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ホント難しいね、外国人技能実習制度。ある方との会話をご紹介。 [技能実習生受入時の本音の問題点]

本当に難しいなぁ、でもまぁ仕事ってそういうものですが。
ご存じない方に、実態に合わせる手法についての考え方を説明しました。

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あるまともな日本人の方が、とある国にて送り出し機関の立場から、
自身の客先を日本にて捕まえてきたところを、
当てはめるうえでのご相談をいただきました。
(Eさん、失礼&ご覧の方々にとっては上から目線的な言い方で申し訳ありませんが、
 そのまま抜き出しました。)

歴々の方々には、どこかで聞くようなよくあるお話かもしれませんし、
不慣れな方にしてみれば、ご参考になればとも思います。



E氏:
お世話になります。
いつも質問ばかりで申し訳ないのですが...
日本の監理組合が、普通の飲食店、いわゆる居酒屋チェーンなどで、
惣菜製造作業の職種で技能実習生を受け入れることができるような話をしているのですが、
実際にはどうなのでしょうか。
先日おうかがいした、セントラルキッチン方式なら納得できるのですが、
個店の厨房内作業で問題ないというのがなんとも信じがたいところがありまして。
お忙しい中申し訳ありませんが、お手すきでご教授いただければ幸いです。
よろしくお願い致します。



M氏:
技能実習の職種・作業の範囲について
https://www.jitco.or.jp/system/shokushu-hanni.html

↑こちらの受入したい対象職種をご確認ください。
堅いところは、職場に確かに必須、関連、周辺作業がある確認をしているとの証拠証明として、
作業工程を写真撮影して保管しています。
作業の定義から器工具類や製品の例や対象職種とならない作業までひと通り確認して、
なおかつ気にかかるところは、OTITに直接相談確認します。
OK OKの組合は、調整確認せず良いわ良いわでまずは受注が先決、
その後なし崩しみたいな。
そして、この両極端の間で、どこまでどう落とし込みどう落着させるか。
時速100kmの高速を150km、200kmでも OK言うか、
120kmなら良しとするか、
100km以下じゃないと相手しないか。



E氏:
ありがとうございます。
OTITに確認すれば、厳格な回答になるでしょうね。
うちの監理組合が、この職種を提示してきたということは、
なし崩し側ではないかと。
結局、その辺りを調整して、
最終的にどこからもつつかれないようにしてもらえるなら問題ないのですが。
実際の導入例など確認した方が良さそうですね。
Mさんの周りには同じようなケースはございますか?



M氏:
お気持ちはわかりますが、
あまり導入例などは気にする必要はありません…キリがないので。
基本線は、指摘された際に適切な答えを返せるか。
最悪は注意や指導などで治められるか。
杓子定規にハマるところなどほぼないので、
ifケースにどこまでケアして保全出来るか。
OTITへは聞き方により、逆利用もできますので、
まぁこの点はテクニック論みたいにも言えるかもしれません。
失礼ながら経験則や知恵工夫や受入先との相談などにより、
対応は千差万別です。
個人的にはそう対応しています。
他にも手法は様々でしょうから、ご参考まで。



E氏:
ありがとうございます。
問題は自分に経験がない今の状態で、
自分が営業により獲得した企業への派遣を行う場合、
間に入る監理組合が十分な経験と論理的根拠を持っているかということです。
今回の例で言えば、惣菜製造作業で導入可能と言った組合代表は、
自分がそれを納得できるだけの根拠を示してくれなければなりません。
逆に言えば、それができないところなら、
付き合いは考えていかなければならないですね。
要は、できないことをできると言って、後々出来なくなる、
方向性を大きく変えなければならなくなる、これが一番まずいですね。
結局正直に、かつ粘り強くという感じでしょうか[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]



M氏:
そうですね?
面倒極まりないですが、
せっかくお受入頂く企業に法令違反で迷惑をかけさせては本末転倒ですので[あせあせ(飛び散る汗)]
ひいては、送り出し機関もビジネスになりませんし、
人財にも大変な迷惑をかけてしまいます。
見方によっては、知らなかったと言っても詐欺行為になりかねません。
そう言う意味で現実的に参入障壁が高いと言えるのかもしれませんね?



E氏:
まさにおっしゃる通りですね。
今回受け入れを考えて下さっている企業は、
複数の飲食店ブランドを展開し、
社員千名、店舗60ぐらいの規模で、現在上場手続中です。
社長が非常に気持ちの良い方で、
技能実習生に日本人並みの給与を支払うと言って下さっています。
そういうところだけに、迷惑をかけるようなことだけは避けたいですね。



M氏:
ご注意ください。
上場したら大企業扱いと見られるかもしれません。
中小企業の定義があるのでご確認ください。
組合は基本的には中小企業の為の組合です…
ただし、イレギュラーも出来たように記憶しています。
諸々ご確認くださいませ。



E氏:
ありがとうございます。
その点は全く気づいていませんでした。
確認事項が多いですが、しっかり進めていきたいと思います。



M氏:
現実的には、従事させられる業務の範疇を十分ご確認頂くコトをお薦めします。
社長さんの認識と現場の現実は違うことが多いので。
加えて、出来れば指導される方や同僚達の人間関係や空気感も多少は分かると安心ですネ。



E氏:
ありがとうございます。
今回の一時帰国では、
まずお付き合いいただいている組合を中心にご挨拶したいと考えています。
やはり人柄が分からなければ、
なかなかうまくグリップすることができないと思いますので。
受け入れ企業の社長さん方は、どうしても自分の対応が標準になってしまうので、
うまく調整するためには、直接一度でもお会いしておくことが大切かと考えています。



M氏:
送り出し機関の立場からは、組合も客先扱いになるでしょうから、
何かと大変かと思いますが、協同事業者として卑屈になり過ぎる必要もないでしょう。
Eさんには釈迦に説法でしょうけど[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]
でも、まだまだ仕事くれてやってる感丸出しの恥ずかしい輩もいますので、
ご多幸をお祈りしてます。苦笑


E氏:
まぁ、基本的に自分は○○○○のテコ入れも同時に行い、
より質の高い人材を供給することと、
受入企業をこちらで紹介することでグリップを強くしようと考えています。
ただ、本当はスカッと付き合え、本音で協力し合える組合が欲しいですね。
Mさん、作って下さい140;1034



M氏:
力不足でスミマセン[泣き顔]



いえいえ、自分もまだまだですから[泣き顔]
でも、がんばりますので[ほっとした顔]


そういう組合を増やす動きをしますのでご容赦ください[ほっとした顔]


そうですね、そうやって少しずつでも、進めて行きましょう[わーい(嬉しい顔)]


*たまたまですが、ググってみたらちょうどスーパーですが、
 要望が出ていました。

JSA、外国人技能実習で緩和要望 店内作業も対象に
日本食糧新聞 2018.01.10 11643号 10面
https://news.nissyoku.co.jp/news/detail/?id=YAMAMOTOH20171226121037820&cc=01&ic=150

外国人技能実習生意識調査 過半は「運営学びたい」
日本食糧新聞 2018.01.10 11643号 10面
https://news.nissyoku.co.jp/news/detail/?id=YAMAMOTOH20171226024657633&cc=11&ic=150


・・・・


私も不確実な部分もあるので、一概にすべてが正しいとは言えないかもしれませんが、
こういうやり取りが適宜できないと、道を外れていきます。
知らない方には、外れたことすらわからず突き進み、
後戻りできなくなってから、突きつけられて袋小路にはまり込みます。

結果は…


ちなみに、こういうプロ中のプロ(私などよりもよほどの知識や経験を積んだ人)に
なるためのイチバンの現実的な近道を提言してみるならば、

厳しいハードルを敷く監理団体の中心メンバーに近い位置にもぐりこみ、
労働関連法を完全無視した寝る暇のないどMな実務を、
質量ともに丸1年から2年ほどは経験することです。
*すべてとは言えませんが、8割がたは盗めるんじゃないかなと。

そのために、『無給かつ無休で構わないので教えてください!』ってくらいの意気込みで、
訴えてみれば、そうなれる機会もあることでしょう。

まぁ、ゆくゆく離れることを秘めて、やる気満々で応募すれば、
人手不足の業界でしょうから、募集に出会えるかもしれませんけどね。

でも、みなさんそんなにヒマじゃないのかなぁ。苦笑

本末転倒ですが、客先持ってくるヒトであれば、
組合側も無視はできないように思いますけど。(笑)


余談ですが、送り出し側にとっても、
今後失踪が増えたり、適正監理できていない組合との付き合い継続については、
見直しせざるを得ないのかもしれませんね。

だって、失踪した報告には、その送り出し機関名も載りますし、
原因が送り出し側にも監理団体側にもないといくら説明しても、
一人が10人、数十人にもなれば、
そんなテキトー組合と二つ三つ付き合っていたならば、
その送り出し機関が適正ではないとの烙印も押されかねません。

技能検定の合格率なども統計を取られ分析されているやもしれませんね。


この点も、後戻りできない不可逆的な問題です。

糖尿病になってから、飲む薬や注射のような後日できる対策という具体的なものが、
制度事業においては、ありませんから。


これらの現実や考え方が日を追うごとに、気づいたり、現実を突き詰められていくと、
送り出し機関側でも、監理団体を選ぶようになっていくことでしょう。

監理団体も、送り出し機関が実習生を輩出してもらえているからこそ、
制度事業ができていると考えるべきです。

双方ともに、選ばれる団体になりたいものですし、
そういう魅力的かつ安定的なタッグを組んでいる先にこそ、
受入企業側も自然と集まっていくことでしょう。




さて、色々と、色々と考えて動いています。

ボチボチ、露出しっぱなしであった有料コミュニティの参加募集も
いったん閉じようと考えています。
今月いっぱいくらいかなぁと。

また、次の募集のタイミングもあるかとは思われますが、
いつになるかは不明です。
2017年内にご参加いただいた方々とは、
サービスの度合いも価格設定も色々別に考えています。

もしご関心のある方は、お早めにどうぞ。
ただし、依存心の強い方や、クレーマーさんはご遠慮願います。
これもセールスの手法だろうと、皮肉にも私でも考えてしまいますが、
事実であり、素直な現実です。

セールスレターに記載の通り、
参加費(ご支援金)とのハードルをご理解願える方だけで構いません。
素直に思いますが、無理をされる必要もございません。

一応、前振りのご案内まで。
また正確に確定した際には、先にメルマガにてご案内しますね。

諸々宜しくお願いいたします。






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受入企業、監理団体、関連業者の方向けに、
様々な情報のご案内をしています。
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なお、もっとコアなコミュニティにご参加を希望される方は、
以下よりどうぞ。

NEXT STAGE
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注:システムの都合上、
  上記「NEXT STAGE」にご参加いただく方は、
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  *メール登録が前後しても、参加の手続きには問題ありません。


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