ナゼ三菱は技能実習生を不正に使ってしまったのか... [未だにルールを無視する企業と業者]
先週の三菱の不正について、コメントを求められたので、
不正の原因について個人的主観で触れてみます。
記事はこちら。
三菱自、技能実習で不正 本社が実態を把握できておらず
朝日新聞 2018年5月25日05時03分
https://digital.asahi.com/articles/ASL5L45GML5LOIPE016.html?rm=527
法律的には、
申請し認定された実習計画通りに実習することを
何度となく誓約させられたうえで、
また虚偽の報告をすれば罰金+刑事罰だぞなど脅しまで受けて、
入国、実習の許可が出ます。
そのうえで、配属されるわけですから、
当然、実習計画の内容は尊重されて然るべきです。
それが、ナゼこうもまぁ、おざなりになってしまうのでしょうか。
一つは、そもそも許可が下りる様な実習計画、
その内容について、非現実的な従事事項が多い。
そもそも屁理屈並べている感も強い。
そして、やたら禁止事項も多い。
結果、許可が下りる実習計画通りに実習ができているところなんて、
全国津々浦々探しても、そうそう見つけられないことでしょう。
そう、重箱の隅をつつけば、全受入企業先で不正がされていることです。
お役所では、どんな企業先でも、
気にくわなければ、いつでも法の権限を行使できる状態にあるってこと。
金玉(失礼)は握られてるってことです。
それでも、ある程度現実的な幅はあります。
また、基本的にそこまでうるさくはなかったので、
現実は法を尊重しつつも、
何とか問題ないように取り組めてきたということですね。
二つ目。
いくら監理団体の担当職員が十二分に理解していたとしても、
それを受入企業側にちゃんと伝えられない、
伝えても、それを守らせるほどの強制力は事実上ないから。
強いて言えば、入管...今はOTITに報告せざるを得ないなどとチクれば、
その企業は受け入れ停止になるかもしれません。
(今回がこのケースですね)
でも、そんなことばかりしていたら、評判は悪いわ、
数字は上がらないわで、何も良いことがなく、
結果、できない。
けっこうビクビクしながら受入に取り組む先も少なくないことでしょう。
実際に自身の給料もそこから出ているわけで、
いたずらに数字を減らせば、自分の給料にだって影響があると思うでしょうしね。
三つ目。
生産効率を上げるため、従事できる範囲に制限があるのを承知していたとしても、
工場長?が板挟みになり、ちょっとこの日この時間だけ手伝ってもらうつもりが、
常態化していたとか、
何年経ってもJITCOも入管も見に来ないし、
見に来た時でさえ、別にそれほどうるさいことを言われなかったから、
そのまま来たとか、
法のハードルが変わっても、結局自身が痛い目を見ないと、
変えられない現実...見えていても自分は大丈夫と落ちるべくして落ちていったとか、
要は人の問題ですね。
監理団体側の担当職員も、もしかしたらちゃんとした引継ぎもなかったから、
もしくは、矛盾や不適正さを承知していても、今までのルーティンに甘え、
ココは大企業だし、前任もコレで対応してきていたんだから、
自分も無難?にこのルーティンを繰り返していればいいでしょ、とか、
こっちも言い出したらキリがありませんね。
たまには今回のケースをゴシップ感覚で見てみましょう。
想像力豊かな私(笑)は、色んな背景を勘ぐってしまいます。
以下は、全く他意の無いフィクションです。
フレンドジャパンは「今年1月、実習生の紹介を受けた」と書かれています。
新制度での受入に過敏になっている時期です。
加えて、かなり大規模な受入れに取り組んでいるようですから、
例え大手とはいえ、コンプラについてはうるさいのでしょうかね。
そして、紹介を受けたのであれば、
そもそも今いる実習生は他の監理団体からの受入れのハズです。
ナゼ三菱は、その監理団体と縁を切る選択になったのでしょうか。
もしかして、その前監理団体も、指導しても変わらないため、
リスクを避けるため、次の受け入れを断ったから、
三菱側が断られたからでしょうか。
何はともあれ、監理するうえで、三菱とはいえ、不備や不適切な点は
指導していかねばならないため、
フレンドジャパンの対応は間違ってはいなかったのか?
たぶん、一般的には、静かにフェイドアウトするのが通常だと思います。
なぜこんな事態になったのでしょうか。
つまり、「なぜわざわざチクった」のでしょうか。
相当面倒だし、こういう事態を巻き起こす組合は、
フツー敬遠されがちですよね。
チクらざるを得ない事情があったのか。
それは意図的だったのか、偶然だったのか。
それはフレンドジャパン内の事情によるものなのか、
それともフィリピン人がPOLOにチクって、
動かざるを得なくなったのか。
これからも、こういうケースも新聞沙汰になるかもしれませんね。
そういえば、ずっとOTITのHPをフォローチェックしていますが、
未だに改善命令だの行政処分だの公表がありません。
いったい何なんでしょうね。
お飾りかパフォーマンスでしかないのかしらん。
法は尊重し、悪意がないことを様々立証保険を作りながら、
事業には、受入には取り組みましょう。
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不正の原因について個人的主観で触れてみます。
記事はこちら。
三菱自、技能実習で不正 本社が実態を把握できておらず
朝日新聞 2018年5月25日05時03分
https://digital.asahi.com/articles/ASL5L45GML5LOIPE016.html?rm=527
法律的には、
申請し認定された実習計画通りに実習することを
何度となく誓約させられたうえで、
また虚偽の報告をすれば罰金+刑事罰だぞなど脅しまで受けて、
入国、実習の許可が出ます。
そのうえで、配属されるわけですから、
当然、実習計画の内容は尊重されて然るべきです。
それが、ナゼこうもまぁ、おざなりになってしまうのでしょうか。
一つは、そもそも許可が下りる様な実習計画、
その内容について、非現実的な従事事項が多い。
そもそも屁理屈並べている感も強い。
そして、やたら禁止事項も多い。
結果、許可が下りる実習計画通りに実習ができているところなんて、
全国津々浦々探しても、そうそう見つけられないことでしょう。
そう、重箱の隅をつつけば、全受入企業先で不正がされていることです。
お役所では、どんな企業先でも、
気にくわなければ、いつでも法の権限を行使できる状態にあるってこと。
金玉(失礼)は握られてるってことです。
それでも、ある程度現実的な幅はあります。
また、基本的にそこまでうるさくはなかったので、
現実は法を尊重しつつも、
何とか問題ないように取り組めてきたということですね。
二つ目。
いくら監理団体の担当職員が十二分に理解していたとしても、
それを受入企業側にちゃんと伝えられない、
伝えても、それを守らせるほどの強制力は事実上ないから。
強いて言えば、入管...今はOTITに報告せざるを得ないなどとチクれば、
その企業は受け入れ停止になるかもしれません。
(今回がこのケースですね)
でも、そんなことばかりしていたら、評判は悪いわ、
数字は上がらないわで、何も良いことがなく、
結果、できない。
けっこうビクビクしながら受入に取り組む先も少なくないことでしょう。
実際に自身の給料もそこから出ているわけで、
いたずらに数字を減らせば、自分の給料にだって影響があると思うでしょうしね。
三つ目。
生産効率を上げるため、従事できる範囲に制限があるのを承知していたとしても、
工場長?が板挟みになり、ちょっとこの日この時間だけ手伝ってもらうつもりが、
常態化していたとか、
何年経ってもJITCOも入管も見に来ないし、
見に来た時でさえ、別にそれほどうるさいことを言われなかったから、
そのまま来たとか、
法のハードルが変わっても、結局自身が痛い目を見ないと、
変えられない現実...見えていても自分は大丈夫と落ちるべくして落ちていったとか、
要は人の問題ですね。
監理団体側の担当職員も、もしかしたらちゃんとした引継ぎもなかったから、
もしくは、矛盾や不適正さを承知していても、今までのルーティンに甘え、
ココは大企業だし、前任もコレで対応してきていたんだから、
自分も無難?にこのルーティンを繰り返していればいいでしょ、とか、
こっちも言い出したらキリがありませんね。
たまには今回のケースをゴシップ感覚で見てみましょう。
想像力豊かな私(笑)は、色んな背景を勘ぐってしまいます。
以下は、全く他意の無いフィクションです。
フレンドジャパンは「今年1月、実習生の紹介を受けた」と書かれています。
新制度での受入に過敏になっている時期です。
加えて、かなり大規模な受入れに取り組んでいるようですから、
例え大手とはいえ、コンプラについてはうるさいのでしょうかね。
そして、紹介を受けたのであれば、
そもそも今いる実習生は他の監理団体からの受入れのハズです。
ナゼ三菱は、その監理団体と縁を切る選択になったのでしょうか。
もしかして、その前監理団体も、指導しても変わらないため、
リスクを避けるため、次の受け入れを断ったから、
三菱側が断られたからでしょうか。
何はともあれ、監理するうえで、三菱とはいえ、不備や不適切な点は
指導していかねばならないため、
フレンドジャパンの対応は間違ってはいなかったのか?
たぶん、一般的には、静かにフェイドアウトするのが通常だと思います。
なぜこんな事態になったのでしょうか。
つまり、「なぜわざわざチクった」のでしょうか。
相当面倒だし、こういう事態を巻き起こす組合は、
フツー敬遠されがちですよね。
チクらざるを得ない事情があったのか。
それは意図的だったのか、偶然だったのか。
それはフレンドジャパン内の事情によるものなのか、
それともフィリピン人がPOLOにチクって、
動かざるを得なくなったのか。
これからも、こういうケースも新聞沙汰になるかもしれませんね。
そういえば、ずっとOTITのHPをフォローチェックしていますが、
未だに改善命令だの行政処分だの公表がありません。
いったい何なんでしょうね。
お飾りかパフォーマンスでしかないのかしらん。
法は尊重し、悪意がないことを様々立証保険を作りながら、
事業には、受入には取り組みましょう。
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