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技能実習生に対し受入企業はどこまでフォローしていますか? [経営者や企業のレベルの問題]

まだまだ勘違いしている中小企業が多いと思われ、
久しぶりにこんなところを。

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特集2】生活までマンツーマン指導 外国人技能実習生の安全教育
社内に「ベトナム委員会」設置 橋爪建設
労働新聞社 2018.06.01 【安全スタッフ】
https://www.rodo.co.jp/news/46701/


今や企業同士でも、
優秀な技能実習生の取り合いといってもおかしくはありません。

この記事にあるように、

工事長が技能実習生にマンツーマンで
作業手順から日常生活まで指導をしている。

また、工事長自らもベトナム語を勉強し、
よりコミュニケーションがとれるよう努める。


...ベトナム語を勉強して、彼ら彼女らの母国語でも
コミュニケーションを取ろうとしている受入企業って、
どれだけあるのでしょうか。



もしかして、募集をかければ群がってくるってまだ思ってませんか?

ことベトナムにおいて言うならば、
私の知る限り、お金さえ出せばくる子は多いのかもしれませんが、
それは優秀な子とイコールとは限りません。

ハングリーな子かもしれませんが、
簡単に大金が手に入る会社を見つけたと、根性もなく、
いざ仕事に就いたら、やっぱ辞めたとなる子なのかもしれません。
借金が返せないからと悪質ブローカーに騙され、失踪する子もいるかもしれません。


全てを受入企業側でできるはずもありませんが、
選んだ子を受け入れて、3年頑張って働いてもらわねば、
受入企業側も計算が狂います。

適切な賃金であればこそ、その賃金分は仕事をしてもらわねば、
元も子もありません。



それらを、全て監理団体に押し付けますか?
百歩譲って押し付けるとしても、
それで実習生は会社のために頑張って働こうって思うと思いますか?



え、そんなメンドくさいことまでしなきゃならんのか?
そのうえ、ベトナム語を覚えろって?
オマエ何様だ!

俺には他にもやらなきゃならんことが山ほどあるんだ。

何のために高い監理費を毎月支払ってると思ってる?


...こういう社長のところで働く羽目になる子たちは、
本当に可哀想です。


たぶん、そこにいる日本人スタッフも良い思いはしていないでしょう。
やる気もそれほどないと思われます。


ベトナム語を覚えなきゃならないことはありません。
でも、若い身空で来てくれている実習生の子達にも、
一人一人に感情も気持ちも想いもあります。


フツーに考えて、

ベトナム語をわざわざ僕たち私たちのために覚えてくれているんだ...

そういう受け入れる姿勢、接する姿勢が伝われば、
自然とコミュニケーションもスムーズになり、
良い関係が生まれ、彼ら彼女らも安心し、
良い会社に来れて良かったと感謝し、

だからこそ、

この会社のため、この人のためにも頑張ろう!って自然と自発的に思い始めます。


いや、それでも背景に違う外国人なので、日本人と同じようにとはなりません。


でも、ほったらかされる、誰も丁寧に教えようとはしない。
労働力以外の見方をしていない会社にいて、
人は頑張ろうって思えると思いますか?

逆に、もっといい条件のところはないのか。
もっと楽できないのか。

そんな方向へと考え方は自然と向いていくことでしょう。



それを理解できず、外国人はダメだとか、
やつらは日本語を覚えようとしないとか、
まぁ、身勝手極まりないところでは、
遅かれ早かれ事故が起きるでしょう。



大企業で何十人もいて、機会の歯車のような役割分担しかしていないような先でも、
同様です。




そして、現実はよくできていまして、
良い子は良い企業に集まりやすい。


受け入れた子が帰国したり、その前にも母国の友達に連絡したり、
送り出し機関にもその評判が伝わったりすれば、
より優秀な子が次の募集時に集めやすくなります。

そして、これは逆もまた然りということ。



別にお客様でもないので、へりくだる必要は全くなかろうと思いますけど、
上手に人財育成、人財活用ができるかどうかは、
実は受入企業側での許容力、包容力の高さにもよるということです。



わかっていない方々に共通して言えるのは、
結局痛い目を自身で見ないと気づけない。気づかない。


それに巻き込まれる実習生もたまりませんが、
残念ながら、現実です。


せめて、こういう意味を理解し、
いい意味で自社なりに十分な襟元を正していただければと思います。



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適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
当ブログトップページをご参照ください。

http://ginoujissyuusei.blog.so-net.ne.jp/

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