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介護実習生受入についてドイツと比較して見えてくること [介護 技能実習生]

やはり国でしか変えられない根底な部分に違いがあるようです。

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改めて思うのは、この外国人技能実習制度の根幹部分は、
国がすべきことを民間がやっているということ。

なぜ国がしないのか。

儲からないから?利権構造が作れないから?
外国人に血税を使うと定職につけない有権者が怒り、票が取れないから?
人だから多発しうる責任問題に誰も就きたがらないから?
人手不足だから?
行政コストがかかるから?
ナゼなのかわかりません。

しかも、受益者でもある国が負担するのではなく、
逆に国が安全に間違いなく儲けて、
民間が、そして当事者である外国人が借金してまで負担しているという現実。



ドイツを通して我が国の外国人介護士を考える - 結城康博 / 社会保障論
BLOGOS 2018年04月26日 20:38
http://blogos.com/article/293335/



比較対象があると、やはり見えてくることがあります。

極端なことを言えば、
私たちは小中高と国や地方が整備した
学校で教育を受けて社会に出ています。

その後、働くであろう企業が、
それらの教育費を負担せねばならないということはありません。


同じように、記事を拝見する限り、
外国人介護士になってくれている外国人難民に対するドイツ語教育は、
受け入れる介護施設が施すのではなく、
ドイツという国が教育します。

当然、介護としての教育は、介護事業所が施すようですが、
その前段階にある国の言葉については、明らかに違う。


さらに、いわゆる無資格未経験であったとしても、
介護の資格についてまで、働きながら身につけることができる。
最初から介護経験がある、看護についての知識があるなど、
そんな贅沢な前提条件を付けて
都合よく候補者を集めようとしている国とは大違い。


こういう考え方に対してのサジ加減の違いは、
当然のごとくあるものですが、
様々現実が整わない限り、いくら贅沢な条件を並べまくっても、
全く持って意味はありません。


以下は記事を一部抽出

ドイツは移民政策導入の歴史が長く、
どのように外国人労働者を受け入れるか、
ノウハウが蓄積されている点である。
しかも、ドイツ語教育(言語研修)は、
公費でしっかりと保証しているため、
それなりの受け入れ態勢が国家事業として整備されている。
その意味で、ドイツにおいて外国人介護士は、
しっかりと専門知識を身につける養成を受けることができる。
しかも、ドイツでは移住者も本人が望めば
長期的に滞在も可能であり、
ドイツ人と同様の権利が保障されている。

一方で、日本の場合は、
技能実習制度では公費負担は軽減されており、
日本語教育などは送り出しおよび受け入れ機関の民間団体に託されている。
外国人労働者への支援は、その財政負担が不安定である。
しかも、現在、最長5年という期限付きの滞在しか認められていいない。


日本とドイツでは、確かにおいでいただく方々、他、違いはあります。
ですが、移民受け入れ先進国として、
なぜこのスタイルに、バランスに落ち着いたのか、
よっく考え学ぶことが必要だと思います。


絵に描いた餅では誰も幸せになりません。

姥捨て山化のスピードに、現実的な対応が間に合うことを願ってやみません。



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