


そして、それは送り出し機関の立場にも当然当てはまります。

たくさん送り出したいのはやまやまだけど、
介護の現実を知れば知るほどに、
やれ有資格者の日本語教師を揃えねばならないとか、
N3の候補者を揃えろとか言われても、

そこに至るまでのかかる労力やコストをペイできるだけの
利益が見えるのであればまだしも、
結局、日本側からいただける費用は、
有資格者の日本語教師もいらず、
N3どころかN4合格の必要すら求められていない、
他の業種のほうが、よほど儲かる。



これらの現実をちゃんと向き合ったうえで、
自身の適性や、介護業界への将来性など、
また介護でなくても日本語をちゃんと実践で習得するに
イチバン適しているのは確かに介護だから、
介護に挑戦するんだ、、、などの遠い将来設計までを
ちゃんと考えられる子であるならば、
介護の受入は成功する可能性があるでしょう。

しかし、残念ながら、そんな遠い目標よりも、
目の前の給料がいくら?合格する条件は?
こういった目先のことしか目に入らない近視眼しか、
ろくに見たことはありません。

*マレにいますけど、ほぼ100人中100人が出稼ぎと割り切っています。
 そして、一日数時間の面接だけで、その真偽はなかなか図れません。



そして、EPAが正にですが、
そもそも日本に来る外国人労働者(技能実習生)が、
全員日本で働き続けたい、そう思っていること自体が、
ナンセンス。


誰もが故国、故郷を離れて、異国に骨をうずめたいハズもありません。

数年で稼ぎできたら、親元へ、地元へ、
帰りたいのは当然です。

まして、若いみそらで3年、5年来てくれるんです。
ご自身を振り返ってみてください。

年頃の子たちは、当然異性とお付き合いしたいんです。

そして、それは相手が日本人でも起こりうる話ですが、
どちらかと言えば、母国で地元でお付き合いしたいものでしょう。

期限付きの恋に燃える子も、稀にいますけど。



残念ながら、受け入れ側の介護施設にとっては、
費用を支払っている「お客様」感覚が、
ほとんどの受入先で、拭いきれていません。


そして、外国人人財側の視点は、
監理団体と言えど、正にお客様視点が強ければ強いほど、
忘れがちです。



付き合いきれないのも現実ですが、
こういう外国人人財側の現実をちゃんと理解したうえで、
いかに受入を進めていくのか。

どうやって人財募集に取り組むべきか。
どうやって合格者を選別すべきか。
そして、どうやって教育を施すべきか。



ウチは良い子を揃えている。
ウチは現地で介護の実践指導までしている。
日本語教育もバッチリ。


本当によく聞くお話です。


誰も本当のところはわかりません。

日本人の監理団体職員ですら、
そう聞いています...が本音です。


突き進みながら、失敗を繰り返し、
身を削り血を流して受入に突き進んでいるところもあろうかと思われますが、
十分、ご注意ください。


解決策は、昨日、一昨日のお話が一つのヒントとなれば幸いです。




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