SSブログ

技能実習生の嬉しい変わり様、これこそ成長でしょう。 [技能実習生自身の問題]

この前、配属フォローに行ってきました。
久しぶりに会う子との再会もあり、色々楽しみでした。

ダウンロード.jpg



どこの受入企業でも、多かれ少なかれ問題は勃発します。

そこも、今まで様々な事件を乗り越え、
経験値やノウハウを積み上げ、
その企業なりに、
上手に実習制度を活用している先と思っています。


現在受入中の子の一人(Aくん)は、
一生懸命に2回ほどN4を受験し、
この前は惜しくも2点差で落ちてしまっていたと聞いていました。

2年以上前の配属時には、緊張からか本当におとなしく、
口数も少なく、自分の殻に閉じこもらないか心配で、
マジメな子と言う印象でした。

それは1年以上経っても、あまり変わりはなかったように感じます。


しかし、事件が起きます。

相方の一人が、まぁあまり言えないようなことをやらかし、
前々から注意や指導はしていましたが、
どうもクリティカルなトラブルが発覚し、
結果、自己都合で途中帰国することとなりました。

また前後して、会社の近くに非常に勝手の良い物件が出たことにより、
住まいも引っ越しをしたばかりの頃でした。


そして、このタイミングで新たに配属される子がやってきたのです。

会社は当然のこととして、
ウェルカムパーティーと題し、
Aくん他、スタッフの方も数名含め、
初日の食事会をしました。


Aくんと同様に、配属初日で、いよいよ実習に入ることになり、
会社の方々とも初めてお会いすることからか、
あまり笑顔も出せず、硬くなっている様子です。

会社の方も様々声をかけてくださるのですが、
これまた日本語も勉強してきた割に、
上手に会話はできません。


まぁ、だいたいこういうものでしょうと、
私もあれこれ気を配りますが、
慣れもあってか、想定内の対応をしていましたが、、、


なんと、おとなしいはずの、控えめだったはずのAくんが、
ここぞとばかりビールをグビグビ、
笑顔で元気に上司の方々とも日本語で話し合っています。
上司の方々も、飲め飲めと。苦笑
一瞬、パワハラ?なんて意識もよぎりましたが、
翌日の様子も含め、まったくそういう印象もなく、
本当に打ち解けていて、上司の方々も可愛がっていてくれていました。

確かに、日本語検定には、
相互のキャッチボールの会話能力のテスト項目はありませんが、
十分、N4クラスの会話能力はあります。

確かに、トラブルを起こし途中帰国した子との相性も、
あまりよくなく、生活を共にしている以上、
ストレスもあったのかもしれません。


同胞が新たに増え、カワイイ?後輩が来たとして、
嬉しかったのかもしれません。


そもそも、お酒は大好きだったようです。
*本人の配属時には、あまり手を付けてはいませんでしたが。苦笑


そして、深酒?した後も、普段と変わりなく、
多少明るさと口数が増す程度で、
潰れるまでも、周りに迷惑をかけるまでもないといった、
節度をわきまえているようでしたので、
会社の方々も、何かあると声をかけてあげて、
お誘いいただいているようでした。


見知らぬ国に来て、
いきなりあまりよくわからない会社に来て、
これからちゃんと働かないと、帰されたらどうしよう…

そういう意味では、猫をかぶって当たり前です。
でも、会社で仕事をして周りに認められ、
地を出していく中でも、周りに暖かく迎え入れられ、
節度を知りつつ、何より自身が自分らしくして日々いられる。


日本語検定なんて、ある意味、どうでもいいかと。苦笑
本当の意味で、社会に出て、日本の企業で、同僚と協力して、
上司に指導してもらいながら、元気に仲良く頑張って働けている。

それならば、来た甲斐あったね、って素直に聞けそうかなと。

本人曰く、母国地元でも、今、家を建ててるんです、と、
にこやかに話して画像まで見せてくれた彼の笑顔が、
とても印象的でした。


会社も十分評価してくれていて、
例のごとく、『もう2年はいられないのか?』って聞かれる始末。苦笑


お気持ちも分かりますし、
彼自身も可能であれば、それを望むことでしょう。


しかし、残念ながら、転職の選択肢もありますし、
給与の設定も、それ相応に変えねばなりません。
何より、その資格を得るためには、企業自体の襟元を、
今まで以上に正さねばなりません。
*いや、当てはまる先とあてはまらない先があると思われます。


なんにせよ、笑顔で満足そうに頑張っている姿を見て、
あぁ、良かったなぁと思える一コマです。


やはり、人と人ですね。

機械かのごとくにしか、接せられない状況にいると、
なかなか味わえないことなのかな、とも思います。

実習生本人と、受入側の会社(人々)の資質に大きくよるものですが、
4者(+送り出し機関のスタッフと監理団体のスタッフ)が、
それぞれ最低限以上、機能して初めてこういった現実が生まれます。


・・・みんな、そうなら、
ひどい事件なんて起こらないのに。




--------------------------------------------------------------

受入企業、監理団体、関連業者の方向けに、
様々な情報のご案内をしています。
配信ご希望の方は、以下よりご登録ください。

無料メール配信サービスのご案内
https://gaikokujin.link/blog/?page_id=1022


---------------------------------------------------------------


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。