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協同組合、受入企業の依存と他力について [従業員側の問題]

ある方から、「今日もトラブル対応に追われて…」と言われ、

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考えてみました。

自立と依存、自力と他力、こう比べてみると分かりやすいかもしれません。


トラブルに追われるのは、仕事の内ですが、
当然、トラブルの発生後、速やかに被害を最小限に治めることと、
トラブルの発生を少なくすることの、
二通りの仕事があります。


トラブル発生後に対応することは、皆さん当然のことと思われますが、
やはりほとんどの方が取り組めないのは、予防策。


トラブルを少なくするためには、どこまでいっても、予防策が大切です。
どの点について、いつ、どのように、できれば仕組み化して、
予防策を整備すべきか。

この時、
それは、送り出し機関の仕事。
それは、監理団体の仕事。
それは、事務員の仕事、
それは、担当職員の仕事
それは、実習生側の問題、
それは、受入企業側の問題...

みんな楽したいから、他の誰かに振りたがります。

コレが『依存』です。
誰かに押し付けてしまえば、その責任まで自身でとらなくてよいとした、
楽な考え方です。
この時、改善実効性があるかどうかは別問題にて、
実際のところは、何にも解決できていず、
同じ問題が再度発生する可能性が残ります。


かたや、『自立』は、自身が主体性をもって、
トラブル解決やその予防策に取り組みます。
当然、一人じゃできないので、関係者に相談したり、
依頼したりしますが、その結果までを自身で管理し許容します。


これらが一般的な仕事の話でしょう。



しかし、この先があります。



私は特別得意なほうではありませんが、

本当にできる方は、『他力』を働かせます。

前述の通り、『自力』だけでは到底対処できないことがあり、
協力を依頼しますが、単なる協力ではなく、
『他力』を働かせることが得意な方もいます。


ココで言う『他力』とは、
ただ助けてくれるだけじゃなく、

『この人から頼まれたなら、ちゃんとしよう!』

『この人に迷惑はかけられないから、事前にちゃんとチェックしておこう!』


つまり、関係者が自然と能動的に自発的に、
最大限の支援をしてくれる、ということです。

『人徳』と似てはいますが、
ニュアンスは少し違う気がしますね。


じゃあ、具体的に『他力』を働かせられるようになるためには、
どうすれば良いのでしょうか。


長くなりますので、みなさんそれぞれにお考え下さい。

特に、自分が今まで生きてきて、この人のためには...
なんて衝動にかられたときはあるハズです。

それはどんな時でしたか?
どうしてそうしようと思いましたか?


注:自身に直接的な利害がある人であっても、
  表じゃ取り繕ってニコニコしていても、
  裏じゃクソミソ言われていたのでは、
  最低限のことしかする気はないですよね。
  また、好き嫌いって意味とも少し違いますね。



何を申し上げたいかといえば、
中学校や高校の校訓にあるのは、
『自主自立』や『至誠』ってところだと思います。

コレって、中高で習っていることなんですよね。
大人の私たちはできていますでしょうか。

大人の私たちは、『自主自立』や『至誠』なんてことは、
とっくの昔に学び、習得して、大人として『自立』しているのではないでしょうか。


であれば、大人としては、もっと高みを望み、
登っていなくてはならないのではないでしょうか。


みんなが、そんな大人であれば、
実習制度事業にトラブルはありません。
*いや、実習生には『至誠』も『自立』もほぼないので、
 トラブルはありますけど。汗


いつもながら、私自身できていないことも多く、
書いていて、何百度目かの反省ですが、
せめて、『他力』を働かせられる大人になろうと思います。

というか、『他力』を働かせられないと、
世の中変えられないので。



みんな日々アレコレとやることが多く、バタバタしていて、
マルチタスクの方も少なくないことでしょう。
*制度事業の経営、営業、書類管理、書類作成、トラブル対応、
 面接渡航、制度事業以外の本職との兼務などなど。


でも、途上国として、先進国である日本に、
家族と離れてきてくれている実習生の子達のためには、
せめて、愚痴や批判だけで終わらず、
あくまでも『KAIZEN』を追い求めていきたいじゃないですか。

例え本人たちに気づいてもらえないとしても、
カッコいい大人(人生の先輩)でいたいじゃないですか。


そして、その先にこそ、
事業の成功があり、自身の成長があると思います。



一日も早く、トラブル対応に追われる日々から抜け出せるよう、
例え相手が送り出し機関の現地スタッフであったとしても、
『依存』せずに、『他力』を働かせられるようにして、
実習生、組合、自社、自身の利益を追い求め続けていきましょう。




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