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外国人労働者を受け入れなかったらどうなるのか? [人口減少社会]

ある記事に書いてある否定的なコメントに返してみる。
荒らしになりたくないので、こちらで。苦笑

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移民の規制緩和で日本が課すべき2つの条件
欧米の「移民政策の失敗」から学ぶべきこと
東洋経済ONLINE 山脇 康嗣 : 弁護士2018年04月26日
https://toyokeizai.net/articles/-/217982


(山脇先生、お世話になります。話題にさせていただきました。)


以下、リンク先のコメント欄から抜粋
キリがないのでテキトーに3つのコメントに対してコメントしてみます。


この問題は少子化による人手不足とは分けて考えなければいけない。
人手不足の原因が少子化だというのなら、きちんと子を産んで育てることが
可能な環境を整備することが最優先。こんな当たり前のことをやりもしないで
外国人の奴隷を受け入れればいいなんて安直すぎる。

→今の時代では、子を産み育てよと女性に求めること自体が、
 パワハラ?モラハラ?強制はできない。


現代の奴隷制度でしかない技能実習制度の存続が現状ではやむをえないなどとは言語道断。
即刻この制度を全面的に廃止しなければ日本の国際的信用にかかわる。
対象の拡大などもってのほかだ。

→この点、いつも議論がよじれて遠く離れていくように思えてなりませんが、
 全国の中小零細の何千社が立ち行かなくなることは想像に難くありません。
 いや、潰れるところは潰れるべくして潰れてくれてもかまわないのですが、
 制度悪を前提とした安易な主張をイメージだけでしか言わず、踊らされている人が、
 どれだけ多いことか。残念ですね。
 制度で起きる問題が悪であり、そのために制度廃止を言うならば、
 交通事故が起きる問題が悪であるために、車社会を廃止という理屈と全く同じということに
 気づいていただきたいものですね。



根本的な違和感が残る記事。少子化で持続不可能だから、
期限付きの移民を受け入れれば持続可能になるんでしょうか?
枝葉末節な仕組みを事細かに書いてるけど、
将来のリスク増大しかイメージできないのだが。

→将来のリスク増大がイメージできるのであれば、
 この少子化のままで持続可能かどうかのイメージはできるのでしょうか。
 行きつくところまで行きついて、やれ国の政治家のせいだといくら騒いでも、
 誰も何も解決しません。
 むしろ、失敗を恐れず行動してみないことで終わる結末しか見えないリスクの方が
 よほど怖いのですが。



今と同じような社会を続けて行きたい
だけど安い労働人口が足りない
だから移民を入れ維持しよう
と考えているのだろう?
でも、その方法だと別の社会になってしまわないか?
安い移民労働者が欲しいと言う企業の社員は、
気が付いたら、老後に暮らす町が、
子供たちが暮らす町が違う社会になってしまっても構わないのか?
このままでは少子高齢化が進み、人口は減って行くであろうが、
どこかで止まって、この国の丁度良い状態になるところまで待てないものか。


→残念ですが、今の時代も現在老後で暮らしている町はかつてと変わっています。
 どうあっても時代は様々変わりゆくので、
 一人一人が変化に対応していくしかありません。
 どこかで止まることもできません。
 ちょうど良い状態は人それぞれにて、好む好まざるを得ず、
 外国人との共生は進んでいきます。
 逆に立ち止まり受け入れを止めることで、世界に取り残されていくリスクの方が
 非常に大きいと思われます。
 例え昔の時代に戻れたとしても、他国は立ち止まり過去に戻ってはくれません。
 発展競争に負けたら結果生き残れないのも現実です。


今は世界との垣根は、かつてと比べとんでもないほどに低くなっています。
相互に往来が加速している今、ガラパゴス化で生き残れることは、
残念ながらかなり限られてくることでしょう。


なんて、偉そうなことコメントしてみましたが、
決めるのは個人個人です。
歩くのは自分の人生であり、誰も取って代われないし、
代わりに歩いてもらうこともできません。

時代の流れはいくらでも垣間見える時代ですので、
それぞれがそれぞれに生き残る道を、
よりよい生活、暮らしやすい生活を選び取っていきましょう。


最後に、山脇先生のコメントに一つだけツッコミ。

...技能実習修了ルート以外で新たに受け入れが認められる要件
(実務経験や日本語能力、受け入れ企業の労務管理体制など)が
合理的であれば、結果的に、
技能実習制度や出稼ぎのための偽装留学が縮小していく可能性がある。


とありましたが、もう一つだけ。
おそらくは、制度事業である監理団体や送り出し機関などの存在意義は、
現実的に不可欠のように考えています。
決して業界保護の意味ではなく、ガイド役、先導役、チェック役、指導役がいないと、
当事者同士だけでは、現実的に、
良縁を紡ぎ、ソフトランディングを導き、定着化を図れません。

もちろん、そこには厳しいルールやリスクを背負える代替機関が
整備されれば別ですが。


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